ノイバイ国際空港⇔ハノイ市内までの交通事情

みなさんこんにちは！ベトナムナビです。
多くの観光客にとって、ハノイ観光の第一歩となるのがこちら、ノイバイ国際空港。一国の首都にある国際空港でありながら、その地味なたたずまい。周りに全く何もない様は、いっそすがすがしいくらいです。
このノイバイ国際空港、ハノイ市中心部より北へ45㎞に位置し、ここから市内へのアクセス手段は非常に限られています。
今回は、空港から市内へのアクセス方法、さらに市内から空港へのアクセス方法についてご紹介します！

ノイバイ空港に到着！

日本からの到着便を含む、ほとんどの国際線はノイバイ国際空港第1ターミナルに到着します。第1ターミナル、と言いましたが、2012年現在これが唯一のターミナルですので、迷うことは絶対にありません。
到着ロビーは空港ビルの1階になります。
ロビーに出てすぐに両替所が、さらにエレベーターのあるところまで行くとシティバンクを含む各銀行の、クレジットカードおよび国際キャッシュカード対応のATMがあります。ここで、必要最低限のベトナムドン(VND)を用意しておくと、市内へ出るのに便利です。

両替所。空港での両替はレートが悪いので、最低限に抑えて。

到着ロビー左手にはATMが並ぶ。

いざ、市内へ向けて出発！

空港から市内へ出るには、3つの方法があります。
1) タクシーを利用する
2) 市バスを利用する
3) 航空会社のミニバスを利用する
この中で最もトラブルの多いのが、航空会社のミニバスです。特にベトナム航空のミニバスはドライバーによって言い値が違う、○○ドル払えば目的のホテルまで連れて行くと言いながらまったく違うホテルへ連れて行く、ある程度の人数が集まるまで出発しない…など。特にトラブルがなくても、航空会社のオフィスまでしか行かないため、そこからホテルまでのアクセスが難しいというデメリットがあり、おすすめしません。
今回は、タクシーを利用した場合と、市バスを利用した場合についてご説明します。

ロゴが印象的なタクシー・ダイナム

青のラインが目印のタクシー・サンバイと、黄色のラインが目印のノイバイタクシー

これらのタクシーは定額制で、セダンタイプのタクシーの場合１台あたり31万5000ドン、ミニバンタイプのタクシーだと１台あたり34万5000ドンになっています（2012年2月現在）。これらの料金は待機所にある青い看板でも確認できます。所要時間は約40分。
1階の到着ロビーから外に出て、目の前の道を渡ったところがタクシーの待機所となっていて、トランシーバーを持った人が「タクシー？」と聞いてきます。このとき、まず社名と値段を確認した上で、行先を告げてください。無理に荷物を引っ張られても、確認なしで乗車するのは避けましょう。また乗車したら、フロントガラスなどに貼ってあるナンバーも確認しておきましょう。
タクシーチケットのようなものはなく、目的地に着いたらドライバーに現金で支払います。ちなみに、タクシーの料金はドルでも支払い可能ですが、レートが会社によって差があることもあるので、やはりタクシー料金はドンで用意しておきたいところ。

バスで市内へ行く場合

バスで市内へ行くメリットはやはり、安いこと、そしてルートが決まっていることです。一方で、時間がかかる、終点のバスターミナルから市内中心へいくためにさらにバスを乗り継がなければならない、ターミナルではスリが非常に多いなどのデメリットもあり、さらに大きい荷物を持っていた場合、乗車拒否をされることもあるので、こちらの方法は荷物の少ないリピーター向け。
バス乗り場へは、空港2階のBロビーから外へ出て、左手の坂を降りて行きます。1階から行くこともできますが、長い距離に渡って柵が立てられており、かなり遠回りになる上、広い車道を横切らなければならないため、2階から行くのが安全です。
市内へは7番と17番のバスが出ており、7番がカウザイバスターミナル行、17番がロンビエンバスターミナル行です。所要時間は、道路が空いている時間であれば、7番バスが1時間、17番バスが1時間半。

バス停へ降りる道は、空港2階から伸びている

歩道を降りて行けばいいので安全

本数が多いのは7番のバスで、5分から15分間隔で走っています。市内まで4000ドン。終点のカウザイバスターミナルで9番のバスに乗り換えると、終点のホアンキエム湖まで行けます(9番のバスは3000ドン)。
17番のバスは10から15分間隔で出ており、こちらは5000ドン。終点のロンビエンバスターミナルからは14番のバスに乗るとホアンキエム湖へ出ます。（料金はいずれも2012年2月現在）
なお、カウザイバスターミナルもロンビエンバスターミナルも非常にスリが多いので、貴重品には注意してくださいね！

見た、食べた、買った、さあ帰ろう！

さて、ハノイ観光をたっぷり楽しんで、迎えた最終日。市内から空港へのアクセス方法です。
ハノイ到着時と同様に、タクシーか、バスで空港へ向かいます。
注意しなければならないのは、空港へ向かうタクシーは基本的に予約制で、呼んですぐ来るものではないということです。ホテルのチェックアウト時などに、タクシーの予約を頼んでおきましょう。また、日本へ飛ぶ飛行機の時間は、成田行きも関空行きもそれぞれ似たような時間に飛ぶうえ、ソウルやプサン、パリ、モスクワなどへ行く便も同様の時間に飛ぶため、非常に混雑します。できればチェックイン開始時刻の1時間半前には市内を出発しましょう。
タクシー各社の連絡先は以下の通りです。ホテルのレセプションで予約する場合、希望の会社があれば伝えておきましょう。
◆Aiport Taxi (エアポートタクシー)：04-3886-6666
◆Noi Bai Taxi (ノイバイタクシー) ：04-3886-8888
◆Taxi San Bay (タクシー・サンバイ) ：04-3563-6666
◆Taxi Dai Nam (タクシー・ダイナム)：04-3884-6666
料金は各社25万ドン(セダンタイプ；ミニバンタイプの場合27万ドン)、ただしTaxi Dai Namは18万ドンで行くことができます（2012年2月現在）。これらの料金についても、予約時に確認してください。
また、空港へは市内を走っているどのタクシーでも行くことはできますが、料金は割高になります。
バスで行く場合、カウザイバスターミナルからは7番、ロンビエンバスターミナルからは17番のバスに乗りますが、市内を通過して空港へ行くため、ほとんどの時間混み合います。さらに時間もかかるため、帰りはタクシーを使った方がいいでしょう。

国際線のチェックインカウンターは、空港ビルの2階にあります。ノイバイ国際空港は1階と4階にカフェ・レストランがあり、出発前の腹ごしらえが可能。ちなみにwi-fiはつながりますが、かなり弱め。さらに、ノイバイ空港は24時間空港ではないため、各店23時ごろには閉店してしまうようです。
また、空港でもお土産物売り場はありますが、売っているものの内容は市内のスーパーや雑貨店と変わらず、値段は2倍も3倍もするので、ハノイ土産は市内で買っておきましょう。また有名ブランドのショップなどは空港内に皆無なので、事前にチェックしたお店はもれなく行っておくことをおすすめします。もちろん、出国審査とセキュリティチェックを通過したあともショップはありますが、あまり期待しない方が吉、です。

基本的なお土産は大体揃うが、総じて割高

4階にあるカフェ。ベトナム式コーヒー3万5000ドンの他、軽食も揃う

出国審査への入口は、建物中央にあるエレベーターの裏手

さて、空港―市内のアクセスについて一通りご説明しました！空港は旅の始まりのポイントであり、終わりのポイント。旅を楽しい思い出で彩るためには、始めと終わりが肝心です。上記で述べたように、タクシーに乗る際は、会社名と料金、タクシーの車両番号のチェックだけは怠らないようにしましょう！みなさんの旅が安全なものでありますように。以上、ベトナムナビでした。