ベトナム伝統手工芸の一つ「バッチャン焼き」。バッチャン焼きの歴史からおすすめショップまでをご紹介!
こんにちは、ベトナムナビです!
現在ではベトナムの名物土産の一つともなっているバッチャン焼き。
一見すると日本の陶器とも似通っていて、日本人にも馴染み深いものです。
日本と同様古くからお茶文化が発達していたベトナムならではの手工芸品をお土産に持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
今回はバッチャン焼きの歴史から雑貨ショップまで魅力を余すことなく一挙にご紹介いたします!!
バッチャン焼きの歴史と現在
<バッチャン焼きの歴史>バッチャン焼きの歴史は遡ること15世紀頃となります。
もともとそれ以前から焼き物文化はあり、陶磁器と呼ばれるものは10世紀頃にはすでに作られていたと言われています。
しかも当時はベトナムでは運良く交易が栄えていたということもあり、多くのバッチャン焼きがアジア、西洋に輸出されました。
<バッチャン村で作られる陶器>バッチャン焼きというのはそもそもバッチャン村で作られた陶器だということはご存知でしたか?
言い換えればバッチャン村以外で作られた陶器はバッチャン焼きとは呼びません。
悪質なお土産屋では、ただの陶器をバッチャン焼きだと言って売り付ける輩もいるようなのでご注意ください。
バッチャン村は北部ハノイ中心から約10キロほど南東に下った場所にある小さな村です。バッチャン村に住む9割以上の住民は陶器を作っています。買い付けに来ている業者もちらほらとうかがえます。ハノイに訪れた際は是非足を運んでみてください。
<現在のバッチャン焼き>現在のバッチャン焼きは非常に豊富な種類があります。
湯のみ、醤油瓶、マグカップ、カップ&ソーサー、茶碗、急須、大小の皿。
「これは日本人しか使わないだろう(笑)」と思ってしまうようなとっくりまであります。
また、絵柄も多彩で竹、トンボ、金魚、菊、蓮など職人の技巧の業が垣間見えます。
お土産ショップで売られているバッチャン焼きのほとんどは上記いずれかの絵柄となります。
ナビのおすすめは金魚です。金魚のバッチャン焼きはどれも色鮮やかなので♪
ユニークなデザインですね。今後はこれでご飯を食べてみてはいかがでしょうか。
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調味料入れです。
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おちょこ付きのとっくりです。バッチャン焼きで日本酒というのも悪くありません。
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こちらはお香。
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絵柄
「トンボが低く飛んでいると雨が降る」
これは日本でも言われていますね。ここベトナムでも同じ言い伝えがあります。また、トンボと金魚は幸運をもたらしてくれるとして陶磁器のデザインの定番ともなっています。
さらにベトナム特産の蓮(ロータス)も日本人観光客に定評があります。
<菊の花伝説>その昔、ベトナムの何処かにひっそりと暮らす母娘がいました。
ある日、娘の母親が不治の病にかかり、娘は母親の命がそう遠くないことを悟って、当時国を治めていた国王のもとへ向かいました。
すると、国王はその娘に「菊を大切にしなさい。菊の花びらの数だけお前の母親は生きるだろう」と告げました。
それから、娘は花びらがたくさんある菊を見つけては大事に育て、母親の命を救い続けたのです。
このおとぎ話はベトナムに古くから伝わっています。この話をお店のスタッフさんから聞いたナビは思わず菊柄が入っている湯のみを購入してしまいました(笑)
バッチャン焼きのおすすめショップ
バッチャン焼きは先に説明した通り、北部バッチャン村でしか作られません。
調達の関係上なかなか仕入れることができないお店が多いようです。ここではホーチミンでもバッチャン焼きを取り扱っているおすすめの雑貨ショップをご紹介します。
<COCO(ココ)>ホーチミン中心を通るベトナムの銀座ドンコイ通りの近くにあるファッション雑貨ショップです。
日本人常駐の雑貨屋なので日本人のニーズを叶えたアイテムが揃っているのが売りです。
ちなみにとっくりとおちょこが置いてあるのもこちらのお店。
滞在中何度も足を運ぶことになりそう。
<KITO(キト)>日本人とベトナム人夫妻がオーナーのビル型の建物に入っている雑貨ショップ。
お土産ショップが軒を連ねているドンコイ通りの一角です。
創業から12年という老舗雑貨屋で、現在もその人気と知名度は衰えておりません。
女性スタッフさんもとても気さくで、話も弾みます☆
<chichi boutique(チチブティック)>
ドンコイ通りと同じく雑貨屋やアオザイショップが建ち並ぶお洒落通り「パスター通り」。
その一角に位置するチチブティックはベトナム人経営にも関わらずスタッフは日本語対応可♪
バッチャン焼きは金魚柄をあしらったものが多く、「ラッキー、ラッキー」とスマイルで対応してくれるスタッフさんが印象的。
最初にもご説明しましたが、金魚は幸運をもたらす意があります。
ただ、こちらのお店では系列店である「gold fish RESTAURANT」のために作られたらしいです。
ナビが訪れたときも日本人観光客の方々で盛り上がっていました。