ベトナムの正月はとっても華やか!ホーチミンの正月の様子を独占レポ
ハッピーニューイヤー!ベトナムナビです。「もうお正月はとっくに過ぎたよ」と思うかもしれませんが、旧正月で祝うベトナムでは2017年は1月28日が元旦で、およそ1週間程度がお正月期間です。ベトナムのお正月は日本と違ってかなり華やか。そこで、今回はホーチミンの町を歩いて、お正月の様子をお届けしたいと思います!
正月期間中は閉店が多い
大晦日の27日からおよそ1週間程度は、どこのお店も休業しています。正月三が日はショッピングセンターやスーパーマーケット、博物館なども休んでいますので、旅行者は不便に感じることもあるでしょう。ドンコイやベンタイン市場周辺の観光エリアのスパや雑貨店などは半分程度が休業しています。テト期間中の市内観光は、ちょっと目的を変えて現地人と一緒にお正月を楽しんでみてはいかがでしょうか。
ベンタイン市場も華やかな飾りつけ
ベンタイン市場も通常とは異なり、外観は派手な正月飾りが施されています。ただし、屋内は普段と変わらなく、特に正月イベントなどもありません。元旦は休館でしたが三が日には営業を開始。外国人観光客にとっては観光の象徴なので、早々にオープンしてくれるのはうれしいですね。ちなみに、ベンタイン市場周辺にはマッサージ店やカフェなどが多いですが、こちらは5日間程度休むお店が多かった印象です。
いたるところでオープンカフェが出現
ホーチミンの町を歩いてると、普段は見ないパラソルの咲いたオープンカフェをいたるところで見かけます。カフェだけではなく、レストランや雑貨店の店頭にもテーブル椅子を出していて、そこに座ってコーヒーやジュースを飲んでいる人でにぎわっています。冷房の効いた屋内もいいですが、せっかく南国のベトナムに来たのだから、しっかりと東南アジアの陽気に当たっておきたいところ。道端にテーブル席を見つけたら座ってみてください。スタッフがメニューを持ってきてくれます。
道端のカフェもベトナムの文化
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外国人も現地人もカフェで一休み
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ドンコイ通りと並行して走るグエンフエ通りは、一面がフラワーロードになっています。これは毎年恒例の行事。ベトナム全国各地から集められた色とりどりの花で通りは埋め尽くされて、朝から夜まで大勢のベトナム人と外国人で大盛り上がり。もちろん売店や屋台もたくさんでますし、ベトナムの伝統にちなんだ服装を着ている売り子も多数。ベトナムの文化を感じることができます。
おばあちゃんから子供へお年玉。ベトナムでも日本と変わらない習慣の一つです。ただし、少し異なるのは、ベトナムでは必ずしも目上の人が目下の人にあげるとは限らず、身内の場合はお金を稼いでいる人が年上の男性女性にお年玉をあげることもあります。また、若いカップルがお年玉を渡しあう場面も見られます。この場合はお年玉というよりは「幸運」を贈りあう要素が強く、渡す額も100円~500円程度。1ドル札を入れることもあります。
道行くベトナム人眺めていると、アオザイを着た女性や子供も多く見受けられます。旅行者にとってはうれしい光景ですね。ベトナム人にとってアオザイは日本の着物や浴衣と似たような感覚で、イベントやお祭りごとに着ます。また、結婚式など冠婚葬祭の場面でも活躍します。お正月のようなおめでたい日には、アオザイの色は赤や黄色といった派手な色が好まれます。町を歩いていれば、カラフルなアオザイに包まれたベトナム女性を見ることができるでしょう。
いたるとこで撮影大会
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売り子のおばちゃんも水分補給
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酉年はアジア共通
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やっぱりアオザイを見なければ!
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ドンコイ通りも正月らしく彩られる
ショッピングストリートとしておなじみのドンコイ通りですが、こちらも正月色に染められています。頭上には花のアートがうかがえ、店頭のオープンカフェでは主に外国人がコーヒーブレイクをとっています。脇道にそれると、ペイントアートや似顔絵を描いてくれる露店が並んでいるエリアもあります。また、普段でもよく見かける行商の姿もこの日はより多く見かけます。
目抜き通りのドンコイ通り
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シェラトン直営モジョカフェ
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タトゥーのようですが、数週間で消えます
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屋台もたくさん
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ブックフェアも毎年の恒例行事
グエンフエ通り、およびマックチブオイ通りでは御覧のようなブックフェアを開催。いつもよりも10%程度割引で買うことができます。売っている本はさまざまなジャンルですが、多くは小さな子供向けの本。絵本や英語の学習参考書、図鑑などがメインの様子。小説は日本の村上春樹も売っていますし、漫画はドラえもんやナルトなどが人気の的。ベトナムで日本を垣間見れる瞬間でもあります。
ブックフェアの様子
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たくさんの本が並んでいます
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英語版もあります
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子供が大好きな恐竜図鑑
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統一会堂のあるナムキーコイキア通りをさらに北上すると、永厳寺という歴史ある仏教寺院が見えてきます。かつて日本で修行を積んだ僧侶がホーチミンに帰国したのち建設したとされ、敷地内には日本から寄与された鐘楼もあります。初詣に対する考え方は、ベトナム人も日本人と考えは同様。「仏教に関心はないけど、お正月くらいは……」といったところです。なので正月三が日は特に多くの人たちが訪れます。旅行者も線香をあげることができるので、屋台で買ってみてください。
本堂へ上がる前にはお土産店や食堂もあります。お土産店ではありがちな大仏の置物などが主。部屋の飾りとしていいかもしれませんね。また、食堂は精進料理がメインとなります。ベトナム人の仏教徒の中には熱心な人もいて、一か月に1度か2度は不殺生の日として、魚や肉を食べません。そんなときは、このような精進料理やベジタリアン向けの食堂が人気となります。
サトウキビジュースの屋台。いつもいます
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線香をあげてください
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日本のお寺が寄与した鐘楼。お正月はつくこともできます
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本堂内部の様子
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クレセントモールもフラワーロードが開催
ホーチミンの1区からタクシーで20分ほど南下すると、7区フーミンフンに行くことができます。緑豊かな緑化都市で、「外国人街」、「コリアンタウン」などとも呼ばれています。そのフーミンフンにある大型ショッピングセンター「クレセントモール」では、今年も恒例となるフラワーロードが開催。人も規模もグエンフエ通りよりは少ないので小ぢんまり感はありますが、夜は周辺に屋台街ができたりするので、穴場の正月観光スポットとして押さえておきましょう。
こちらでも定番のオープンカフェ。ここから眺める風景も美観で、サイゴン川の支流を見渡すことができます。さらに夜には通り沿いのナイトバーがオープンして、ライブも開催されます。南国らしいひとときを満喫することができるでしょう。また、この通りは遊歩道なので車やバイクの喧騒もありません。静かな時間を過ごしたい方は、夜に訪れるといいでしょう。
大道芸も出現
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規模はそれほど大きくありません
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美しい遊歩道
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鶏にちなんだ展示物。幾種類の鶏の写真を見学することができます
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いかがでしたか。お正月のベトナムは普段とは雰囲気が少し変わります。日本のお正月にはない華やかなムードなので、「こんなお正月もたまにはいいかも」と感じるかもしれません。正月期間中はお店が続々と休みにはいりますので、そんなときは気持ちを切り替えて、現地人に倣って旅行者もお正月らしい過ごし方を実践してみてください。以上、ベトナムナビがお届けしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-02-10