修繕をかさねていまにいたる120年の歴史を誇る仏教寺院。緑に溢れた石段を上がり、道中見える景色は絶景。鐘楼や足の裏に卍を施した寝仏、そして頂上には巨大な仏像が神々しくそびえている。
こんにちは、ベトナムナビです。
今回ご紹介するのはビーチリゾートニャチャンにある仏教寺院、隆山寺(ロンソン寺)です。
1889年に建立されたこの寺院は広大な敷地を持ち、院内にお土産屋やレストランなどもあり、ニャチャンの代表的な観光スポットとして話題を呼んでいます。
ニャチャン駅からほど近い場所に位置しているので、駅に降り立ったら一番最初に足を運ぶことができるスポットでもあります。
早速寺院内へ
それでは早速寺院内へ入ってみましょう。隆山寺はあくまでも日本語訳したもので、正式にはChua Long Son(ロンソン寺)と言います。
敷地内に入ると左手にレストラン、右手にお土産屋が並んでいます。
レストランで疲れた体を休めておくのもいいですし、お土産屋で雑貨を物色するのもいいでしょう。
正門はアーチ状になっています
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オープンレストランです
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お土産屋
お土産屋には参拝に使う線香やろうそくをはじめ黄金の仏像や数珠などが並んでいます。日本のお寺でもときどき見る光景ですね。
ろうそく、線香はベトナム人仏教徒の必需品です
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ショップ内は現地の人が主に買い物しています
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ショップ内ではなかなか旅行客が喜びそうなお土産はないので、その付近の露店で品定めをしましょう。 |
露店にも土産品が並んでいます
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非常にお洒落な扇子だと思いませんか
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庭園
敷地内中央部分は庭園のように広くなっています。ここを横切ると近道なのか、自転車に乗った学生の姿もちらほらと。寺院は現地の人からも親しまれているようですね。
ここで僧侶は寝起きをしているのでしょうか
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美観です
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寺院へ登山開始
いよいよ寺院に向けて足を運びます。
最初、軽い石段を上がった先に見えるのは僧侶が読経する場所です。
稀に解放されているときもあるようですが、今回は人の気配はなく、入口は厳重に施錠されていました。
大仏を見に行こう
隆山寺には大きな大仏が二体安置されています。
登山といっても荒れた山道ではなく、ひたすら石段を上がり続けるものなので、気合いと根性で登りましょう。
疲れたときは途中で立ち止まって振り返ってみると、ニャチャンの町並みを見渡すことができる絶景に出会えますので、こちらもお見逃しないように!
威厳に満ちた涅槃仏
涅槃仏は寝仏とも呼ばれ、その名の通り横に寝そべっている大仏のことを指します。
有名なのはタイにあるワットポーでしょうか。隆山寺にある涅槃仏は一回り小柄ですが、それでも見ごたえ十分です。
隆山寺の涅槃仏はとても綺麗で、すこやかに寝ている姿を見ることができます。
足の裏には卍の文様が施されています。卍は「和の元」と呼ばれ、宇宙観を示しています。
さらに涅槃仏は一般的に北に枕、もしくは片腕を付いて寝ています。
これは現在でも縁起が悪い「北枕」の起源とも言われています。
鐘楼
途中には古くからある鐘楼が吊るされています。
石段を上がり続けて涅槃仏と鐘楼を見物したら、そろそろ頂上にたどり着きます。
石段の上の方にはすでに大きく白い大仏の姿が垣間見えます。
最後の石段を上がりきると、大きな大仏がすぐに顔を見せてくれます。
とても、大きく、雄大で、神々しい真っ白い大仏です。
側面から見た大仏です
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大仏の正面石段にある鮮やかな龍
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大仏内部へ
実はこの大仏の裏手に回ると、内部へ通じる入口があります。
正面から大仏を眺めてお終いにならないようにしてくださいね。
大仏内部はひんやりとした空気で、神聖な雰囲気が漂っています。
薄暗い中支柱や壁、天井には仏や仏教に関連する彫刻が施されて非常に見ごたえがあります。
また正面には大仏が穏やかな表情で半目であぐらをかいています。
熱心な仏教徒は日々こちらに線香と花を添えに参拝にくるのでしょう。
大仏周辺
大仏の周辺にはおそらく隆山寺にゆかりのある方の墓地(石版)があります。
また、民家や飲料水が売っている露店を目にすることができます。
おすすめはここから望む景色です。
ニャチャンの町お一望できるので、帰る前に目に焼き付けておいてください。
石版に刻まれた墓地
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飲み物などを注文することができます
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民家。籠の中の小鳥がちゅんちゅんと鳴いているのが愛らしい
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景色は絶景です
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いかがでしたか。中南部ニャチャンにある寺院「隆山寺(ロンソン寺)」。
涅槃仏も大仏もとても大きく、見ごたえ十分です。
ニャチャンに来たら海水浴もいいのですが、このような昔からある仏教遺産を訪れてみるのも観光の醍醐味なのではないでしょうか。
以上、ベトナムナビでした。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2012-08-01