メコンデルタ・ツアーに行こう!−後編−

ベトナムでジャングルクルーズ、ニコンを持ってメコンを行く一眼レフカメラの旅~後編~

こんにちは、日本からレンズを抱えてやってきたナビコングと一緒に撮影良好としゃれ込み、1泊2日のメコンデルタ日本語ツアーに参加中のベトナムナビです。
いままでの話はこちらから・・・
食事の主役は象耳魚!
手漕ぎボートでド迫力もののジャングルクルーズを終えたナビたちはランチを食べるレストランへと到着。コテージ風な作りの個室でゆったり落ち着いて食べられる豪華なメニューにナビ感激・・・だって激安だから仕方ないけど英語のツアーではあまりおいしくないワンプレート&スープだったから…
メインディッシュはメコン川で取れる(養殖もしている)象耳魚の丸揚げ。「どうやって食べたらいいんだろ?」するとお店の人が慣れた手つきで身をほぐしてくれて、野菜と一緒にささっとライスペーパーにくるんでくれました。至れり尽くせりた~この事だ!というほどサービス満点でナビコングもご満悦♪
象耳魚はこんなお魚。見た目は鯉に似ていますが、食べてみると鯛に似ているような味で、身が厚くさっぱりと食べやすくておいしい。
泊まったのはこんなところ!
食事を終えたナビたちは再び船に乗り、本日の宿泊先のある島へと向かいます。この時、雨季でもないのに突然のスコールが!黒い雨雲がやってきて辺りは暗くなり、ざっと雨が降りはじめました。でも長いことは続かず、島に到着するころにはちょうど上がり、水面に光が反射してキラキラ。さっきとはまた全然違う表情を見せてくれるメコン川。自然はずっと見ていても飽きないものですね。
本日泊まる島へ到着!ホームステイっていうことだったけど、メコンの島に住む人たちの家と同じ敷地内に建てられた離れに寝ます。お部屋はバックパッカーの人が泊まるミニホテルといった感じ。エアコンの付いた部屋と扇風機が付いた部屋があるので、エアコンが付いた部屋が希望の人は先に言っておいた方がいいかも。でも正直、清潔感はビミョ~・・・自称、割と旅慣れてるつもりのナビでもギリギリセーフといった感じなので、神経質な方はプラス15ドルで船着場にあった綺麗なホテルに泊まった方がいいかも。
ハンドタオルのみ。バスタオルはありません。シャンプー、リンス、石鹸など何もないので持ってきた方がいいです。

ハンドタオルのみ。バスタオルはありません。シャンプー、リンス、石鹸など何もないので持ってきた方がいいです。

鍵はこんな感じでしっかりとかかります。

鍵はこんな感じでしっかりとかかります。

シャワーのお湯がこれまたビミョ~。チョロチョロチョロ…と出てくれます。ガンバレ!

シャワーのお湯がこれまたビミョ~。チョロチョロチョロ…と出てくれます。ガンバレ!

ひたすらノンビリしよう!
到着してから次の予定、島内サイクリングまで2時間ほどの自由時間。「何をするって?」何もすることがないのがいいところ。コテージになっているテーブルでコーヒーを飲んでもいいし、ハンモックで考えごとをするのもいいし、友達やカップルで参加だったらゆっくり何かを語りあってもいいし、ひとり旅だったら文庫本なんか持ってくるのもいいかも。とにかく何もすることがないという贅沢さを存分に味わえる場所!!なんです。
ここで働くウィくん(22才)は日本語と英語が話せます。学費の都合で13歳で学校を辞めてからずっと独学で語学を勉強しているそう。ここに来るお客さんを捕まえてはこうやって話し込んでいるということでどちらも上手です。ちなみにウィくん、ただ今?ずーっと?ガールフレンド募集中なんだとか(^J^)
パノラマ大自然をカメラにおさめよう!
自由時間を終えたら今度は島内をサイクリングです。こんなに小さな島なのに感動ものの風景が広がっています!「アンさーん、ちょっとストップ、ちょっとストップーーー!」と、いちいち自転車を止めてはカメラを持ってはしゃぎまくるナビたち。ベトナムっていう国は多くのカメラマンに被写体として愛されていると聞いたことがあるけれど、分かるナァ~~~。なーんて、一眼レフ初心者のナビでも思うのでありました。
自転車を選んで出発です。

自転車を選んで出発です。

田んぼの中で自転車を何度も降りてシャッターをきるナビコング。

田んぼの中で自転車を何度も降りてシャッターをきるナビコング。

1時間のサイクリングはエキサイトしまくりで本当にあっという間に終わってしまいました。「ウウウ…楽しいぜ。また来たい。」とナビたちが余韻に浸っていると、アンさんが「シャワーを浴びたらホタルを見に行きますよ~!」って、そうだそうだ、このツアーは盛りだくさんな内容です。
田舎の夜はこうして更けてゆく・・・
すっかり日が落ちた頃、今度は手漕ぎボートにのってホタルを見にいきました。夜のクルーズは日が落ちるとけっこう涼しくて、半そでで寒がりのナビは少し肌寒く感じられました。真っ暗なメコン川はちょっと怖いくらい静か。暗くて写真には撮れなかったけど、マングローブの木に小さい光が点々とついていました。「ホタルかぁ~。風情があっていいですなぁ~。」なんて今度は肉眼で自然を楽しんだナビ。
島に戻って長かった一日の締めくくりは再び象耳魚の料理。この日はたまたまだったみたいだけど、夕食は野菜料理とお魚ずくしで少し質素な感じが・・・でも田舎料理って本来こんな感じなのかもしれませんね・・・
蒸した象耳魚の料理は、ライスペーパーに巻いて食べてもおいしいし、そのまま食べてもなかなか無くならないほど大きいものでした。
お部屋のベッドには虫除けの蚊帳を張ってもらって眠ります。こうしてナビたちの田舎の一日はようやく終わったのでした…
朝のサイクリングはベンチェーの朝市へ!
朝起きると朝食は南部の名物フーティウの麺でした。フーティウは半乾の細めんでフォーとは違ってコシがあります。さっぱりと食べやすくっておいしかった!
朝の光がうつるメコン川は水面がキラキラと輝いてそれはそれはキレイです…
食後に自転車に乗ってベンチェーの朝市に出かけました。メコンの恵みを受けた農作物や魚、果物が川に面した市場で売られています。市場で働く人びとも、どことなくホーチミンとは違う南部の田舎ののどかで温厚な表情に感じます。
ナビコング、旅を振り返る
1泊2日のメコン川ツアーを堪能したナビコング。日本から担いできたニコンのカメラにメコンはどんな風に写っているのでしょう?従業員ウィくんのノートに旅の思い出を綴ります。

<ナビコングの感想> 

前日の早寝のせいか、夜中に目が覚める。
あたりはまだ暗く、少なくとも、太陽はその頭さえだしていないようだ。
「光」のない深い闇は、私から時間の感覚を完全に剥ぎ取ってしまっている。
「いま、いったい何時ごろだろう」
もちろんこの部屋には時計というものもない。
ライトつきの腕時計も、電波のとどかないここでは、唯一アラームだけの役目しか果たせない携帯電話も、まさに文字通り「蚊帳の外」の机の上。
ただ単に、いまの時間を知りたいがために、蚊帳の中に虫が入ってくるリスクを犯す気にもなれず、ゆっくりと頭を回転させ始める。
もう朝なのか。それともまだ夜中なのか。いま、いったい何時ごろだろう。
もし、私が「蚊帳の外」に、「時計」も「携帯」も持っていなかったら、いったいどうやって私は、朝の予感を感じることができるのだろうか・・・
そんなことをじっと考えていたその時、静寂を突き破る、その答えを知らせる大きな音。それは時計でもなく、携帯でもなく、ただただ単純に、朝を知らせる、ごくごく当たり前の音。
「コケコッコーーー!!」
思わず、私は、「蚊帳の中」で一人、苦笑いした。
「朝の訪れといえば、この鳴き声だろ、子供でも思いつくのに・・」
このツアーは、最近、あまり人気がないらしい。
ベトナムにきたら、「市内観光」「雑貨」「ベトめし」・・・
到底、メコンで一泊使う余裕はないということなのだろうか。
一度目のベトナムはそれでいい。
きっとそれが、普通に映る代表的なベトナムだ。
でも、何度目かのベトナムなら是非ともこのツアーをお薦めしたい。
ベトナム人独特の「ゆったり」とした「時間の流れ」×メコン川の絶対的な自然。
たまには、日本という「蚊帳」を飛び出し、ニワトリの声と一緒に「ベトナム時間」に浸ることも、れっきとした「バカンス」のひとつといえるだろう。
 2008年2月某日 ベンチェーの村にて、ナビコング

今回のツアー中にナビコングが撮った写真。
ノンビリするのが目的なようで、盛りだくさんな内容だったメコンデルタ1泊2日の旅でした。こんな風にカメラで撮影するのが目的で行くのも楽しいし、じっくりと肉眼に焼き付けるだけでも、それはそれで悪くないかも。3回目のメコンをまたしても堪能したナビはやっぱりこれからも、ホーチミンからのショートトリップのおススメを聞かれたら「まずはメコンに行かなくちゃ!」ときっと答えることでしょう。以上、ベトナムナビでした。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2008-04-10

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