こんにちは、ベトナムナビです。メコンデルタ地方の秘境であり、カンボジアとの国境に接するベトナム最大の離島「フーコック島」。近年は徐々に外国人観光客が増えてきて、ちらほらと日本人の姿も見かけるようになりました。そこで、今回は滞在時間が少ない方向けに、1日でフーコック島の魅力をすべて満喫するモデルプランを組んでみたいと思います。
島内の移動手段
フーコック島内は鉄道が通っていないので、移動手段はタクシーかバイクとなります。タクシーはメーター制が基本ですが、1日乗り回すのであれば、チャーターするのも可能です。事前に運転手と交渉することになりますが、料金の目安は100万ドン(5千円)程度です。また、バイクをレンタルすることもできます。ホテルで用意しているところもあれば、ツアーデスクで貸し出しているところもあります。レンタルバイクの場合は、最初はガソリンが入っていないので、ガソリンスタンドで補給することからはじまります。満タンにして返す必要はありません。1日借りて10万ドン~15万ドンです。
まず最初に訪れるのはコショウ畑です。フーコック島内にはいくつもコショウ畑があります。観光用に開け放してあり、誰でも自由に出入りすることができます。ただし、畑に入る前に、家主にあいさつしておくといいでしょう。コショウの実は摘んで日干しにして黒く乾燥させます。ベトナム国内だけではなく、欧米にも輸出しているほど品質の高いコショウが作れるのは、ここフーコック島だけとも言われています。畑を見学したあとは、家主さんのところでコショウをお土産に買うのもいいでしょう。瓶詰が一個5万ドン程度と安いです。
サオビーチは南東部にある透明度の高い美しいビーチです。ユーンドン市中心は漁船が止まり、岩場のような浜辺なので海水浴には適していません。さらに南へ下るとケムビーチと呼ばれる地元密着型のビーチもあるのですが、リゾートタイムに浸りたいのであれば、こちらのサオビーチがおすすめです。サオビーチには観光客用のレストランがあります。海を眺めながら食事を楽しめるシーサイドレストランなので、ここでシーフードを楽しんでください。
午後の部の一発目は真珠の養殖工場です。島南西部、空港の近くにあるので、一度ユーンドン市に戻って、サイド南へ下るのがいいでしょう。入口傍では、実際貝から真珠をとりだす過程を見学することができます。また、店内では真珠アクセサリーを購入することも可能。一粒20万ドン程度のものもあれば、200万ドン以上するものもあります。中粒のパールイヤリングは350万ドン程度。市場などで買うと、偽物を掴まされることもあるかもしれませんので、真珠アクセサリーが欲しい方は、ここが断然おすすめです。
ユーンドン市から北西に走ったところにひっそりある村が「レバット村」です。ベトナムのお土産店などで売っているポストカードの写真にもなっている素朴な風景を見ることができます。ここは漁村なので、村人はみんな昼間は家で網の手入れをしています。漁船が停泊して、赤土の道に木造の橋がかかっている光景が、ポストカードでみるもの。是非写真におさめておきましょう。ちなみに、この村内のあちらこちらに、希少種であるフーコック犬がいます。狂犬病が怖いので触ったり近づかないようにしてください。
オンランビーチのあるマンゴーベイリゾートは、エコなバンガローが点在するリゾートホテルです。その海辺に建つオープンエアのレストランが外国人にとても人気。宿泊者以外の利用も多いです。ここで静かなサンセットをワインを片手に眺めてください。それまでは各々自由。オンランビーチは外国人しか利用しないので、コバルトブルーの海を独り占めすることもできます。マンゴーベイの隣にはココパームというホテルもあります。その傍の砂浜には木造のマッサージベッドがありますので、ここで優雅なスパを堪能することも可能です。
こちらはツアーに参加することによって楽しむことができます。ユーンドン市のバクダン通り沿いに停泊している漁船に乗って、ホタルイカを糸釣りします。岩場の上に建つ石山殿と紫色から黒色に変わりゆく海を眺めながら、スポットまで行き、糸を垂らしてひっかかるのを待ちます。みんなが釣れるわけでも大量に釣れるわけでもありませんが、これも異国での経験。おもしろいものです。