ナビが突撃インタビュー!「ぶっちゃけちゃって、くだサイゴン♪」第15回

ホーチミンで活躍する素敵な女性に聞いてみました。ナビが突撃インタビュー♪第15回は、初のベトナム人女性、香川ロアンさん編です♪

シンチャオ★みなさん、こんにちは。ホーチミンよりベトナムナビです。ここベトナムという国は、とにかく女性が目立つ国。よく働くのも女だから、威張っているのも女、美しくてかっこよくってたくましい女たち。そんな「女が主役の国ベトナム」で活躍する女性にナビが根掘り葉掘り聞いてみたい!ナビの突撃インタビューその名も「ぶっちゃけちゃって、くだサイゴン♪」今日はこのインタビュー初、ベトナム人女性に登場してもらいましょう。敏腕ベトナム語家庭教師として名の知れる、ロアン先生にナビが突撃インタビューです!

香川ロアンさん  ベトナム語教師  年齢50歳


ナビ―今されているお仕事は何ですか?

ロアン先生―ベトナム語教師です。
ロアン先生は、ホーチミンでベトナム語を勉強する多くの生徒を抱える敏腕家庭教師として名の知れる人物。大企業の社長さんや駐在員の方々、そしてベトナム語にアップアップしてはや何年!?何を隠そうナビもお世話になっている生徒のひとりなのでありま~す。

ナビ―ベトナムという国は、どんな国ですか?

ロアン先生―以前は農業の国でした。ドイモイ政策の後、現在は工業化が進み、今まさに発展をしている途中の国だと思います。まだまだ時代おくれで貧しい国ですけれど、ベトナム人は食べ物に困っている国ではありません。だから幸せな笑顔で笑っていられるんだと思うんですよね。

ナビ―それはこちらに住んでいて、とてもよく分かります。貧しいって言っても、生活に切羽詰まってると言うか、ひもじいイメージは確かにないですもん!

ナビ―日本という国について、ロアン先生はどんなイメージを持っていますか?

ロアン先生―いろんなイメージを持っていますよ。いいのも、悪いのも。(笑)

ナビ―いつもですね、このインタビューでは、日本人女性の方にベトナムのいいところ悪いところはどこだと思うかを聞いているので、今日はベトナム人の方から見た日本のイメージなるものを、思い切り聞かせてもらいたいですね!両方ともぶっちゃけちゃってみてください~!
ロアン先生―まずいいところはね、日本人の人は時間に正確でしょ、それから日本はとっても清潔なところですよね、そして皆さんとても礼儀正しいところかな。悪いところは…なぜ家族が兄弟を助けないのかしらと思うことがよくあります。

ナビ―家族が兄弟を助けないですか…。

ロアン先生―日本人の人は犬を飼って洋服を着せたり、高価な餌を与えたりするのに、親戚と食事を食べに行って割り勘したりするでしょう?あれが本当に不思議なのよ。

ナビ―ああ、なるほど。いかにもありそうな光景ですね。(笑)もちろん人にもよりますが、日本ではベトナムほどには、大盤振る舞いで奢りたがるという習慣はないかもしれません。奢られる方にも借りを作って人の迷惑になってはいけないと思ってしまう感覚があるからかもしれませんけれど。それでも確かに、「お犬様には何でも買い与えるけど、親戚にケチ」みたいな人は、実際にいるかもしれませんけれどね。(笑)何を隠そう、ナビもそうですもん。冗談ですヨ!

ロアン先生―それからもうひとつ、切実に願うことがあるんです。日本人の人たちは、とても恵まれているのだから、食べる前に、必要ないものを捨てる前に、ほんの少し周りの人、例えば雇っているメイドさんなどへの思いやりの気持ちを分け与えてあげて欲しいです。まずは家族、そして隣の人へのささいな親切、それが世界平和へと繋がって行くと思うのよ。残念ながら日本人の方々は、欧米人や韓国人の人に比べて、そういう気遣いに関しては、一番遅れていると思うことがあるんですよね。

ナビ―文化の違いもありますけれどね、私たちは日本では必要ない物をむやみに人にあげたりしては逆に失礼なんていう感覚で生きてきたところもあって。でも先生が言わんとしていることはそういうことじゃなくて、本当にささいな思いやりのことおっしゃってるんですよね。

ロアン先生―そうですよ。(笑)
  ナビ―この辺から「ぶっちゃけちゃって」もらいましょう。ご結婚なさっているということなので、ご主人との出会いをお聞かせくださいませ!

ロアン先生―主人は日本人なんですけれど、知り合いの方から紹介してもらいました。

ナビ―先生の御主人てどんな方なんですか!?

ロアン先生―性格は、几帳面かな。主人がA型で私がB型っていうのもあるかしら。それから優しい人ですよ。

ナビ―国際結婚で何か苦労されたことはありますか?

ロアン先生―最初の頃は、主人もまだまだベトナムの文化というものを理解しきれていなくて、私もさんざん仕事して家に帰ってからは日本語で話してという生活に慣れていなくて疲れたこともあったんだけれども、だんだん主人もベトナムという国について理解を深めてくれたこともあって、お互いを理解し合って幸せになったという感じです。

ナビ―先生のお給料を教えてください!

ロアン先生―1500ドルくらいかしら。

ナビ―おお、凄い。何人くらいの生徒さんがいらっしゃるんですか?

ロアン先生―今は44人の生徒さんを持っています。土曜も日曜も朝からずっと授業ですもの!

ナビ―本当に凄いですよね、そのバイタリティ!ナビも見習いたいですm(__)m
  ナビ―先生の趣味は何ですか?

ロアン先生―仕事です!17年間昼寝をしていないんですよ!

ナビ―え~!ベトナムの方ってオフィスなども2時間くらい昼休みがあったりして、みなさん普通にお昼寝するのが習慣ですよね!

ロアン先生―そうですよ。でも私は、日本の企業に勤める会社員の方々にもベトナム語を教えているので、皆さんのお昼休みの時間に授業をすることが多いんですよ。

ナビ―ベトナムへ旅行で来られた方に一番おススメの場所はどこですか?

ロアン先生―そうねぇ、持ち時間によるかしら。1日だったらミトー、2日ならブンタウ、3日あればファインティエット、5日あるならダラットやニャチャンに足を延ばすのもいいわね。

ナビ―その中で日程は関係なく、先生が一番好きな場所はどこですか?

ロアン先生―そうねぇ、ニャチャンかしら。タイのビーチみたいに海が綺麗ですよね。

ナビ―ホーチミンで一番おススメのベトナムレストランはどこですか?

ロアン先生―クアンアンゴンですね。理由は、北部、中部、南部料理とメニューが多いし、お金が無ければ安いものだけでも楽しめるし。オシャレでおいしくて値段は懐によって決められて、そんなところがいいレストランだと思います。
  ナビ―ホーチミンで一番おススメのSPAは?

グエンクーチン通り114番地にあるローカルのマッサージ店がいいと思うわ。90分で15万ドン、チップ込みっていうお手頃価格のお店です。

ナビ―ロアン先生イチオシのベトナムみやげは何ですか?

ロアン先生―そうねぇ、やっぱりカフェでしょ、それからお茶かなぁ。カフェは日本へ帰る時いつもスーパーでチュングエンのG7というミルクとお砂糖の入ったインスタントコーヒーを買っていくんだけど、主人の親戚の皆さんにおいしいおいしいと喜んでもらえますよ!

ナビーその他、ロアン先生ならではのベトナムでのおススメって何かありますか?

ロアン先生―観光、買い物、マッサージ以外のおススメだったら、ベトナムの小学校の見学をしたら面白いと思うんだけど…。

ナビーでも、一般の旅行者の方だと小学校の見学っていうのはちょっと難しいですよね?

ロアン先生―そうなのよね。だから面白いんだけど。(笑)何回か日本の親御さんに頼まれて、ベトナムの田舎に日本でいろいろと悩みを抱えた子供をホームステイさせたことがありますよ。電気が無くて、水道がないところで一か月も暮らすと皆価値観が変わるのね。

ナビ―なんかウルルン滞在記みたいですね。日本にそういうテレビ番組があったんです。

ロアン先生―13才、15才、17才っていう3人兄弟もいたし、30才の人もいたけど、皆終わるころには「とっても楽しかった、ありがとう。」と言って、日本へ帰っても勉強や仕事を頑張って、全員ベトナムに遊びに戻って来るんですよ。本当よ。何も無いところで、生きるために汗を流して働くって凄くいいことなんですよ。
  ナビ―先生が思うに、ベトナム人のいいところ、悪いところはどんなところだと思いますか?

ロアン先生―いいところは、家族思いのところや、お互い助け合いの精神があるところだと思います。悪いところは、公衆の知識がまだないところ。例えば、ベトナム人はオフィスで私用電話したり、会社への忠誠心とかそういったものが足りないと思うのよね。日本の人たちは、そういうのきちんとしているでしょう?

ナビ―そうですかね…。人にもよるような気もしますし…うーむ、しかしそういったことが、よくないことと言った意識は、日本の方がきちんとあるかもしれませんね。

ナビ―最後に、ロアン先生の夢を聞かせてください!

ロアン先生―60才を過ぎて、主人が年金を貰うようになったら、ベトナム人の貧乏な子供にボランティアで日本語を教えたいと思っています。ベトナムという国に関して言えば、家族を助け合うという心持はそのままに、日本のように美しく発展していって欲しいと願っているんです!
ベトナムのこと、日本人への思い、助け合うことの重要性をとにかく熱く語ってくれたロアン先生。ベトナムの女性は情熱的と言われる意味がよく分かったような気がします!明るくて働き者で情に溢れたベトナム人女性は、強くたくましくそして美しく、私たち日本の女性も見習いたいところがいっぱいあるんですよね。先生、これからもベトナム語はモチロンのこと、働く女性として、人生の先輩としていろいろ教えてくださいね。以上、今日はベトナム人女性に聞いてみました!「ぶっちゃけちゃってくだサイゴン♪」ベトナムナビがお伝えしました~★

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2010-09-10

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