「実践、ベトナム語フレーズ」第6回~ トイレはどこですか?

旅先での不安要素の一つに、トイレが挙げられるのではないでしょうか。こればっかりは延期も中止もできません。トイレの場所の聞き方を覚えて、窮地を脱しましょう。
<イメージ映像でお届けします> <イメージ映像でお届けします>

<イメージ映像でお届けします>

●トイレはどこ?

ぶらぶらと市内観光をしていると、そろそろ行きたくなってきました。近くにあるホテル、ショッピングセンター、デパート、レストランなどに入り、こう聞いてみましょう。
「 Toilet ở đâu?  トイレッ オー ダウ? (トイレはどこですか?)」
<「 Nữ 」は女性、「 Nam 」は男性> <「 Nữ 」は女性、「 Nam 」は男性>

<「 Nữ 」は女性、「 Nam 」は男性>

● 「トイレッ」は「レ」で上がる

日本語では「トイレ➘」と音が下がりますが、ベトナム語では逆に「トイ レッ➚」と「レ」で上がります。
「 ở  オー」は前回も出てきた「~で(場所)」です。不良が「はぁ?」とすごむ時の音程です(第5回を参照してください)。
「 đâu (どこ)」は「ダウ」をまっすぐに。
「 名詞 +  ở đâu? (~ オーダウ?)~はどこですか?」  で場所が聞けるようになります。
<「 Nhà vệ sinh 」の表示>

<「 Nhà vệ sinh 」の表示>

ベトナム語を習うと「トイレ」は「 Nhà vệ sinh (ニャー ヴェッ シン)」と教わります。しかし、私が「ニャーヴェッシン オー ダウ?」と聞くと「ん?トイレッ➚ですか?」と聞き返されることが今までに何度もありました。果たして私の発音がはっきりしないから外来語を使って確認してくれているのだろうか?その疑問をベトナム語の先生にぶつけてみると、「いや、そうではありません。私もそうですが、都会の人は『トイレッ』の方をよく使います。田舎ではまた違った呼び名もあるんですよ。」ということでした。

● あぁ、トイレ事情

<使用済みペーパーはゴミ箱に>

<使用済みペーパーはゴミ箱に>

「つっこめ!サイゴン」第2回~トイレ編 を見ていただければ一目瞭然なのですが、日本での清潔・最先端トイレに甘やかされてきた方ならば、こちらのトイレにかなり衝撃を受けるはずです。トイレットペーパーがない、洋式トイレの便座(U字型の部分)がない、紙を流すとつまる、レバーがない(水桶から水を汲んできて流す)等など。安心のためにもティッシュを持ち歩き、使用済みのペーパーは流さずごみ箱に捨ててつまりを防止しましょう。
<上の赤字は「靴で便座に上がらないで!」というサイン。下の日本語はご愛敬。>

<上の赤字は「靴で便座に上がらないで!」というサイン。下の日本語はご愛敬。>

洋式トイレでU字便座がない場合は、中腰で済ます方法があります。辛いです。実際には、U字便座(があるべきところ)の下の階層にクッキリと靴跡がついているのをよく見るので、不安定ながらも靴着用で上り、和式のように用を足している人々がいる証拠と言えます。
その他、フォーク並び(1列に並び、開いたところから順に利用)がまだ導入段階のようで、フォーク並びの位置に立って空くのを待っていると、後ろから来る人たちにどんどん抜かされることがあります。そんな時はもう郷に入れば郷に従え、一つの個室の前でぴったりと待つしかありません。

● 使ってみました

<サンタルチア店内>

<サンタルチア店内>

ちょっと素敵なレストラン、サンタルチア(Santa Lucia住所:14 Nguyễn Huệ )に来ました。ここはイタリア料理レストラン、1995年から続いている本格派です。
<案内してくれたウェイトレスさん>

<案内してくれたウェイトレスさん>

オーダーが無事終わりました。待機している優しそうなウェイトレスさんを呼びます。
私:「 Chị ơi.  チ オーイ (すみませーん)」
笑顔で素早くテーブルまで来てくれます。
私:「 Toilet ở đâu? トイレッ オー ダウ? トイレはどこですか?」
ウェイトレスさん:「こちらへどうぞ。」
笑顔のまま、トイレまで案内してくれました。
私:「 Cảm ơn chị. カム オーン チ(ありがとう)」

ここは接客態度がすごく良く、トイレもなんとも素敵でした。

トイレを借りる際、自分が泊っているホテルではなくても入って行って大丈夫です。「うわぁ、こんな五つ星ホテル入っちゃダメかなぁ」と懸念せず、ドアマンには笑顔で会釈。私たち潜在的顧客ですから、なんていう気持ちで堂々とトイレを借りましょう。それでは、また次回!

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2009-03-09

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