フォー特集!

ベトナム料理といったら?「フォー(Pho)」!朝、昼、夜、どのタイミングでも手軽に食べられるソウルフード「フォー」と、「フォー」だけじゃないベトナム麺をご紹介。

 シンチャオ!ベトナムナビです。みなさんベトナム料理と言えば何を思い浮かべますか?…バインミー、生春巻き、バインセオと並んで有名なのが、ベトナム麺の「フォー(pho)」ではないでしょうか?「フォー」は透明なあっさりしたスープに入ったきしめん状の米粉の麺で、現地では路上の屋台から、チェーン店、五つ星ホテルの朝食まで、街中の至る所で目にする事ができます。今日はみなさんにベトナム・ホーチミンで本場のフォーをご紹介します。それでは行ってみましょう!

長い麺には長い歴史が 〜フォーの歴史〜

ワンタン麺もあるんです

ワンタン麺もあるんです

  千年にわたり中国の支配をうけてきたベトナム、その文化は現在のベトナム料理にも影響しています。フォーは、中国広州市の河粉と、ブンは雲南省の米線にも良くにています。ほかにフォー同じ米粉麺の料理に、タイの「クイティアオ」カンボジアの「クイティウ」などがありますが、発音が「フーティウ」にちょっと似ていますよね。またベトナムには、ワンタン麺もあるんですよ。ワンタンが入った「フーティウ・ミー・ワンタン」は中華麺とフーティウの2種類の麺が楽しめます。ちなみに、「 sui cao(スイカオ)」「Hoanh Thanh(ホワンタン)」ともに、皮に包まれた肉やエビが入った餃子やワンタンのような料理。「 sui cao」は中国語の水餃子の「水餃(スイジャオ)」とも発音も似ているし、これも中華料理みたいですよね。

米が年に3回穫れるベトナムでは、フォーだけではなく、生春巻き、バインセオ、マカロニなど、米粉を使った料理がポピュラー。ソウルフードが気候や文化に根付いているのも納得ですね。

フォーだけじゃない!好みに合わせて選べるベトナム麺

   ベトナムで麺といえば「フォー」が有名ですが、実は麺は「フォー」だけじゃないんです。ベトナム中部フエの名物の料理「ブン・ボー・フエ」も良く耳にしますよね。フォーと何が違うの?というと、麺が違います。「ブン」も「フォー」も同じ米粉の麺ですが、「フォー」がきし麺のような形状なのに比べて、「ブン」は丸く、うどんのようです。「ブン・ボー・フエ」は見た目が辛そうな赤いスープですが、お味の方はちょっぴり辛い酸っぱいスープ、といったところ。

たくさんある麺の中でも、ナビのおすすめは「フォー」よりも細く、歯ごたえのあるそうめん状の麺「フーティウ(Hu Tieu)」。一般的に北部では「フォー」が、南部では「フーティウ」が名物とされているようです。ホーミン市に来たら是非「フーティウ」お試しあれ!

 ---その他の麺---
バインカン(Banh Chan):ブリブリとした歯ごたえのタピオカ麺
ヌイ(Nui):お米が原料ライスマカロニ。見た目はマカロニそのもの
ブン(Bun):丸いうどんのような形状
フーティウ(Hu Tieu):フォーよりも細く、コシのある米粉麺
ミー(Mi):中華麺。インスタント乾麺の場合もあり
ミェン(Mien):つるつるとした食感の春雨麺

メニューを見ると迷っちゃう!どんな種類があるの? 〜注文の仕方〜

 一般的なのはさっぱり味の透明スープ「フォー・ガー(Pho ga)」鶏肉のフォーです。また「フォー・ボー(Pho bo)」は牛肉の麺。注文する時はまず、麺の種類「フォー」or「ミェン」or「フーティウ」or…を決め、続いて中身「ガー(鶏)」「ボー(牛)」「クア(カニ)」を選びます。お店によっては、組み合わせがない場合も。例えば豚肉のフォーが食べたいと思っても、豚肉は「フーティウ・ティット・ヘオ(Hu Tieu Thit Heo)」になってしまうことも。間違いないのは、「フォー」なら鶏。「ミェン」ならカニ。「フーティウ」なら豚がおすすめです。

「フォー」は多くの場合、あらかじめ茹でてある麺をさっと湯にくぐらせて提供されるので、コシのないふにゃふにゃとした食感です。一緒に出されるもやしや生野菜をちぎって入れ、好みで唐辛子、チリソース、ニョクマムやライムを絞りいただきます。ベトナム人は、油揚げのような「クワイ(quẩy)」を汁に浸して一緒に食べることも多いですね。お店では、テーブルの上に乗ってる「クワイ」は別料金ですからご注意を!
フォーにはもやしと野菜がついてきます

フォーにはもやしと野菜がついてきます

付け合わせのもやしは「生」か「茹で」かお店によって異なります

付け合わせのもやしは「生」か「茹で」かお店によって異なります

どーん!と生野菜山盛り

どーん!と生野菜山盛り

テーブル上のものは、別料金ってこともあるので食べる前に確認を!

テーブル上のものは、別料金ってこともあるので食べる前に確認を!

チリやライムをいれると美味しさが増します

チリやライムをいれると美味しさが増します

専門店ではテーブルの上に野菜やチリなどがセットされてます

専門店ではテーブルの上に野菜やチリなどがセットされてます

フォーに屋台あり、レストランあり、チェーン店あり 〜ホーチミンで人気のお店〜

  ホーチミン市で有名なフォー屋さんと言えば「Pho Hoa(フォーホア)」。雑貨ストリートとも呼ばれるパスター通りを郊外に向かいまっすぐ進むと右手にあります。いつも店の前には車やバイクが停まり、朝からお客さんがやってくる人気のお店です。ここのおすすめは牛肉麺「フォー・ボー」。牛肉は「Raw(生)」と「well-done(ウェルダン)」があるので、旅行者には「well-done」をおすすめします。牛肉が柔らかくておいしいですよ。
また、バインミーで有名な「Nhu Lan(ニューラン)」では、定食やバインミーのほかに「フォー」も食べることができます。色々なメニューがあるのでファミレス感覚で利用してみてはいかが?
この他にも、路上の屋台で、チェーン展開している「pho 24」「pho 2000」「ブンボーフエ3A3」で、レストランやホテルの朝食で、目にすることができます。値段ももちろんピンキリ。どこのお店でも出来立てを食べる事ができますよ。

 フォーだけじゃないベトナム麺、いかがでしたか?フォーの紹介をしていたら、ナビも食べたくなってきちゃいました。今日のランチはどこのフォーにしようかしら。「フォーガー」ならあのお店「フォーボー」だったら絶対あそこ!と頭のなかをフォー屋さんのイメージがグルグル。みなさんもいろいろなお店へ行って、自分好みのベトナム麺を見つけて下さいね!以上ベトナムナビでした。

関連タグ:フォーphoベトナム麺

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-10-17

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