ベトナムで見つけた日本

ベトナムと日本は意外なところで繋がっていました♪


こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムは東南アジアに位置する国で、日本からは約4000km離れています。空路での所要時間は約6時間。一見こんなに離れている国と日本とでは、何も関係性がないかと思いがちですね。しかし、実はそうでもないんです。注意深く町を観察してみると、日本と関係したものがいくつも見つけることができるはずです。今回は、ベトナムで見つけた、日本と関係あるものをご紹介したいと思います。

日本と繋がりのある物、場所、技術


今回ご紹介する日本との関係のあるものを、「物」、「場所」、「技術」の3つで区別したいと思います。よくよく観察すれば、「これもベトナムにあるんだ!」、「これと日本が関係あるの!?」などと驚く発見を多々見つけることができるでしょう。

ベトナムで見る日本の「技術」


日本の技術は遠く離れたベトナムにもしっかりと浸透しています。日本は失われた10年、20年、などといわれていますが、技術は現在でも世界トップクラス。「日本の技術は信頼できる」、「日本製はどれも良質」という、レベルの高い技術と安定感は、ベトナムにももたらしています。
●バスのICカード

ベトナムのバスは、ほとんどがまだ乗務員がいて、切符を運賃と引き換えに切ります。ワンマンバスは極僅かですが、近年は序々に増え始め、日本のICカード「フェリカ」の技術を取り入れたバスの試運転がはじまりました。ICカードはソニーが技術提供しているもので、一見するだけでは気づかないところに日本を見ることができます。
電車がないベトナムでは、バスは主要機関

電車がないベトナムでは、バスは主要機関

バスも日本の力でようやく便利になりつつあります

バスも日本の力でようやく便利になりつつあります

●ETC

ベトナムの高速道路建設に伴うETCや監視システムを、日本の日立、東芝、伊藤忠が一括して請け負っています。現在も整備は続いており、ベトナムの発展に伴う渋滞緩和を解消してくれる重要な役割を担っています。
ホーチミン市内を走る国道も日本企業が造りました

ホーチミン市内を走る国道も日本企業が造りました

道路のインフラはベトナムはまだまだ

道路のインフラはベトナムはまだまだ

●地下鉄

2015年現在、ホーチミンのドンコイエリアで大規模の工事が行われています。これはホーチミン市内に地下鉄を通す工事をしているためです。総工事費のうち大半は日本政府の拠出でまかなわれているため、工事の看板と一緒に日本の日の丸マークも見られます。
ベトナムの経済を支えているといっても過言ではない日本の技術支援。これからも注目したいところです。

ベトナムで見る日本の「物」


ドイモイ政策以降、ベトナムには多くの外資資本が参入しています。2015年現在、ベトナムへの一番の投資国家は日本。しかし、それだけでなく、ベトナム人の一般の人々の生活にも寄りそうように日本の物が根付いているのがみてとれます。
●バイク

ベトナムはバイク天国。近年は車も増えてきましたが、一般の人々はまだまだバイクが生活の基盤。ホンダは古くからベトナムにバイクを輸出していたため、現在では「バイク=ホンダ」となっています。いたるところで目にする「HONDA」の看板は、バイクの修理屋です。そのほか、ヤマハやスズキも人気があります。
バイク修理屋は道端の露店にもあります

バイク修理屋は道端の露店にもあります

技術は一流です

技術は一流です

●食べ物

日本食は若者をはじめ、多くのベトナム人に人気があります。一昔前までは、日本人が個人経営でやっているレストランのみでしたが、現在では多くのベトナム人が日本食レストランや食堂を運営するまでにいたっています。また、外国人が寄り付かないようなローカルエリアでも、路上屋台で寿司を作るところも多々見かけるようになりました。
中心から外れたローカルエリアでも屋台のたこ焼き屋が

中心から外れたローカルエリアでも屋台のたこ焼き屋が

日本食はすでに民間に浸透しているようです。

日本食はすでに民間に浸透しているようです。

●漫画

日本製のテレビアニメは、「Anime(アニメ)」という和製英語が既に浸透しています。漫画も然りで、ベトナム人の子供が大好きな「名探偵コナン」、「ドラえもん」、「クレヨンしんちゃん」などはどこの本屋でも売っていますし、屋台でも見かけます。近年は日本のサブカルチャーをベトナムに知ってもらうために、ドラえもんが映画で放映されていますし、定期的にコスプレ祭りなども開催されています。
ドラえもんは世界で愛されています

ドラえもんは世界で愛されています

意外にもコナンが人気

意外にもコナンが人気

●味の素

道を歩いていると、「アジノモト!」と呼びかけてくるベトナム人がいます。ベトナムの家庭料理に味の素はいまでは欠かせない調味料。スーパーには必ず味の素コーナーがあるほど。他のメーカーが似たようなコピー商品を出してはいますが、それでも本場の味の素が押し寄せる後輩を寄せ付けません。

ベトナムで見る日本の「場所」


最後は場所編です。「これ、ベトナムにもあるの!」と声を上げてしまうようなものもあります。特に中部ホイアンは、歴史上日本とも深い関わりがあった場所。さまざまな場所で日本を見つけることができるので、ホイアン旅行者の多くが「懐かしい感じがする」と賞賛しています。
●プレイステーション

町のいたるところで発見できる「Play Station」の看板。こちらはプレステを売っているお店ではなく、ゲームを楽しめるお店。ベトナム人は日本のように家庭にゲーム機を持ってはいませんので、プレステを遊びたくなったら、このお店に行きます。お店にはテレビとプレステが横並びになっていて、それぞれゲームを楽しむことができます。人気ゲームは「ウイニングイレブン」。サッカーゲームです。
●カラオケ

カラオケはベトナムでも「KARAOKE」として人々に知れ渡っています。娯楽の少ないベトナムでは、カラオケは小さな子供からお年寄りまで楽しめる遊びで、多くの家庭でカラオケ機があり、家族で楽しんでいます。また、最近は大型カラオケチェーン店も増えてきて、日本と変わらない設備を揃えています。
ゲームセンターにも決まって小さなカラオケ個室があり、こちらは1人から2人で楽しむことができます。

ホイアン


世界遺産の町ホイアンは、16世紀末から17世紀まで交易の要所として栄えた町。日本は徳川家康の江戸幕府の幕開け。多くの朱印船がホイアンに向かいました。その中、日本人はホイアンにさまざまな文化をもたらしました。それは現在でも町の随所に見ることができ、旅行客の観光スポットになっています。
●日本橋

ホイアンの町の中心に建ち、名実ともに最大の観光名所になっている「日本橋」は、名前の通り日本人が設計したものといわれています。現在ではベトナム紙幣の2万ドン札にも描かれています。日本橋を挟んで左右どちらかに、当時日本人が住む日本人街があったとされていますが、詳細はまだ分かっていません。
●ホイアン建築

世界遺産に登録されているホイアンの平屋民家は、他のベトナムでは見られない独特の建築様式となっています。それは、ベトナム、中国、そして日本の建築技術が取り入れられたもの。当時ホイアンはまだ建築技術が乏しく、それでいて雨季の時期に洪水に見舞われることから、中国と日本が建築技術を伝えたようです。特に当時の京都の建築技術が色濃く残っています。
●カオラウ
日本との交易が盛んだった頃に、日本人がベトナム人に伝えた麺料理とされています。現在ではホワイトローズ、揚げワンタンに並ぶ三大ホイアン名物に数えられています。カオラウは少量の濃厚なスープにコシのある麺を絡めて食べるもので、確かにベトナム名物のフォーやブンとは味付け自体がまるで異なる様子です。


いかがでしたか。旅行先では、ベトナムから日本を垣間見ることができます。それは技術であったり、物であったりスポットであったりします。序々に日本の知名度が上がってきているのを感じ取れるのは、心なしか嬉しいものです。ベトナムにお越しなった際は、こうした視点で散策してみるのもおもしろいかもしれませんね。以上、ベトナムナビがお届けしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-08-05

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