ホーチミンから1泊2日でお隣カンボジアへ♪世界遺産アンコールワットの旅
こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムのお隣カンボジアには、アジアでも象徴ともされている世界遺産アンコールワットがありますね。どうせならベトナムとカンボジア、両方とも観光したいと考えている方は、今回紹介する弾丸旅行を計画してみてはいかがでしょうか。ちなみに、ベトナムにはビザの問題がありますので、旅慣れない方はホーチミン現地の旅行会社に相談がてら航空券を手配してもらうことをおすすめします。
13:00:シェムリアップ空港着
ホーチミンからはベトナム航空をはじめ、数多くの航空会社がカンボジアのシェムリアップ国際空港行きの便が出ています。格安航空のLCCもありますので、最安値を探してみるといいでしょう。今回は弾丸なので、9時にシェムリアップ国際空港着と仮定します。ホーチミンからは1時間ちょっとです。空港からシェムリアップの市街地までは、トゥクトゥク、もしくはタクシーで約30分。ちなみにタクシーは市内には走っていないので、基本となる移動手段はモーターバイクに座席シートをつけたトゥクトゥクとなります。乗る前に目的地を告げて事前に料金交渉しましょう。
水牛が闊歩するのどかな町並みです
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クメール文字。理解不能ですね……
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トゥクトゥクドライバーは気のいい人を選びましょう
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学校の下校の様子
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13:30~16:00:市街地の散策
シェムリアップの観光エリアは非常に狭いので、市内散策は徒歩で十分可能。覚えておきたいメインストリートはシヴァタ(Sivatha)通り。南北に走る大通りで、そのまま北上するとアンコール遺跡方面へとつながります。アンコール遺跡は明日の午前中にとっておいて、本日は市内観光でお土産ショッピングを楽しみましょう!もちろんカンボジア料理も堪能したいところです。
●パブストリートシヴァタ通りから繋がるパブストリートは観光エリア中心を走る一大繁華街。ホーチミンのファングーラオのような雑多な町並みで、通り沿いにはマッサージ店やお土産店、アパレルショップにレストラン、カフェなどが所狭しと並んでいます。ただし、昼間はあまり観光客の道行く姿はなく、閑散とした雰囲気。こちらは夜が本番なので、観光散策はほどほどにしておくといいでしょう。このパブストリートから歩いて向かうことができるのが、次にご紹介する「オールドマーケット」となります。
●オールドマーケットこちらがオールドマーケット。ホーチミンのベンタイン市場よりもローカルな雰囲気が漂う屋内市場。現地人も足繁く通い、日用雑貨店から生鮮食品、野菜、果物といった食品エリアも幅広く設けられ、食堂エリアでは庶民的なクメール料理を食べることも可能です。ただし、東南アジアの例に漏れず、市場内の食堂は衛生事情が芳しくないので、お腹を壊すのが心配な方は避けるのが無難。雰囲気を見るにとどめておき、小物や置物、服飾雑貨が売っているエリアをメインに歩くといいでしょう。
シェムリアップでお土産を調達できる場所は、主に3つ。一つはここオールドマーケット、そして通り沿いに建つ小奇麗なショップ、そして毎夜開催されるナイトマーケットとなります。現地の雰囲気を大切にするのであれば、オールドマーケットかナイトマーケットとなり、値段交渉が煩わしい、値段より品質と考えている方はショップで買い物するといいでしょう。ただし、ナビの所管でいえば、オールドマーケットよりナイトマーケットの方が値段は良心的な印象です。オールドマーケットで買った7ドルの洋服が、ナイトマーケットでは2ドルでした(苦笑)値段交渉に自信がない方や、高値で買うのが嫌な方は、必ずしもここで買う必要はありません。オールドマーケットで売っているお土産雑貨はナイトマーケットのどこでも手に入れることができます。
現地人が日用品を調達する様子も
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南国果物がたくさん!
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やっぱりロゴTシャツは欠かせない?
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小物土産もたくさんあります
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アプサラダンスを鑑賞しながらクメール料理を堪能
今回はベトナムからカンボジアということで、みなさんはもうベトナム料理は堪能しているはず。お隣のカンボジアとも食文化は似ていて、日本人のみなさんからすると味付けもだいたい似ていることから、比較的食べやすいのではないかと思います。ベトナム料理と同じように野菜を使った料理が多く、また米粉麺もあります。同行者がいればサイドメニューを複数品頼んでいろいろ試食してみるといいでしょう。
カンボジアに来たらマストで鑑賞してほしいのがアプサラダンス。天女の舞という意味ですが、アンコール王朝時代に嗜まれた女性による美しい舞踊を鑑賞することができます。市内には食事をとりながらアプサラダンスを鑑賞できるところがいくつかありますので、是非ここでクメール料理を食べてください。
ラーマヤナ物語の一節
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これはいったい……
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アプサラを踊る美しいクメール女性
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ついつい見惚れてしまいます
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●ナイトマーケット夜になると、徐々に観光客が中心市街地に集まってきます。昼間は遺跡観光で出払っていたため、マーケット周辺からパブストリートに至るまで物静かな通りでしたが、夜になると雰囲気は打って変わって多くの観光客で混雑しています。メインエリアはアンコールナイトマーケットからパブストリート、オールドマーケット周辺まで。買い物はナイトマーケットで、レストランでお腹を満腹にしたい方やお酒に酔いたい方は迷うことなくパブストリートを歩きましょう。ナイトマーケットはシヴァタ通りから続くアンコールナイトマーケットが最も規模が大きく夜の23時過ぎまで賑わっています。お土産もここで買うのがいいでしょう。カンボジア伝統のアリババズボンやクメールTシャツ、アロマアイテムや小物雑貨など数百のお店が並んでいます。
ナイトマーケットの賑わいはベンタイン市場以上
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値段交渉は必須です
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品質はどれもいいので、ついついたくさん買ってしまいがち
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基本は米ドル払いで、1ドル以下はカンボジア紙幣でのお釣りとなります
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●パブストリートパブストリートは一見怪しそうな通り名を持っていますが、観光客が最も多く行き交う繁華街です。アンコールナイトマーケットから続いていますので、まずは歩いて一周するといいでしょう。お酒を売る小さな屋台通りがあり、そこで椅子に座ってお酒を飲む外国人観光客の姿を多く見かけます。さらに直進するとレストラン&カフェバーの通りへ。ガイドブックにも紹介されているようなおいしいクメール料理が食べられるお店もだいたいこの通り沿いにあります。マッサージはぼったくりのお店もありますので、店の外から中の様子がうかがえて、なおかつ女性客が多いお店を選ぶといいでしょう。セラピストには1ドル程度のチップをわたしてあげてください。
パブストリートの屋台でお酒を飲むのが観光の楽しい時間
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それにしても大混雑……
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レストランでゆっくりするのも
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もちろん屋台はお酒だけではなく、屋台料理を扱うお店もあります
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翌日は朝早くから遺跡観光に出かけましょう。遺跡までは個人でトゥクトゥクを手配して行くこともできますし、ツアーに参加することもできます。初めての人はガイドがついて説明を聞きながら回った方がいいので、ツアーに参加するといいでしょう。アンコール遺跡を回るためには入場券が必要なので、まずは顔写真入りの入場券を買うことからはじまります。世界遺産となるのはアンコールワットと呼ばれる寺院と、その近くにあるアンコールトムなど。世界遺産=アンコールワットをイメージしがちですが、実際はワットだけではないので覚えておきましょう。
●アンコールワットアンコールワットは12世紀前半にスーリヤヴァルマン2世の手によって35年の歳月をかけて作られたヒンズー教の寺院です。アンコール王朝時代の繁栄した時代であり、現在ではアジアを名実ともに象徴する世界遺産となっています。アンコールワットを巡るツアーに人気なのは「朝日鑑賞ツアー」。朝5時くらいに出発しなければなりませんが、雲がなければアンコールワットに昇る美しい日の出を見ることができます。ちなみに日の出の鑑賞ポイントはいくつかあり、ツアーで行く場合はガイドによって連れて行ってもらえるポイントが異なります。
●アンコールトムジャヤーヴァルマン7世によって大部分が建設されたアンコールトムは、時代的には13世紀となるのでアンコールワットの次となります。ここで重要なのは、アンコールワットはヒンズー教だったのに対し、アンコールトムは仏教となる点。ヒンズー教と仏教が歴史で交わるなんとも異色の遺跡となります。アンコールトムの敷地内にはバイヨン、バプオン、ピミアナカス、ライ王のテラス、ゾウのテラスがあります。ツアーに参加していくとすると、多くの場合はアンコールワットとセットになった半日観光プランとなります。遺跡は他にもあるので、もし時間に余裕がある方は足を延ばすのもいいでしょう。ただし、今回は1泊2日の弾丸旅行で、ホーチミンに戻らなければなりませんので、二つの世界遺産を見学したのち、シェムリアップ国際空港に戻ることになります。
いかがでしたか。ホーチミンからシェムリアップまでは空路で行けばすぐなので、1泊2日の旅行もそれほど難しくはありません。4泊程度のベトナム旅行を控えている旅行者の方は、2日間を使ってカンボジアに足を運んでみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-05-30