ベトナム人の生活を覗いてみよう

ベトナム人の普段の生活。日本とはどんな違いがありますか?

こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムへは毎年70万人以上の日本人が観光に訪れます。多くの旅行者は観光スポットを巡って旅の日程を終えてしまいますが、ベトナム人の生活にも少なからず興味がある方もいるかもしれませんね。現地のベトナム人は普段どんなところで遊び、どこで買い物をし、どんな時間を過ごしているのか。そんな彼らのベトナムライフに今回は密着してみたいと思います。ベトナムにどっぷりと浸かった旅行を考えている方は、今回紹介したところを巡ってみるのも面白いかもしれませんよ。

公園はベトナム人にとってのオアシス

まず言えることは、ベトナムでは全国どこでも『公園』が彼らにとって重要な役割、および存在であることです。ハノイであればホアンキエム湖、ダナンであればバクダン通りの遊歩道、ホーチミンであれば4月30日公園に9月23日公園などが観光の中心に広がっているスポット。朝はバドミントンや社交ダンスに精を出し、夜はエアロビクスや子供と散歩したりする老若男女が行き交います。彼らにとって公園は人々が集う拠り所であり、自然と人が集まるオアシス的存在です。また、学生も多いので、好奇心旺盛な彼らは皆さんに話しかけてくることもしばしば。貴重な国際交流の場となります。
4月30日公園

4月30日公園

学生が多いのは近くに大学が2つあるため

学生が多いのは近くに大学が2つあるため

ホアンキエム湖ののどかな光景

ホアンキエム湖ののどかな光景

公園はお年寄りのためではありません。いまどきの子もみんな集まります

公園はお年寄りのためではありません。いまどきの子もみんな集まります

ベトナム人の遊ぶ場所

●映画館

日本のように娯楽施設が少ないベトナムでは、彼らはどのような場所で遊ぶのでしょうか。その代表を紹介します。まずはこちら、「映画館」。ベトナムでは映画が娯楽として非常に人気。チケットも日本円で300~600円と安いので、学生から大人まで月に1~2回程度行きます。上映作品は10日~2週間程度で入れ替わるため、飽きることがないのも魅力。日本では外国作品は有名どころのハリウッドしか全国上映はしませんが、ベトナムではB級作品や中国産、韓国産も上映します。ベトナム作品は昔の伝統をテーマにしたものから、流行りのコメディタッチのものまで多彩。大抵英語字幕がついているので、時間に余裕があれば鑑賞してみるのも。
映画館

映画館

お馴染みのポップコーンも

お馴染みのポップコーンも

毎日にぎわっている

毎日にぎわっている

日本産もときどき上映しています

日本産もときどき上映しています

●テーマパーク

ベトナムには日本のディズニーリゾートやUSJのような豪華なテーマパークはもちろんありません。最近はヴィンパールランドなど投資会社によるテーマパークが増えてきましたが、それでも日本の遊園地には及びませんね。そんな彼らが時折行くのがこちらのテーマパーク。ホーチミンを中心に紹介すれば、「スイティエン公園」、「ダムセン公園」、「ダイナム公園」などです。語尾に公園とありますが、これは昔公園だった敷地に遊園地を作ったので、その名残というだけ。中に入れば自然と動物、人々が調和する遊園地が広がっています。観覧車やジェットコースターなど定番どころのほかに、ダチョウ乗り体験、ワニ釣り体験、ペイントボール、動物へのエサやりなどが定番。日本のようなせわしなさはなく、のどかな自然を楽しむに徹することもでき、休日は敷地内の芝生にお弁当を広げるファミリーもたくさんいます。

スイティエン公園

スイティエン公園

ハリーポッターのホグワーツ城

ハリーポッターのホグワーツ城

ダチョウ乗り体験。ダイナム公園にて

ダチョウ乗り体験。ダイナム公園にて

リンリンパーク。日本庭園です

リンリンパーク。日本庭園です

その他の遊び場

その他には「カラオケ」、「ビアクラブ」、「ゲームセンター」、「ネットカフェ」なども人気。ゲームセンターはショッピングセンター内に入っているゲームコーナーですが、いつ行っても若者と子供で異様な賑わいを見せています。ネットカフェも地元の若者にとっては欠かせない遊び場。なぜなら、日本のように自宅にゲーム機器があるわけではないので、プレステなどをやりたい場合はネットカフェに行くことになるからです。また、ネット回線が早くなければできないオンラインゲームを遊ぶ際もネットカフェを利用します。
ネットカフェ

ネットカフェ

ビアクラブ

ビアクラブ

ショッピング

ショッピング

ビアクラブは基本踊りよりも飲み食い

ビアクラブは基本踊りよりも飲み食い

現地人の台所は市場からスーパーへ

とはいっても年配の方々の中には「スーパーよりも市場がいい」といって毎朝市場で買い物する人も多くいます。しかし、徐々にスーパーマーケットが市場で大きな価値を持ち始めているのもまた事実であり、合理化の波とも呼べる事象。ベトナム人が行きつけのスーパーといえば、「コープマート」、「ビッグC」、「イオン」など。ホーチミンには「ビボシティ」、「クレセントモール」といったシンガポール系のスーパーマーケットもあります。どこも規模は大きめで中央吹き抜けで涼しく開放的なフロア構成が特徴。発展途上国であることを忘れてしまうほど清潔です。イオンなどはゲームコーナー、映画館、カフェ、レストランと設備も充実しているので、一日ここで滞在するこ家庭も多いです。
イオン

イオン

フードコートも人気

フードコートも人気

シティマート。こちらもイオン系列です

シティマート。こちらもイオン系列です

メトロ。ベトナムにも進出しています

メトロ。ベトナムにも進出しています

夜にかけてバイクの大行進

16時ころから徐々にラッシュアワーの時間に突入します。この時間帯は御覧のようにバイクと車で大渋滞。特に1区から隣の5区、フーニョン、7区に抜ける道は大変混雑しているので、ベトナム人もげんなりとしています。バイク天国と称されるベトナムでは、三人乗り、四人乗りは当たりまえ。交通ルールを無視した縦横無尽に走るバイクも多く、最近は交通マナーが見直されつつあります。そんな彼らにとって、17時以降は夜の時間のはじまり。家に帰って休むよりも、友人や恋人と一緒に夜の町に繰り出すのが毎日の彼らの習性です。
●バイクに乗って恋人とデート

ベトナム女性にとって、彼氏のバイクの後ろに乗るのがデートのはじまり。「ちょっと疲れたから運転代わって」と言ったら怒られます(苦笑)。ハノイ、ダナン、ホーチミンといった都心は各所で建物のイルミネーションがありますので、それを眺めながら屋台で買ったアイスを頬張る。そんな夜が恋人たちの定番の過ごし方となります。

●ベトナム人みんながこよなく愛するカフェタイム

フランス統治時代は100年続く悲惨なものでした。しかし、いくつかのフランス文化は現在でもベトナムの生活に根付いています。その一つが「カフェ文化」。日本でも80年代欧米文化がたくさん入ってきたころに純喫茶や自家焙煎珈琲専門店などが流行りましたね。ベトナムでは主に若者から中高年世代に多大な支持を受けています。カフェではコーヒーを飲みながら友人や恋人と談笑談笑するのが常。ほかにもビジネスマンの商談や仕事の場であったり、1人で来店してオンラインゲームで日が暮れるまで遊んでいるベトナム人の姿もよく見かけます。何時間でも入り浸れる雰囲気があるのが魅力です。ベトナム人がカフェを選択する際は、お洒落な内装インテリアかどうかはもちろん、WiFiの速度、冷房の有無、ソファの有無などたくさんの条件の中から相対的にカフェを選びます。なかなかのこだわり具合です(笑)
また御覧のようなライブの演奏を聴くことができるカフェも若者に人気があります。特にホーチミン市内にこの手のカフェが多いです。ちなみにこういったカフェはクラブとは異なるので、基本スタイルはドリンクを飲みながら座ってライブを聴くことになります。ワンドリンクでいつまでも入れるほか、店によってはリクエストができるところも多く、日本ではちょっと敷居が高いバーといった雰囲気。そんな夜カフェがホーチミン市内のいたるところにあり、さらに学生に支持されていると考えると、日本とベトナムの文化の違いがおもしろいほど肌で感じることができます。
市内中心部では外国人の姿も多い

市内中心部では外国人の姿も多い

彼らに憩いの時間を提供してくれるのがカフェ

彼らに憩いの時間を提供してくれるのがカフェ

昼も夜もカフェでゆっくりとした時間を

昼も夜もカフェでゆっくりとした時間を

学生に人気のカフェは学校近くにあります

学生に人気のカフェは学校近くにあります

●ベトナム人はみんなが大好き路上屋台

ベトナム人にとって屋台食堂は重要な夜のスポット。「今日はどこ行こうか?」とスマホで人気の屋台を検索して、毎回行く場所をみんなで決めるのが楽しみ。人気の店は歩道いっぱいにお客で溢れていて大賑わい。およそ23時~24時ころまで営業しているので、夕食後にふらっと立ち寄ってビールを飲みながら屋台料理を食べるのも乙なもの。ただし最近はハノイを中心屋台の規制もはじまって、店の数が以前よりも少なくなっているのが現状。旅行者や在住外国人にしてみると、ベトナムの文化に陰りが見えるのは残念でたまりませんね。
深夜食堂

深夜食堂

歩道には屋台食堂で一杯

歩道には屋台食堂で一杯

こんな夕食はいかが

こんな夕食はいかが

食堂も人気です

食堂も人気です


いかがでしたか。ベトナム人の日常の生活の様子をお届けしました。彼らの日ごろの生活スタイルを少しは理解できましたでしょうか。日本とは大分文化・習慣が異なる様子ですね。自分の日々の生活を振り返って、日本とベトナム、どちらのライフスタイルが自分に合っているか考えてみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-06-05

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