7&8月のベトナム 【2015年】

中部地方の世界遺産巡りの旅はいかが?今年は雨が少なめの予感……


こんにちは、ベトナムナビです。先月頃から雨季のシーズンに突入し、1日数回のスコールが降るようになりました。この時期にアウトドアスポットに行く方は注意しなければなりませんね。せっかくビーチリゾートに行っても、雨では楽しめませんし、南部メコンデルタ地方も屋内スポットはほとんどありません。今回は雨季の時期のおすすめエリアをご紹介するとともに、7月8月のベトナム情報をお届けしたいと思います!

カレンダー編


8月19日 8月革命勝利記念日(祭日)

ベトナム民主共和国の誕生を祝う日です。しかし、この後、インドシナ戦争に突入することになります。

8月28日 中元節(祭日)

ベトナムのお盆に当たる日。旧暦7月15日となります。中元節はもともと道教の行事でお盆ではありませんでしたが、現在では中元節といえばお盆を意味するようになりました。

天気・気候編


北部と南部は雨季の真っ只中となり、1日複数回のスコールが発生します。特にハノイは気温が高い上降水量が多いので、蒸し暑い日が続きます。

<北部>
平均気温 33度 降水量 300mm
<中部>
平均気温 33度 降水量 100mm
<南部>
平均気温 33度 降水量 250mm

2015年は雨は少なめ?


2015年は6月入っても降水量は例年よりも少なめでした。ハノイは連日猛暑が続き、熱中症患者も増加中とのこと。南部ホーチミン市においても、5月6月は日中にスコールが降ることはほとんどなく、夕方もしくは夜に一度降る程度でした。今年の雨季は例年よりも雨の量は少ないことが予想されます。ただし、突然の豪雨に備えて、雨合羽はポーチに入れておくことをおすすめします。

7月&8月のおすすめエリアは中部地方


中部地方の雨季は北部や南部よりワンシーズン遅くやってくるため、この時期はまだ雨はほとんど降りません。もちろんまったくとは言えませんが、滞在期間中の半分以上は一日快晴の日となるでしょう。中部地方はホーチミンやハノイに負けない都会でありながら、世界遺産も楽しめるナビのおすすめエリアでもあります。

ベトナム第三の都市ダナン


ダナンはハノイ、ホーチミンに次ぐ大都市で、観光インフラも年々整備されてきています。ホーチミンのような喧騒はなく、川沿いのバクダン通りの遊歩道をのんびりと歩く余暇がおすすめ。観光もバナヒルズやチャム彫刻博物館、五行山といった人気スポットがあります。
教会ではミサの合唱に参加することもできます

教会ではミサの合唱に参加することもできます

バクダン通り

バクダン通り

市場は現地人の拠り所

市場は現地人の拠り所

ミーケービーチは欧米人御用達のビーチエリア

ミーケービーチは欧米人御用達のビーチエリア

●バーナーヒルズ(バナヒルズ)

ダナン郊外の山の麓に開園したアミューズメントテーマパーク。中世フランスをイメージしたエリア内はアトラクションがいっぱいあり、主に小さなお子さん連れの家族が楽しめます。ニューアトラクションも続々とオープンしていて、洋館のようなホテルに宿泊することもできます。
園内までは世界最長のロープウェイで行きます

園内までは世界最長のロープウェイで行きます

ホテルも併設

ホテルも併設

フリーウォールもあります

フリーウォールもあります

恐竜時代へタイムスリップ!

恐竜時代へタイムスリップ!

●五行山

五行山は昔大理石が豊富に採掘されていた山。現在でも周辺には大理石の加工工場がいくつも建ち、大理石の置物はダナンの名物にもなっています。五行山はダナンとホイアンの中間地点にあるため、ホイアンへ行く道中に立ち寄るのも可。
歩きやすい靴で行こう!山は非常に滑りやすいです

歩きやすい靴で行こう!山は非常に滑りやすいです

洞窟内には神々しい光が……

洞窟内には神々しい光が……

山頂です

山頂です

山頂から眺める景色は絶景

山頂から眺める景色は絶景

●ミーソン遺跡

ミーソン遺跡はかつて中部中南部に栄えたチャンパ王国の聖域です。チャンパ王国の民チャンパ人はヒンドゥー教を信仰していました。現在でもミーソン遺跡をはじめ、ムイネーやニャチャンなど随所に同じようなチャンパ王国の遺跡が点在しています。ミーソン遺跡はユネスコ世界遺産に登録された、非常に貴重なエリア。チャンパ王国の歴史を紐解く大切な遺産が眠っていて、現在も発掘調査中です。
エリアは非常に広大

エリアは非常に広大

ベトナム戦争で大半が破損してしまった

ベトナム戦争で大半が破損してしまった

チャム彫刻博物館にも発掘品が展示されている

チャム彫刻博物館にも発掘品が展示されている

雑木林に囲まれているので、ハイキングにも

雑木林に囲まれているので、ハイキングにも

世界遺産:ホイアン


ホイアンはかつては交易で栄えた港町でした。アジア欧米諸外国の交易船が往来し、日本の徳川家康もホイアンに朱印船を派遣しました。当時築き上げられた家々は、日本と中国、ベトナムの建築様式をミックスした建築様式で、現在も当時のまま保存されています。ホイアンの象徴である日本橋を中心に、東西に日本人街、中国人街が栄えていて、それぞれ友好関係にあったといわれています。昔の時代にタイムスリップしたかのような、ノスタルジー香る町並みを飽きることなく散策してください。
ホイアンの郷土料理はすべて食べておきたい

ホイアンの郷土料理はすべて食べておきたい

ランタンが特産です

ランタンが特産です

歴史保護地区内にあるホイアン市場

歴史保護地区内にあるホイアン市場

かつては諸外国の船が往来したトゥボン川

かつては諸外国の船が往来したトゥボン川

●ホイアンシアター

毎夜開催されている観光客向けのホイアン劇場。伝説や農作業の様子などをホイアンに伝わる伝統舞踊にして伝えてくれます。
ホイアンのナイトスポット。ホイアンシアター

ホイアンのナイトスポット。ホイアンシアター

映画館のような造りになっています

映画館のような造りになっています

ホイアンの伝統舞踊

ホイアンの伝統舞踊

惜しみない拍手をおくってください

惜しみない拍手をおくってください

●夜の歴史保護地区

ホイアンの夜はランタンの多彩な色によって彩られます。毎月旧暦の14日には「ランタン祭り」が開催され、さまざまなイベントが歴史保護地区内で催されます。7月は29日、8月は17日が該当します。また、トゥボン川にかかる橋を渡った先にはナイトマーケットが広がっていて、こちらも滞在中は毎夜足を運びたいところです。
灯篭流しも行われる

灯篭流しも行われる

ランタン土産は夜に選ぼう

ランタン土産は夜に選ぼう

広場ではビンゴ大会や歌謡ショーが開催される

広場ではビンゴ大会や歌謡ショーが開催される

ナイトマーケットも見逃せない

ナイトマーケットも見逃せない

世界遺産:フエ


ダナンからバスで三時間ほど北上すると、世界遺産に登録されたフエの建築物群が見えてきます。フエは旧市街地と新市街地に分かれていて、それぞれにグエン王朝時代の遺跡やお墓などが点在しています。また、フエ料理はベトナム料理とは一線を画す味付け、調理方法で、ベトナム人からも親しまれています。
公園ではカップルの微笑ましい光景も

公園ではカップルの微笑ましい光景も

シクロに乗って阮朝王宮まで行くことも可能

シクロに乗って阮朝王宮まで行くことも可能

フエ料理の中でも王族が嗜んだ料理は宮廷料理と呼ばれている

フエ料理の中でも王族が嗜んだ料理は宮廷料理と呼ばれている

新市街地には小規模のバックパッカー通りもある

新市街地には小規模のバックパッカー通りもある

●阮朝王宮

阮朝王宮は歴代阮(グエン)王朝の本丸として居城していた場所。ベトナム戦争時にフエも激戦区となったため、大半が焼け野原となり、現在復旧作業が続いています。阮朝王宮敷地内には大砲や美術館、博物館などもあります。
王宮周辺では馬車に乗ることもできます

王宮周辺では馬車に乗ることもできます

王宮内部。中央の本殿は芝生になっています

王宮内部。中央の本殿は芝生になっています

大砲

大砲

美術館もあります

美術館もあります

●世界遺産登録の建築群

「カイディン帝廟」、「ミンマン帝」、「トゥドゥック帝廟」などはすべて世界遺産に登録されている歴代王朝が築いた建築物です。すべてを回りたい方は、半日から1日かけてのツアーに参加するのがおすすめです。個人で行きたい方は、タクシーもしくはバイクをレンタルしてください。いずれも屋外なので、天気の良い日をめがけて行きましょう。
カイディン帝廟には中国の兵馬俑を模した像もある

カイディン帝廟には中国の兵馬俑を模した像もある

ミンマン帝の際奥部には、ミンマン帝の墓があるそう

ミンマン帝の際奥部には、ミンマン帝の墓があるそう

トゥドゥック帝が築いた別荘地

トゥドゥック帝が築いた別荘地

王族の気分に浸るのも

王族の気分に浸るのも

7月&8月のピックアップエンタメ


8月30日:ダナン国際ハーフマラソン(ダナン)
今大会では、フルマラソン、ハーフマラソン、ファンラン&ウォークの三種目が開催されます。それぞれ参加費用が90ドル、70ドル、25ドルとかかるほか、最終エントリーは8月15日まで。
申し込み:http://www.rundanang.com/

7月&8月のピックアップグルメ


紫色の皮を剥くと、真っ白な身が出てくる「マンゴスチン」。水分たっぷりで、とても甘い味わいの南国の果物です。この時期がピークとなり、9月以降は少しずつ市場に出回る量が減っていきます。市場をはじめ、スーパーや道端の露店でも売っています。

いかがでしたか。8月の中旬は日本ではお盆休みに入りますので、旅行を計画されている方も多いかと思います。ベトナムを検討される方は、まだ雨季が来ていない中部地方を選んでみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました!


関連タグ:7月8月

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2015-06-24

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