5&6月のベトナム 【2016年】

北部と南部はスコールの準備を。中部はベストシーズンを迎えます


こんにちは、ベトナムナビです。ホーチミンは旅行のベストシーズンも終わり、そろそろ雨季の準備をしなくてはならなくなりました。北部ハノイも同様に、雨季に突入するとともに気温が上がり、じめじめとした湿度の高い日が続く見込みとなります。この両月でおすすめの観光エリア、およびベトナムの基本情報をお届けしたいと思います!

カレンダー編

5月1日 メーデー(祝日)

世界中で祝日に制定されているメーデー。日本ではゴールデンウィークの時期なので、ベトナム旅行者も多いことでしょう。また、今年は日曜日なので、ベトナムでも振替休日で連休となります。ベトナム人は国内旅行を好みますので、各観光エリアは混雑が予想されます。チケット手配はお早目に!

5月19日 ホーチミン氏の誕生日(祭日)

故ホーチミン主席の誕生日。北部やホーチミン氏の地元では、誕生を祝うイベントが開催される見込みです(現時点で内容は未定)ただし、祝日ではなく祭日なので、ベトナム人の若者にとっては、単なる平日とみなされることもしばしば。

天気・天候編


4月までは晴天続きだった天気が、徐々に1日数回のスコールが降るようになるのが5月です。昨年は5月下旬くらいまで晴れた日が多かったですが、今年はどうでしょうか。6月になると、さらにスコールの回数が増えて、雨季に本格的に突入します。アウトドア観光を目的としているなら、5月の早い段階に行くのがベスト!

<北部>
平均気温 26度 降水量 200mm
<中部>
平均気温 28度 降水量 20mm
<南部>
平均気温 30度 降水量 250mm

注目はやはりGW!


日本は4月29日あたりからゴールデンウィークの連休に突入し、5日までもしくは8日まで祝日に設定する企業も多いでしょう。ベトナム行きの飛行機もすでに満員御礼。まだ5月頭なので、スコールに遭う確率も非常に少なく、全国の観光エリアが最後の旅行シーズンを迎えます。ただし、この時期はベトナムも連休。彼らの多くが帰省や国内旅行を計画しているので、長距離列車や飛行機チケットの予約は早めにするのが吉。

5月&6月の過ごし方


5月中旬以降に北部と南部に訪れる方は、スコールの対策も必要です。実際雨に降られたら近くのカフェで雨宿りすることになるので、かさばる折り畳み傘はいりません。ただし、濡れた髪を拭くハンドタオルは持っていった方がよさそうです。また、事前に雨が降ったときに避難するカフェやレストランの場所を押さえておくのもいいでしょう。雨が降ってきたらすかさずタクシーに乗って目的地で雨をやりすごしてください。スパを楽しむのもおすすめです。

5月&6月のおすすめエリア


雨季の入口となる5月から6月ですが、これは北部と南部に限っての話です。また、南部は5月は最後の猛暑となるので、メコンデルタ旅行はかなりの体力を消耗します。そこでおすすめなのが中部旅行。中部はまだ乾季が続いているので、旅行も最適です。

2016年は中部旅行が熱い!


中部地方は、ホーチミンやハノイと比べると、まだまだ知名度は低く、旅行客もそれほど多くはありませんでした。しかし、近年は中部旅行者が増加の一途を辿っています。2014年に成田とダナン間が直行便で結ばれたのをきっかけに、現在ではハノイにひけをとらないほど旅行者数が増えています。その中部地方はダナンを中心都市としてか前、北はフォンニャケバン国立公園、フエがあり、南はホイアンとミーソン遺跡といった世界遺産の密集エリアとなります。

ダナン


中部ダナンは一昔前までは田園風景が広がるのどかな町並みでした。港町としての側面ももち、対岸(ソンハン橋の向こう岸)では古くから漁業が盛んでした。しかし、ここ10年で対岸とを繋ぐ橋が出来上がり、もともと世界遺産旅行の拠点として欧米人に密かな人気があったことから相次いでリゾートホテルが建設され、現在はホーチミン、ハノイに次ぐ第三の都市として支持されています。世界遺産に行きたいのであれば、ここから各エリアにバスで行くことができます。また、ダナン自体も五行山やバナヒルズなど観光スポットがあるので、中長期旅行者にもおすすめできます。
バナヒルズ。中世フランスをイメージした町です

バナヒルズ。中世フランスをイメージした町です

五行山。後光を浴びてください

五行山。後光を浴びてください

チャム彫刻博物館。ガネーシャ像です

チャム彫刻博物館。ガネーシャ像です

ミーケービーチ

ミーケービーチ

バクダン通りからの眺め。ハン川を見渡すことができます

バクダン通りからの眺め。ハン川を見渡すことができます

バクダン通りは夜になるとカップルのデートスポットに

バクダン通りは夜になるとカップルのデートスポットに

フエ


ベトナム最後の王朝があったフエは、現在ではその建築物が世界遺産に登録されています。ダナンから車で北上すること3時間の距離で、ツアーバスが毎日運行しています。世界遺産の建築物は、歴代阮朝皇帝の遺産なので、各地に散らばっています。ですので、個人でタクシーで回るよりも、ツアーに参加した方が時間も費用も節約することができます。また、フエは仏壇に供える線香の生産地としても知られています。ツアーでは線香村に訪れて線香の製作現場を見学することもできます。そして、必ず堪能していってほしいのがフエ料理。他のベトナム料理とは一線を画す調理法と味つけで、ベトナム人にも愛好家がいます。ブンボーフエやバインベオ、コムセンなどは、フエ料理の代表料理なので、是非試食していってください。
素朴な日常風景も

素朴な日常風景も

ファングーラオ通りは外国人旅行客のたまり場

ファングーラオ通りは外国人旅行客のたまり場

宮廷美術館

宮廷美術館

カイディン帝。兵馬俑のような像が並んでいます

カイディン帝。兵馬俑のような像が並んでいます

線香村では色とりどりの線香が作られています

線香村では色とりどりの線香が作られています

宮廷料理として皇族に親しまれていた料理もあります

宮廷料理として皇族に親しまれていた料理もあります

フォンニャケバン国立公園


2003年に世界遺産に登録、2015年に拡大登録されたフォンニャケバン国立公園は、4億年以上の歴史を持つカルスト地帯が広がり、公園敷地内には保護動物も多数いるほか、まだ未発見の動植物も期待できるとされている、まさに未開拓地域となっています。世界遺産に登録されてから、鍾乳洞への入口が一部一般開放されています。ただし、交通インフラが悪いので、外国人が個人で行くにはかなり難があります。フエもしくはダナンからツアーに参加するのが一般的です。

ホイアン


ホイアンは1999年に世界遺産に登録されました。かつて交易の中継地点として栄えた古き良き町並みは、歴史保護地区に指定され、メインストリートのチャンフー通り、グエンタイホック通り、バクダン通りは当時の民家が現状保存されて並んでいます。港町として栄えていたときは、日本の朱印船も往来して、日本人町も形成されていました。毎月旧暦の14日はランタン祭りが開催され、ランタンの明かりが町を彩る幻想的な空間となります。是非お見逃しなく。また、歴史保護地区の対岸には木彫りと陶磁器の村があり、職人たちの製作の様子を見学することができます。ホイアン観光は自分の足で見て回ることができますので、ツアーは必ずしも必要はありません。
ランタン作りも見学できます

ランタン作りも見学できます

各種名所にはチケットが必要となります

各種名所にはチケットが必要となります

日本の寛永通宝も出土

日本の寛永通宝も出土

夜は幻想的な夜景が広がります

夜は幻想的な夜景が広がります

ホイアン名物カオラウ

ホイアン名物カオラウ

木彫りの村

木彫りの村

5月&6月のピックアップエンタメ

6月11日~12日 ベトナムフェスティバル(日本)

毎年秋に開催していたベトナムフェスティバルが、今年は6月に開催決定。例年通り代々木公園にて、日越の有名人ゲストを招いて盛大に盛り上がります。ベトナムに行ったことがない人も、興味がない人も一度顔をだしてみてはいかがでしょうか。ベトナムのことをもっと知りたくなるかもしれません。

6月11日 フーコック国際マラソン

フーコック島にて初となるマラソン大会が開催決定。42km、21km、10km、5km、1kmと5つのコースに分かれています。子供からお年寄りまで参加可能で、もちろん外国人もOKです。

5月&6月のピックアップグルメ


写真のこちらはカオラウ。ホイアンで食べられる郷土料理で、そのルーツは日本の伊勢うどんにあると言われています。麺は歯ごたえが十分にあり、汁は少な目で、最初に麺をかきまぜて汁に染み込ませます。ホイアン以外のエリアではあまり食べることはできませんので、現地でしっかりと味見しておきましょう。また、ホイアンにはさらにホワイトローズ、揚げワンタン、ミークワン、コムガーといったおいしいホイアン料理があります。

いかがでしたか。5月&6月は、全体的には晴れる日が多いですが、当日になってみないと1日の天気が読めないところがあります。もし雨を気にしたくなければ、中部旅行を決行することをおすすめします。以上、ベトナムナビがお届けしました!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-04-24

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