ベトナムの焼き物に魅せられた日本人の先生の指導で、ソンベ焼きを焼いてみましょ~!未経験者でもとっても楽しかったです!
こんにちは!ベトナムにやってきたナビゾーです。今回は家内とともにホーチミンにやってきたナビゾー、「ベトナム陶芸教室・半日体験」へ一緒に行ってみよう、ということになりました。どんなことになるのやら・・・。
朝9時。約束の場所へ。今日は「Overlandclub」というちょっとしゃれた名前の教室で、富沢さんという日本の方から指導していただけるそう。教室の入口を入ると正面に土をこねる木の大きなテーブル、周囲にはたくさんの焼き物が飾ってあります。半分以上は展示販売しているもので、一部は教室で作った生徒が作った焼き物が並べられていました。
「おはようございます」と作業衣姿の富沢さんが現れました。穏やかそうなお人柄で、いかにも焼き物の先生の雰囲気です。
「Overlandclub」は陶芸教室のほかに料理教室や音楽教室なども開講しているカルチャーセンターで、富沢さん夫婦が運営されています。中でも陶芸教室は富沢さんの専門で、忙しくなければ富沢さんが自ら教えていらっしゃるそう。観光客の場合は基本的に一回受講、ということで、2人以上で開講、午前と午後の2回受け付けています。
さて、3時間の焼き物講座では土の塊をこね、作る焼き物を整形、絵付けをする所までができるとのこと。先生、お願いします!
土コネ
この土のカタマリ。これを先生はいとも簡単に練りこんでいきますが、慣れない我々では、どうもうまくリズミカルにこねられません。
腰を入れ、手のひらのハラで押しつけるようにこねる、とこんなふうにアンモナイトのようなきれいな形にこねられるんですね。
型作り
コネが終わったら手回しロクロの登場。いきなり大きいのは難しいかと、ちょっと大きめの湯のみ茶碗にすることに。
こねた土を盤の中央にのせ、まずはお椀のくぼみにあたる穴をつくり、簡単に形を整えます。そして、先生、かっこよく、グルンと盤を回すと、きれいにコマのように回転しはじめます。
スポンジを使って、少しづつ形を整えていきます。「腕をしっかり固定してください」とのこと。
ここからが正念場・・・なかなか思ったように手が動いてくれない・・・
成型、乾燥
先生の手助けもあって、ようやく、ちょうどいい大きさになってきました。ここでちょっと口を大きくして、湯のみらしくします。「形はこれでOK」と納得できたら、乾燥させるため、ドライヤーを作品にまんべんなくかけていきます。
乾燥作業終了後、さらに底の脚を作るため、道具を使って余分な土を削ぎ落としていきます。さらに、ブラッシングをして、だいたい完成!
休憩時間に、先生に簡単な器を成形してもらいました。まず構え方からして腰が入っていますし、指先に込める集中力が違います。
指先からは「気」がほとばしり出ているようです。円筒状の土がみるみるうちにお椀に変身!
絵付け
絵付けにうつります。参考書もあるので自分の好きなイメージをふくらませましょう。
筆を使い、フリーハンドで絵をつけるほか、円形のラインをつけるために回しながら線を描くこともできます。
ココからは、先生、お任せします!
先生のサポートがなければここまで作りあげられなかったと思いつつも、「自分の作品」に酔っているナビゾー。ここからは技術的な作業になり、バケツに入った白く濁った釉薬の中に作品ごと入れて乾燥させてから、別の作品とまとめて窯の中にいれます。ここの部分は知識としては知っておいて、作業は、先生にお任せ。焼き物は完成後、有料で日本にも届けてもらえます。
作業所の裏手にある焼き窯も見せてくれましたが、まだ火は入っていません。
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釉薬によって、こんなにいろんな色彩を出すことができます。
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話を聞くと、もともと会社員だった富沢さん、ベトナムで手作りで焼き物を作る現場をまじかに見て、この世界で生きたいと決めたのだそう。それだけ魅力あるベトナム陶器の世界、ナビゾーも少しわかったような気がします。ベトナムで陶芸の魅力にちょっと心ひかれたナビゾーでした。