9月&10月のベトナム【2017年】

スコールを想定した観光計画を日本にいるうちから立てよう!

こんにちは、ベトナムナビです。日本でも9月10月の季節は台風がやってきて長雨になることがしばしば。ベトナムでもこの季節は台風の時期で、主に中部地方に迫ってきます。5月からはじまった北部と南部の雨季。8月までは乾季が続いていた中部。9月以降はいずれの地域も旅行中雨の影響を受けそうです。では、今回も9月&10月のベトナム情報をお届けしたいと思います!

カレンダー編

9月2日 独立記念日(祝日)

抗仏戦争を経てベトナムが独立を勝ち取った日。現在ではベトナムの数少ない祝日の1つに制定されていて、この時期は現地人による国内旅行で交通機関はパンクします。2017年は土曜になることから、月曜の4日が振替休日で休みとなります。

9月5日 中元節(祭日)

日本では「お中元を贈る」イベントとして残っていますが。ベトナムでは死者が蘇る日なので、仏教徒は揃って寺院にお参りに行きます。ただし祝日ではないので、若者にとっては普通の平日と変わりない様子。

10月4日 中秋節(祭日)

子供の日でもある祭日。日本ではお月見として残っています。ベトナムではそのような習慣はありませんが、月餅を食べる習慣は日本と同じくあり、カフェやスイーツ店、スーパーでは飛ぶように月餅が売れていきます。

10月20日 ベトナム女性の日(祭日)

3月8日の女性の日は国際的イベントですが、こちらはベトナム国内のみ。ただし重要度はそれほど変わりなく、日ごろお世話になった女性や恋人のために、男性がささやかなプレゼントを贈ります。

天気・天候編

北部、中部、南部ともに雨季のピークに入ります。いずれも降水量が300mmを越える地域が多くなり、月間の雨降りの日は約15~18日。2日に1度は雨が降ることとなります。特に中部は月間約21日以上とほぼ毎日スコールに見舞われることでしょう。
<北部>
平均最高気温 29度 降水量 250mm
<中部>
平均最高気温 27度 降水量 450mm
<南部>
平均最高気温 31度 降水量 170mm

旅行は事前に計画を

この時期にベトナム旅行を計画されている方は、「雨が降ることを想定しての旅行プラン」を建てることが必要となるでしょう。例えばハロン湾であればスコールが降ったらクルージングに支障をきたします。視界は悪くなりますし、甲板に出て世界遺産の風景を愛でることも困難。ですので、スコールが降ってもいいところをピックアップして、現地の天気の様子を探りながらモデルルートに沿って行動するのがリスクの少ない旅行の仕方となります。ホーチミンであれば雨が降ったらカフェやショッピングセンター、スパに逃げ込むことが容易いので、市内観光などはいいかもしれませんね。

中部の観光情報

中部はダナン、世界遺産のホイアン・ミーソン遺跡・フエがある観光のメッカ。近年は日本人旅行者も順調に増えてきて、年間5万人の大台も突破しました。そんな中部に旅行を計画される方は、以下のことに注意が必要。

① 海水浴はまず不可能
② 雨降りの最中と後は肌寒いので一枚羽織るものを準備
③ ホイアンは洪水になる可能性があるので、小さなお子さん連れは細心の注意を
④ 世界遺産であるフエもホイアンもミーソン遺跡もすべてアウトドアであることを覚悟しておく


「雨に降られながらひたすら歩くのは嫌だ」という方は、中部は諦めて北部か南部旅行に切り替えるのも決断の一つです。

9月&10月のおすすめエリアはホーチミン!

●ウィークエンドマーケットでショッピング

9月&10月は先ほど説明したように、観光中雨が降っても足踏みしないような楽しみ方を考えましょう。そこでおすすめのエリアが南部ホーチミン。近年市内中心で次々と開催されているのがウィークエンドマーケットで、旅行者にも行きやすい近場もあります。もちろん雨天決行で、雨が降っても大丈夫なように、大抵は大型テントの中にブースがあります。
グエンユー通り。ベンタイン市場からほど近いです。

グエンユー通り。ベンタイン市場からほど近いです。

ホアルー競技場は聖母マリア教会から徒歩圏内。

ホアルー競技場は聖母マリア教会から徒歩圏内。

若者の休日の様子も。

若者の休日の様子も。

屋台グルメも目が離せない。

屋台グルメも目が離せない。

●ショッピングセンターはすべてが揃うテーマパーク

続いてのおすすめスポットはショッピングセンター。ホーチミン市内には大規模なスーパー、デパート、プラザがいくつもありますので、そこをタクシーで梯子するのもいいでしょう。大きなショッピングセンターの代表格は「ビンコムセンター」。ビル型の建物で、中央は全フロア吹き抜けの日本ではあまり見かけないレイアウト。地下街には巨大なレストラン街があり、上階はカジュアルブランドが占めています。
現地向けのショッピングセンターに行きたいのであれば、「サイゴンスクエア(レロイ店)、「サイゴンスクエア(ハイバーチュン通り店)」、「センスマーケット」、「タカプラザ」などが面白いです。特にタカプラザの建物内は雑多な市場のような雰囲気です。センスマーケットは2017年にオープンしたばかりの地下プラザ。タカプラザ2号店とフードコート&レストラン、ミニスーパーが入っていて、すぐ隣がバックパッカー街なので外国人も多く行き交っています。値段交渉もできますので、是非楽しんでいってください。
タカプラザ2号店。

タカプラザ2号店。

ビンコムセンター内。

ビンコムセンター内。

清潔な内装です。

清潔な内装です。

フードコートも広く開放されています。

フードコートも広く開放されています。

●ドンコイエリアでハズレなしの時間を満喫

言わずと知れたホーチミンの銀座「ドンコイエリア」。ドンコイ通り、グエンフエ通り、マックチブオイ通り、ドンユー通りなど、この周辺には旅行者を楽しませてくれる雑貨店、レストラン、スパ&マッサージがたくさんあります。買い物や癒しを求める女子であれば、正直ここだけの滞在で1、2日は費やすことができるはずです。
このドンコイエリアには中級から高級ホテルも密集していて、多くの日本人旅行者はこの界隈に滞在する傾向にあります。ホテルには大抵スパとレストラン、プールにフィットネスジムが併設しているので、充実したホテルライフも楽しむことができます。夜はこの界隈でアオザイショーが開催されたり、歩行者天国のグエンフエで噴水によるイルミネーションショーも鑑賞することができます。車で3分ほど走ると4区の埠頭に行くことができ、そこから毎夜定時就航(20時前後)しているクルージング船に乗って、ディナーを取りながらホーチミンの夜景を眺めることもできます。「行く場所に迷ったらドンコイエリアへ」を合言葉に市内観光を計画しましょう。
日本語対応のお店も多々あります。

日本語対応のお店も多々あります。

安物を売るお店から高級雑貨店まで。

安物を売るお店から高級雑貨店まで。

ドンコイ通り。

ドンコイ通り。

こんな昔ながらの風景も。

こんな昔ながらの風景も。

雨が降っても大丈夫!市内観光を徹底的に

ホーチミン旅行者が行く観光エリアは、大きく分けて市内と郊外の2つに分けられます。郊外であればクチトンネル、カンザー、タイニン省、そしてメコン川ツアーが王道どころです。しかし、これらはすべてアウトドア。スコールが降ったときは、雨合羽を着て歩くか、雨がやむまでバスの中で待機することになります。待機時間が長引けば、当然市内に帰って来るのも遅くなりますので、最悪当初計画していた夜のイベントをキャンセルすることにもなりかねません。
一方市内観光であれば、大半が屋内施設となります。市場と博物館がメインとなりますが、いずれも市内中心に密集しているので、移動も苦になりません。もちろん途中で雑貨店に立ち寄ることもできますし、スパをエンジョイすることも可能です。雨が降っても観光プランに乱れは生じませんので、ビギナーの旅行者は市内観光をおすすめします。
統一会堂

統一会堂

ホーチミン市立博物館

ホーチミン市立博物館

ベンタイン市場

ベンタイン市場

歴史博物館

歴史博物館

中央郵便局

中央郵便局

戦争証跡博物館

戦争証跡博物館

9月&10月のピックアップグルメ

ⒸWikipedia

ⒸWikipedia

こちらは月餅。日本でも食べる習慣がありますが、ベトナムでも古くからある行事の一つ。中秋節のときに月餅を食べるのが習慣で、毎年中秋節の近くになると、どこの通りも月餅を売る屋台が驚くほど長く並びます。ちなみにベトナム人の多くは月餅はそれほどおいしいとは感じていないそう。「ただ年に一度の行事だから」ということらしいです。もし中秋節近くにベトナム旅行を計画しているのであれば、是非ベトナムの月餅を食べて行ってください。

いかがでしたか?9月10月は本格的な雨季となるので、しっかりと雨を見越した計画を立てることが肝要です。もしホーチミンに来るときは、今回紹介した楽しみ方を参考になってみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました!
関連タグ:9月10月

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-09-01

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