11月&12月のベトナム【2018】

郷愁漂う季節。世界遺産の旅路はいかが

こんにちは、ベトナムナビです。まだまだ多くの地域では雨季の中にあるベトナム。観光中の雨を心配している旅行者も多くいることでしょう。その一方で11月にハイシーズンを迎える地域もありますし、12月は雨季から乾季へと移り変わる時期でもあります。現地の天気事情を十分に把握するのが、この両月に観光される方の必須事項。それでは2018年11月と12月のベトナム現地情報をお届けします!

カレンダー編

12月24日・25日 クリスマスイブ・クリスマス(祭日)

日本同様祝日ではありません。2018年は月曜と火曜と平日ですが、例年通りの賑わいが予想されます。一か月くらい前からお店はクリスマス商戦が開始されますし、レストランはクリスマス限定メニューを開始します。この時期のホーチミンやハノイの高級レストランは予約が必要となるので、旅行者は注意してください。

12月31日 大晦日(祭日)

ベトナムでは旧暦に祝うのが一般的ですが、近年は新暦の大晦日とお正月も若者を中心に祝う習慣が根付き始めています。ただ、祝うというよりは盛り上がるといった感覚。打ち上げ花火が夜空に上がり、通りは夜遅くまでにぎやかになります。南国のお正月を体験してみてはいかがでしょうか。

天気・天候編

11月は中部地方はまだ雨季なので、降水量は高め。一方ハイシーズンを迎えるのはハノイ。ただし、場所と時間によっては、ちょっとびっくりするほど寒くなることがあります。世界遺産のハロン湾やニンビン省、サパなどに行かれる方は、防寒具が必要です。またホーチミンは常夏ですが、12月下旬まで雨は残り、徐々に乾季へと近づきます。

<北部>
平均最高気温 25度 降水量 50mm
<中部>
平均最高気温 27度 降水量 280mm
<南部>
平均最高気温 30度 降水量 70mm

ピックアップエンタメ

クリスマスも新暦の大晦日も、ベトナム人にとってはお祭りのようなイベント。ホーチミンのファングーラオやハノイの旧市街は、例年夜になると多くの現地人で埋め尽くされ、大行進がはじまります。その一方、熱心なクリスチャンも多いので、教会では聖歌の合唱をきくこともできます。ホテルの客室や屋上バーからは打ち上げ花火を鑑賞することもできるでしょう。楽しみ方はさまざまなので、是非、ベトナムのクリスマスとお正月を体験していってください。
クリスマスの中央郵便局前

クリスマスの中央郵便局前

大晦日のファングーラオ

大晦日のファングーラオ

11月&12月のハノイとホーチミンの気候の違い

11~12月は、ハノイでは秋冬の季節と言われています。南国をイメージするベトナムですが、北部に位置するハノイはホーチミンとは気候が異なります。両月は最高気温で25度前後ですが、最低気温で10度を下回る日も出てきます。特に朝と夜は厚手のジャケットが必要となるので、くれぐれも半袖短パン、ミニスカートでくるのはやめましょう。一方、ホーチミンは年間を通して安定した気温。ただし、土砂降りの雨が降ることもあり、その前後は気温がぐっと下がることもあります。風も強くなるので、やはり長袖があると心強いでしょう。
ハノイの雑貨店

ハノイの雑貨店

雑貨店はホーチミンが圧倒的に多い

雑貨店はホーチミンが圧倒的に多い

ホーチミンのドンコイ通り

ホーチミンのドンコイ通り

11月&12月はハノイの3つの世界遺産を歩こう

●タンロン遺跡

この両月におすすめのハノイ旅行では、3つの世界遺産を歩いてみてはいかがでしょうか。「タンロン遺跡」は、ハノイ市内に広がるかつての王朝跡。まだハノイがタンロンと呼ばれていた時代に築かれたお城で、現在は大部分が野原になっていますが、一部の建物は復元に成功して一般公開されています。
また、このタンロン遺跡はベトナム戦争時には軍事作戦本部としても使われていました。遺跡内部の地下道に会議室をつくり、現在の偉人たちがそこに座り作戦を練っていました。また、遺跡北側の楼閣にはフランス抗争の際の砲撃の跡も生々しく残っています。
端門

端門

端門内部。こちらは修繕

端門内部。こちらは修繕

この龍の石段の上に皇帝が暮らしていた王宮があったとされています

この龍の石段の上に皇帝が暮らしていた王宮があったとされています

楼閣

楼閣

仏壇が供えられています

仏壇が供えられています

砲撃のあとも見受けられます

砲撃のあとも見受けられます

●ハロン湾

広大な湾内に数千の奇岩が突き出る圧倒的スケールの織りなす自然風景。ベトナム最大級の世界遺産として、ハノイ旅行者のほとんどが訪れる観光地となります。かつては海賊がこの湾内の鍾乳洞に暮らしていたこともありましたし、また幾つもの伝説、神話も語り継がれています。
満足すること間違いない鉄板の観光地ですが、ツアーでは日帰りと一泊クルージングの二つが用意されています。一泊する場合は、美しいサンライズやサンセットを鑑賞することができるほか、クルーズ船にでは夜にさまざまなイベントも用意されています。日帰りでも十分楽しむことはできますが、もしアニバーサリーなどでベトナム旅行を計画しているのであれば、是非一泊ツアーに参加してみてください。
クルージング船は複数でています

クルージング船は複数でています

大小さまざまな奇岩

大小さまざまな奇岩

鍾乳洞の探索も

鍾乳洞の探索も

1泊ツアーであれば、こんな美しいサンセットも

1泊ツアーであれば、こんな美しいサンセットも

●ニンビン省

最後はニンビン省。世界遺産に登録されているのはニンビン省にあるチャンアンというエリア。しかし、車ですぐ近くのところに、同じくボートによる美しい山水の景観を楽しめるタムコック、古都ホアルー。ビックドンにバイディン寺といった観光スポットがあります。いずれもツアーで行くことができ、よく言われているのはチャンアン派とタムコック派。どちらも似たような風景に出会えますが、タムコックの方が自然を感じられるという人もいます。日帰りで両方行くことはできませんので、どちらを選択するかはよく考えて決めましょう。
ニンビン省まではハノイから車で約2時間。タムコックもチャンアンも1日がかりのツアーとなります。滞在日数が少ない方は、「ハロン湾にしようか、ニンビン省にしようか迷っている」という声も聞きます。スケールとしてはハロン湾の方が大きいといえますが、ニンビン省独特のゆっくりと流れる時間も貴重な体験です。また、ハンムアやバイディン寺はかなり歩きますので、歩きやすいスニーカーがおすすめ。また、バイディン寺は格式高い仏教寺院なので、露出の多い服装は避けてください。
世界遺産チャンアン

世界遺産チャンアン

陸のハロン湾と呼ばれる所以

陸のハロン湾と呼ばれる所以

名物手漕ぎボート

名物手漕ぎボート

ホアルー。かつての王都

ホアルー。かつての王都

ビックドン

ビックドン

500段近い石段をのぼります。

500段近い石段をのぼります。

残りの滞在時間はハノイ市内でゆっくりと

世界遺産を満喫したあとは、残りの滞在時間もわずか。残りの時間は是非ハノイ市内でゆっくりとリラックスして過ごしましょう。ホアンキエム湖を散歩したり、旧市街でグルメやスパを楽しんだり、タイ湖の湖畔を歩いたり……。雨の日でも楽しむことができる博物館の散策もおすすめです。
夜はホアンキエム湖の祠堂のライトアップは見逃せません。ビールを飲んだり、ナイトマーケットを楽しみたいのであれば、旧市街を歩きましょう。異国の香りがする旧市街は、いつまでいても飽きることがありません。また、最近は高級レストランやルーフトップのスカイバーなども多くなってきました。大切なメモリアルな時間をここで過ごすのもおすすめです。
ホム市場

ホム市場

ローカルな食堂で食事をするのも

ローカルな食堂で食事をするのも

雄大なタイ湖

雄大なタイ湖

湖畔を歩いたりサイクリングすることもできます

湖畔を歩いたりサイクリングすることもできます

ホアロー収容所

ホアロー収容所

女性博物館

女性博物館

ピックアップグルメ

今月のピックアップグルメはこちらの揚げ春巻き。ハノイとホーチミンでは形や具が異なりますが、旅行者の間ではほぼ同じ扱い。旧市街のレストランでは必ずといっていいほどメニューにある定番グルメ。是非お腹一杯たべていってください。

いかがでしたか。2018年11月12月はハノイを中心に紹介しました。もちろんホーチミンも安定した気候でおすすめではありますが、ハノイは1年の中でもこの両月がベストシーズンとも言われています。11月および12月のベトナム旅行はハノイにでかけてみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました。
関連タグ:11月12月

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-11-09

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