タンロン遺跡、チャンアン、ハロン湾の3つの名所を制覇!
こんにちは、ベトナムナビです。ベトナム旅行といえば、北はハノイ、南はホーチミン、中部にダナンといった3都市が有名ですね。その内世界遺産は北部と中部に集中していて、南部にはありません。今回紹介するのは、ハノイ旅行者が行ける3つの世界遺産のモデルコース。「タンロン遺跡」、「チャンアン」、「ハロン湾」にそれぞれ行きます。多くの旅行者は、滞在日数の事情でチャンアンとハロン湾どちらかしか行きませんが、今回はハノイ3泊4日の旅で、この3つすべてを目指すモデルコースを組んでみたいと思います。
1日目AM:ハノイからニンビン省へ
1日目の最初はチャンアンのあるニンビン省へ向かってみたいと思います。ニンビン省はハノイから2時間ほど南下したところにあり、手つかずの自然が多く残されている、近年注目の観光地です。車でたった2時間ということから、旅行者の間ではハロン湾よりもニンビン省を選ぶ人も多くなってきたほどです。
ツアーに参加すると、基本は「チャンアン+ホアルー」、「タムコック+ホアルー」のコースとなります。今回は世界遺産が目的なので、チャンアンに行くツアーを選びましょう。午前中にニンビン省に到着すれば、もしかしたらホアルー以外の観光スポットも行くこともあるかもしれません。写真のこちらはビックドン寺。由緒正しき洞窟に建てられた仏教寺です。
●ホアルーなぜニンビン省のツアーで必ずホアルーへ行くのかというと、このホアルーはベトナムが中国から独立して最初にできた王朝だからです。10世紀のことですね。そのときはまだハノイは首都ではありませんでしたし、ハノイとも呼ばれていませんでした。ベトナム各都市の大通りの名前に使われているディンティンホアン。彼が最初の王。そしてハノイに遷都した最初の王がリータイトーとなります。いずれも市街地のマップにのっているメインストリートです。
1日目PM:世界遺産「チャンアン複合景観」
昼食をとったあとに訪れるのが、世界遺産のチャンアン複合景観。ハノイ観光初日で訪れたのは、ベトナムの圧倒的な自然をいち早く感じてもらい、旅気分を盛り上げてもらうため。また、ハロン湾とは景色が似通っているため、まんねりを防ぐため1日空けたかったという本音もあります。
チャンアンはハロン湾と途中までは同じ歴史を辿っていました。ハロン湾もニンビン省もここ一帯はすべて石灰岩でできた大地となります。石灰岩は水によって浸食されますよね。そこで何百年とかけてできたのが、この美しい山水の風景です。ただし、ハロン湾はその後大地が沈み、海底に沈んでしまいました。ゆえに、ニンビン省は「陸のハロン湾」と呼ばれるのです。
2日目AM:タンロン遺跡
2日目は疲れもあるでしょうが、朝からタンロン遺跡へ向かいましょう。市街地にある世界遺産のタンロン遺跡。昨日いったホアルーは最初の王朝ですが、実は40年程度の短い歳月で、ここハノイに遷都しました。当時はまだハノイと呼ばれていなく、タンロンと言われていました。世界遺産に登録されたこの遺跡は、タンロン城の跡地。現在も発掘と復旧作業が続いています。かなり広く、またすべて屋外での見学となるため、昼以降だと暑さに負けてしまうかもしれません。
とはいえ、タンロン城の見どころといえば楼閣や軍事会議室など幾つかしかなく、そのほとんどは破損してしまっています。博物館が2か所敷地内にありますが、こちらも規模は小さいので、普通に歩いて回れば2時間程度で終えることができるでしょう。タンロン城からタクシーですぐのところには軍事歴史博物館やホーチミン廟などがあるので、歴史が好きな旅行者はこちらを回るといいでしょう。そうでない方は、一旦ホアンキエム湖のある市内中心部へと戻ってください。
2日目PM:ハノイ市街地観光
タンロン城から戻ってきたら、市内観光を楽しみましょう。市内観光はホアンキエム湖とその上に広がる旧市街が中心。右手には夕刻から賑わう水上人形劇場、左手にはハノイ大教会と雑貨通りが広がります。南はローカルな風景漂う町並みが続きますが、ホアロー収容所や女性博物館、市民劇場といった主要観光名所も集まっています。とても半日では回ることができないので、事前に決めておいた2~4つの名所のみを集中してまわるといいでしょう。旧市街は夜に楽しむのもOK。
雨が降ったときは、おとなしく最寄りのカフェで雨宿りしましょう。ホアンキエム湖周辺にはたくさんのカフェやレストランがあるので、お店選びには困りません。雨降りのハノイも情緒があって美しく、熱帯気候のホーチミンとはまるで違う雰囲気を楽しむことができます。
ホアンキエム湖の外回りはお散歩スポットとして知られていて、夜になると多くの現地人と外国人でにぎわいます。水上人形劇場を見学したあとでもいいので、少し歩いてみてください。ライトアップされた湖上の祠堂や玉山祠、その傍を通るシクロや西洋風の建物など、日本とは別世界の風景が広がっています。ちなみに旧市街も夜は気温が落ち着くので散策にもってこい。週末はナイトマーケットがありますので、そちらもお見逃しなく。
3日目AM:ハロン湾
3日目は早朝からハロン湾に向かいます。ハロン湾はニンビン省と異なり大型客船に乗ってのクルーズがメインとなるので、個人ではなくツアーに参加して行くのが普通です。早朝に行けば夕方の16~17時くらいにはホアンキエム湖に帰ってこれます。深夜帰国の旅行者は最後の市内観光をすることもできますし、翌朝帰国の方は旧市街観光やスパのリラクゼーションなど最後の一夜をめいいっぱい楽しむことができます。
ハロン湾は大型客船の湾内周遊ツアーが人気。甲板から眺める霧がかった景色は絶景です。力強い自然、何千万年前に作られた鍾乳洞や石灰岩の奇岩など見どころはたくさん。一泊クルーズツアーも多く催行しているほどで、名実ともにハノイ観光のハイライトとなることでしょう。
大型クルーズ船で周遊ツアー
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美しいハロン湾
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大きな山岩を抜けます
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一泊ならばサンセットも鑑賞できます
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いかがでしたでしょうか。ハノイの世界遺産を3つ周瑜するコースを実現するのであれば、前後日の機内泊を入れると4泊は欲しいところです。ニンビン省もハロン湾も一日がかりの観光となるので、両方行くとなると相応の準備が必要となることが分かりましたね。ただし、行く価値は十分ありますので、有給を使ったり年末年始を利用したりして、是非次のベトナム旅行では今回のプランに沿って観光してみてはいかがえでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました。
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記事登録日:2018-12-28