バンメトートのハイライトとなる郊外エリアへ行こう
こんにちは、ベトナムナビです。ベトナム中南部のバンメトートは、欧米人には人気ですが、日本人旅行者にはまだ知名度は少ない観光エリアです。ですので、今回はバンメトートの魅力が詰まった郊外スポットをご紹介します。バンメトート観光では、市内よりも郊外がメインとなります。滞在時間が短い方は、すべて行くことはできないのでここで紹介する幾つかのスポットを中心にスケジュールを組んでみてください。
ダライヌア滝
まず最初にご紹介するのは、「ダライヌア滝」。市街地から車で40分程度郊外へ走ったところ。山の麓にあるので道中はかなりのがたごと道に田舎道。それらを越えたところにあるダライヌア滝は、旅行者に人気の観光スポット。入口で入場券を買い、そこからさらに徒歩で15分ほど雑木林の中を歩いた先にあります。荘厳な滝の風景と水面を打ち付ける轟音と、大迫力の自然を体感することができます。
ダライヌア滝の周辺には少数民族が暮らしています。レンガ造りの家や奥に伸びている屋根が特徴のロングハウスを見たら、少し立ち止まって周辺を歩いてみてはいかがでしょうか。少数民族の人たちが水牛やイノシシを散歩させていたり、稲作をしている様子を見学することができます。また、ダライヌア滝の観光敷地内には彼らの民族家屋をイメージしたロングハウス型の宿泊施設もあります。
ブオンドン村
こちらは観光スポットのブオンドン村。市内からタクシーで1時間ほど走ったところにあります。おそらくバンメトートの中では最も観光地化されているスポットで、お土産エリアも幅広く確保されています。雑貨店にありそうな定番土産から少数民族が作った民芸品など、種類は多様。さらに奥へ進んでいくと、吊り橋をわたって川を渡ったり、レストランで山岳料理を食べたりして楽しむことができます。ブオンドン村のハイライトはエレファントライディングで、ゾウに乗って沼地を散歩することができます。
ブオンドン村の傍には観光地化されているエデ族の民族家屋があります。博物館のような作りになっていて、中ではエデ族が使用している農具や冠婚葬祭で使う道具が展示されています。この博物館を経営しているのはもちろんエデ族の人。彼らは普段は民族衣装を着ていないため、ぱっと見は見分けがつきません。しかし、周辺を歩いている子供や大人たちは、ほとんどがエデ族というから驚きです。すっかりベトナム人や観光地に溶け込んだ生活をしているようです。これほどまでに下界に溶け込んだ少数民族は世界的にも珍しいようです。
ヨックドン国立公園
こちらはヨックドン国立公園。ブオンドン村の近くにあります。ベトナムで最大の面積を誇る国立公園で、野生のゾウやトラ、ヒョウなどもいます。旅行者はゲストハウスに泊まったり、ゾウ乗り体験をしたりして楽しむことができます。ヨックドン国立公園は特にアトラクションなどがあるわけではなく、手つかずの広大な自然が広がる自然公園なので、ここでエレファントライディングに乗らなければ、散歩程度に留めてブオンドン村に行った方がいいかもしれません。
ラック湖
市街地から車で1時間ちょっとかけて行くことができるラック湖。タイグエン(中部高原地方)で一番高いチューヤンシン山脈が聳える標高500メートルの高原地帯です。ラック湖は広大な湖で、旅行者はエレファントライディングで川を渡ったり、傍の施設でラック湖の名物を食べたり、ゲストハウスに宿泊することができます。ゾウ乗り体験の他、手漕ぎボートでラック湖を周遊することもでき、旅行者にとって満足度が最も高い観光スポットとなります。
ラック湖周辺はチューヤンシン山脈や草原・田園風景に囲まれた自然多い場所。車をチャーターしているならば、少し停まってもらって周辺を散歩してもらうのもいいでしょう。空気がとても澄んでいて、山岳高原地帯独特の霞がかった風景は幻想的です。草を食む水牛や野放しで飼育されているイノシシ、道を優雅に闊歩するゾウなど、自然と一体化した不思議な感覚を満喫することができます。
ブオンジュン村&ブオンマリン村
●ブオンジュン村ラック湖から歩いて行くことができるブオンジュン村は、エデ族やムノン族が暮らしている少数民族の村。一つのエリアに複数の民族が暮らしているのは世界的にも珍しいケースだそう。エデ族が上位にくるため、2つの民族間はエデ語で会話されているようです。ブオンジュン村はラック湖から徒歩圏内というだけあって、外国人観光客も多く訪れます。そのため、道沿いには民芸品を売るお土産店もたくさん見ることができます。
エデ族
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コーヒーを栽培しています
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お土産店。大分こなれています
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ラック湖に寄り添う村づくりがされています
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●ブオンマリン村ブオンジュン村から車で5分程度走ると、今度はブオンマリン村と呼ばれるムノン族の村があります。ブオンジュン村と違って観光地化はされていなく、素朴な彼らの生活風景を見ることができます。ホテルでタクシーをチャーターする場合は、予めここに向かいたい旨を伝えた方がいいでしょう。同村の場所を知っている運転手を手配してくれるはずです。ちなみにムノン族もエデ族と同様、ロングハウスに暮らしています。
ムノン族が暮らしている住居
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水牛が草を食む草原風景
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ムノン族の暮らし
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のどかな風景が広がる
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いかがでしたか。今回はバンメトートの郊外観光スポットをご紹介しました。多くの旅行者はブオンドン村とラック湖に向かわれるようですが、方向が違うので1日に2つ行くのは少々困難です。もし時間に余裕がなくて1つしか行けないのであれば、ナビとしてはラック湖をおすすめします。以上、ベトナムナビがお届けしました。
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2018-03-08