ナビがおすすめするチョロンの2大寺院。オンラン會館と覚林寺

ホーチミンの誇る仏教寺院。チョロン観光には是非♪


こんにちは、ベトナムナビです。ホーチミン市内中心から西約30分ほどタクシーで走ったところにあるチョロン(中華街)。5区と6区にまたがる広いエリアですが、今回はチョロン周辺にある二つの仏教寺院をご紹介したいと思います。

チョロンへの行き方


チョロンまではベンタイン市場からタクシーで約30分から40分程度。華人の住む一大中華街となっています。チョロンの観光の楽しみ方は、基本は名所巡りではなく、人々の生活の暮らしぶりを見学することです。ただし、今回はナビがおすすめする名所をご紹介したいと思います!

オンラン會館


オンラン會館は、日本のガイドブックでは枠外に小さく紹介されている程度なので、あまり日本人には知名度がありません。しかし、1740年創建の歴史ある會館なのです。
會館と言えば華人が集まる集会所のことですが、オンラン會館は仏教と道教が混在する寺院となっていて、ベトナム人も多くが参拝に訪れます。

場所を確認


オンラン會館は天后宮のすぐ近く。細い入り組んだ道に沿ってあるため、タクシーよりも徒歩で行くのがベスト。ビンタイ市場やバスターミナル周辺で降ろしてもらい、そこから地図を頼りに歩いていきましょう♪

オンラン會館向かいの池


オンラン會館に入る前に、道路を挟んだ向かいの池を見学しましょう。奥行きのある面積が設けられていて、緑色の池があります。奥には小さな仏や龍の像などがあり、中国風の壁画も赴があります。

ちなみに、徒歩3分圏内に天后宮もあるので、そちらも併せて見学するのもおすすめです。ただし、道教の女神や仏教の仏が祀られている点では同じ色を持った寺院です。敷地面積や仏像の数などはオンラン會館の方が大きいので、ナビはこちらをおすすめします。
如来像かな?

如来像かな?

中国って感じがします

中国って感じがします

線香を買うこともおすすめ


寺院には必ず線香を売る屋台があります。一束100円程度です。中で現地の仏教徒と一緒に線香をあげて、手を併せてみるのも観光の楽しみの一つ。自分は無宗教、仏教という方は、是非体験してみてください。ちなみにキリスト教だからといって、寺院に入れない、線香をあげられないといったルールは皆無です。ベトナムは大乗仏教なので、そこらへんはとても大らかです。
煉瓦屋根。會館というよりもはや寺院ですね

煉瓦屋根。會館というよりもはや寺院ですね

中国風絵画。天神たちの風景でしょうか

中国風絵画。天神たちの風景でしょうか

このような扉は好奇心くすぐられますね(笑)

このような扉は好奇心くすぐられますね(笑)

文字はすべて漢字です

文字はすべて漢字です

中へ入ってみよう♪


ナビが訪れたときは、現地の華人と思われる人々が5人程度と、欧米人観光客が三組見学していました。現地の人たちは真剣に参拝しているのですが、その光景をカメラで撮影しても何も文句言われません。きっと観光客に慣れているのでしょうね♪ただしフラッシュはマナー違反です。
寺院ではよく見かけるお人方……

寺院ではよく見かけるお人方……

中国風の寺院でよく見る壁画。中部ホイアンにある會館でも多数見ることができます

中国風の寺院でよく見る壁画。中部ホイアンにある會館でも多数見ることができます

すべて漢字です。華人の人たちには理解できるのでしょうか…

すべて漢字です。華人の人たちには理解できるのでしょうか…

玉皇大帝とは

線香の受け坪に掘られている『玉皇大帝』という文字。
彼は道教の神で、最高神として位置づけられています。玉皇大帝は推定130億歳以上と言われ、封神演義
に登場する太上老君よりも高位、天界を統べる神とされています。
ちなみにもっと身近なところで言えば、『西遊記』。西遊記に登場する主人公の孫悟空に、「斉天大聖」の位を授けた神でもあります。
ベトナム風参拝の仕方

ベトナム人の参拝の仕方は日本人とはかなり異なります。それは様子を見れば分かるように、跪いて頭を地につけ、起き上がり合唱し、再び跪くという繰り返し。手を上下に振りながらお経を唱える人もいます。どうやらこれは仏教徒に共通するベトナム式のようであり、どこの寺院や會館に行っても同じ方法で参拝する様子を見ることができます。
螺旋状の線香

螺旋状の線香

膝をついて、頭を下げるのがベトナム式

膝をついて、頭を下げるのがベトナム式

こちらの男性の方も。ちなみに天后聖母は女神であり。天后宮にも祀られています

こちらの男性の方も。ちなみに天后聖母は女神であり。天后宮にも祀られています

日本人にはちょっと抵抗のある作法かも

日本人にはちょっと抵抗のある作法かも

16の神様を祀る

オンラン會館の見所は、何と言っても「16の神様、仏様が祀られている」というものです。奥には仏像がずらりと並んでいて、その光景はまさに荘厳。おごそかで重い空気を漂わせる像から、ちょっと笑ってしまうユニークな像、「これどこかで見たような…」と首をかしげるような像などがあります。
個人的に非常に気になる…

個人的に非常に気になる…

これはまさか西遊記に登場する……

これはまさか西遊記に登場する……

天神たちでしょう

天神たちでしょう

穏やかな笑みを浮かべています

穏やかな笑みを浮かべています

覚林寺


1744年創建の、寺院としてはホーチミン最古。ベトナム人の間では永厳寺と肩を並べる知名度があります。敷地は広く、緑豊かな芝生は地元の人々の憩いの場所ともなっています。チョロン郊外にあるので、徒歩で移動することはできません。オンラン會館からタクシーを使いましょう。

場所を確認


場所はちょっと離れていて、また道中道が入り組んで迷いやすいです。タクシーで行きましょう。
ビンタイ市場やオンラン會館からタクシーで約15分程度です。

門をくぐって敷地内へ


門をくぐれば覚林寺の敷地に入ります。入場は無料なので、地元の人々にとっては公園のような存在。線香を売る屋台だけではなく、飲み水やアイスを売る売店もあります。
どこでも商売をするベトナム人

どこでも商売をするベトナム人

線香はどこでもありますね

線香はどこでもありますね

緑が豊かです

緑が豊かです

休日は子どもたちが遊んでいる光景も見られます

休日は子どもたちが遊んでいる光景も見られます


この奥には早速仏像があります。小さな釈迦像で、周りには大小の仏が見えます。あまり仏教に関心がない方でも、「これも何百年前に作られたのかな~」などと感慨に耽ることで、歴史の重みを感じ取ることができるはずです。
ナビが訪れたときは、学生の集団を見かけました。話しかけてみると、「社会科見学の授業です」とのこと。やはり現地の人たちにも相当有名の寺院のようですね。
美しい仏像

美しい仏像

安置されている位置を考えると、釈迦に仕える仏でしょう

安置されている位置を考えると、釈迦に仕える仏でしょう

池にも何か……

池にも何か……

巨大な大仏

寺院に入る前の入口右手にある巨大な仏像。体長3メートルほどあるでしょうか。しかも、ナビが驚いたのは、その『清潔さ』です。1日に何度も磨かれているのか、と思うほどの真っ白い色を保っています。
寺院の中で仏像を見よう

寺院は時間帯によっては玄関の門が閉ざされているときがあります。その場合は回って別の入口を見つけるか、もしくは近くにいる袈裟を纏った僧侶を見つけて声をかけましょう。ジェスチャーで入りたい素振りをすれば、相手も観光客慣れしているので、すぐに門を開けてくれます。

熱心な仏教徒は毎日こちらでお経を唱えるためにやってきます。灰色がかかったグレーの服を着ている方達がそうです。日中は寺院内で昼寝をしていることもあるので、お邪魔にならないように見学してください。
黄金の壁に仏の絵

黄金の壁に仏の絵

厳かな空間の中で静かに佇んでいます

厳かな空間の中で静かに佇んでいます

何十体もの仏像

何十体もの仏像

これだけの数の仏像に囲まれることもそうそうありません

これだけの数の仏像に囲まれることもそうそうありません



いかがでしたか。せっかくチョロンまで遠出をしたのだから、もうちょっと足を伸ばして覚林寺まで回って欲しいところです。日本のガイドブックではどちらも写真1枚の片隅に紹介されている程度ですが、行けば欧米人観光客がたくさんいますので、世界では有名な名所となっているのでしょう。是非ベトナム仏教の歴史を堪能してください。以上、ベトナムナビがお届けしました!
関連タグ:チョロン

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2014-01-29

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