あの名作映画のロケ地をご紹介♪
こんにちは、ベトナムナビです。
みなさんベトナムを舞台にした映画というものは何かご存知でしょうか?おそらくほとんどの方は「ベトナム戦争」を思い浮かべたのではないでしょうか。そうですね、2013年現在までにベトナム戦争を題材にした映画は80本以上が製作されています。今回はその他の名作映画を含めてロケ地めぐりの旅にご案内したいと思います♪
撮影はベトナムでは行われない?
実は残念なことに、ベトナムを舞台にした作品は数多くあるものの、そのほとんどはタイやフィリピンで撮影されたものなのです。
特にベトナム戦争の映画は9割がたフィリピンで撮影が行われました。そこらへんは社会主義のお国事情ということですね。
ただし近年は撮影許可も降りやすくなり、ベトナムでのロケ地誘致も政府が積極的に行っているようですよ。
世界に名を轟かせる名監督
ベトナム人監督で最も有名な「トラン・アン・ユン(Tran Anh Hung)」をご存知でしょうか。1『青いパパイヤの香り(1993年)』でカンヌ国際映画祭で新人賞を受賞ののち、『シクロ(1995年)』、『夏至(2000年)』を発表して一躍有名になりました。最近では小説家・村上春樹氏の『ノルウェイの森(2010年)』を発表して日本でもその名を知らせたのはまだ記憶に新しいのでは。
ハロン湾
北部に位置する名実ともにベトナム最大の世界遺産ハロン湾。数々の旅番組でも紹介されているかと思いますが、映画では先に紹介したトラン・アン・ユン監督の『夏至(2000年)』の撮影場所として知られています。また、みなさんもご存じの世界に誇る『007トゥモローネバーダイ(1997年)』でもこちらが撮影場所となりました。
UH-1(ヘリコプター)
UH-1という型のヘリコプターをご存知でしょうか。ベトナム戦争ではなくてはならない軍事用航空機で、現在では日本でも採用しています。
映画では『地獄の黙示録(1979年)』、『プラトーン(1986年)』で活躍しました。なお、地獄の黙示録では若きハリソン・フォードも出演していたのは意外と知られていないことです。
UH-1型ヘリコプターは現在では統一会堂の屋上、ホーチミン市博物館の敷地内にこれと同じ型が展示されています。
映画・インドシナ(1992年)
1992年に公開された『インドシナ』はカトリーヌ・ドヌーヴが主演を演じたベトナムを舞台にした代表的な映画です。この映画で「アカデミー外国語映画賞」、「ゴールデングローブ賞」、「セザール賞」を受賞しました。ハロン湾もロケ地として使われたのですが、今回お届けする写真はこちら「ホテル・コンチネンタル・サイゴン」です。ホーチミン中心地に位置する4つ星ホテルで、現在でも各国の要人は著名人が宿泊します。無論カトリーヌ・ドヌーヴもこちらに宿泊したとのことです。
2013年撮影
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映画にて
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2013年撮影
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映画にて
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ほとんど面影はない様子ですが、オープンテラスのカフェ、コンチネンタルの看板などはそのまま現在でも存在しています。現在(2013年)オープンテラスは「ブルジョワ」というカフェレストランになっています。インタビューを受けていただいた店長のトニー氏もインドシナの撮影場所になったことを誇りに思っている様子でした。
機会があれば是非宿泊してみてはいかがでしょうか。
映画・愛人/ラマン(1992年)
フランス少女と華僑の青年の恋愛を描いた『ラマン/愛人』は日本人の方でも見たことがある人は多いのでは?日本では修正が入るほど過激な描写があったことで、ちょっと有名になりましたね。ちなみに主人公のフランス少女(ジェーン)の吹き替えを担当したのは田中敦子さんでした。ジェニファ・ロペス、レイチェル・ワイズ、ニコール・キッドマンでお馴染みですね。
ラマンの撮影はホーチミン5区のチョロン、中華街で行われてました。中国語とベトナム語が飛び交う喧騒の町です。現在も名残として西洋風建物や教会は残っています。ラマンの撮影で使われたのは「サータイ市場」と「レ・ホン・フォン学校」です。
レ・ホン・フォン(Le Hong Phong)学校
現在ではホーチミンに有名な名門校と成長しています。また作中では女子高でしたが、現在では共学です。ここで主人公のジェーンは学園生活を送ったのですが、実際見てみると、とっても綺麗で西洋的な学校でした!ただし、入口に守衛がいるので敷地内に入ることはできません。これはどこの学校も同じことです。
また、ジェーンが寝床にしていた女子寮は別の場所で撮影されたとのことでした。残念です。
2013年現在
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映画
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向こうの方に学校の時計台が見えますね |
2013年現在の敷地内
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映画
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ジェーンはいつも一人でしたね。 |
2013年現在
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映画
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ジェーンがこの柱に寄りかかって読書をしていたのは有名なシーンです |
サータイ市場サータイ市場(Cho Xa Tay)はチョロンの中心にある小さな市場です。30m程度の路地にはいくつもの屋台がひしめきあっていて、早朝は特に混雑しています。ここは学校が終わったジェーンが華僑の青年に会いに行くシーンで使われました。この一角に二人の秘密の場所があり、そこで愛を育みましたね。
2013年現在
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映画
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賑わいは変わっていませんが、全体的な雰囲気はちがいますね |
ちなみに作中はこのような光景もありました。こちらはドンコイ通りをサイゴン川方面に抜けた風景ですね。私の予想では画面右下には現在はマジェスティックもしくはリバーサイドホテルがあり、画面右上に見える建物はホーチミン博物館ですね。当時はまだかなりの田舎町なので驚きです。
いかがでしたか、ベトナムのここが舞台!という場所は数少ないですが、中でもインドシナとラマンはホーチミン市街地が舞台とあって、現在でもロケ地巡りに訪れる観光客もいます。
もう一度名作を見直してみるのもいい機会かもしれませんね。
以上、ベトナムナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2013-07-31