在住者に訊いたベトナム人と日本人の10個の違い

こんなにも違う!両か国の性格を分析

こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムには約1万4000人の日本人が暮らしていると言われています。その内7000人が南部ホーチミン。ただし、この調べは領事館に在留届を出している日本人の数なので、実際はこの倍くらいいてもおかしくないですね。まだベトナム在住歴20年以上というのはお国柄ほとんどいませんが、10~15年選手はちらほらと見かけます。また、出張で2年~5年いるビジネスマンも多いですね。そこで、今回はホーチミン在住日本人に訊いたベトナム人と日本人の違いを10個発表したいと思います!

1、女性はどこでもスマホで自撮り

まずはこちら。ベトナム人の女性はスマホで自撮りをするのがとても得意。もはや趣味ではなく特技といってもいいでしょう。写メを撮ったあとは、当然加工も忘れません。ただし、「そんなに自分がかわいいと思っているの?」と思う方もいるかと思いますが、彼女たちの意見は少し異なり、「写メの中では普段よりもかわいく写るから」という目的らしいです。カフェやレストランなど、どこでもパシャパシャと自撮りをする彼女たちを見ていると、少し不思議です。

2、集団行動を好む

外国人から見ると、日本も集団志向が強いようですが、中国人や韓国人よりは独りの時間を好む習性があるようです。そんな日本人から見ても、ベトナム人は本当に集団行動が大好き。彼氏と二人きりのデートよりもダブル、トリプルデートを好む女性も多いよう。また、会社終わりや週末は友人同士でカフェ、ショッピング、カラオケ、映画館、ビアクラブなどを楽しみ、1人の時間を楽しむことはあまりしない様子。ベトナム女性とお付き合いされている日本人男性の中には、「なんでデートなのに友達呼ぶの……」と愚痴をこぼす人も少なくありませんね。

3、割り込みはまだまだ続く

ナビは7年ほどホーチミンに暮らしていますが、ベトナムに来た当初と比べると大分レジでの割り込みは減ってきたかなという印象を受けます。しかし、それでもまだまだ少なくはなく、特に昼間のファストフード店では割り込みされて、いつまでたっても買うことができない外国人の寂しい背中もしばしば見受けられます。近年は若者を中心に「割り込みは恥ずかしいこと」と認識しはじめていますが、教育が不均一のベトナムでは、学校によって、人によって道徳的な考えに大きな差が生じていることは否めません。もし旅行者が割り込みされたら、やんわりと自分を指さして相手に分かってもらうか、レジの人に注意してもらうよう促してください。

4、家族の絆が強い

日本人から見ると「家族の絆が強すぎ」、ベトナム人から見ると「日本人の家族は冷たい」とのこと。ベトナム人は若くして親里を離れる傾向にありますが、毎日両親と電話やビデオチャットで連絡をとったり、実家が近い場合は毎週のように帰郷します。また、恋人そっちのけで両親や兄弟と食事や遊びに出かけることも多々あり、それは結婚後も続きます。よほど深刻な家庭環境出ない限り、他の国で聞くような「多額の仕送り」はありませんが、それでも家の建て替えや土地の購入に外国人の夫がほぼ全額工面したという話はよく聞きます。ベトナム人にとってはお金を持っている人が持っていない家族の面倒を見るのは当たりまえ。そのためベトナム人の奥さんと買った家に彼女の両親や兄弟が住み着くこともよくあります。それが大家族と呼ばれる理由の一つでもあるでしょう。
ベトナム人は数世帯で済むのが普通

ベトナム人は数世帯で済むのが普通

縦長の大きな建物

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5、レディファースト

これを聞いて耳が痛くなる日本人男性もいることかと思います。ベトナムの田舎農村地帯では男尊女卑が続くものの、それ以外の都市ではレディファーストの習慣が浸透しています。レジで買い物かごやカートを引くのは男性の役割ですし、タクシーやお店のドアを率先して開けてあげるのもレディファーストの嗜み。レストランではソファ席に誘導してあげて、食べ物を切って女性の皿に運んであげるのも、やはり男性の仕事となります。在住日本人女性からも、「ベトナム人の男性はとても女性に対して優しい」という意見が多くあります。ベトナム女性と交流したい男性は、まずはレディファーストの嗜みを身につけてみてはいかがでしょうか。

6、割り勘はなし

よく言われるのは「日本人はいつも割り勘」、「私の国では割り勘なんてありえない」という言葉。しかし、実際は半分当たって半分間違い。ベトナムにおいても基本割り勘の概念はありませんが、それは時と場合により異なります。学生はみなさん割り勘していますし、会社勤めの人たちが一緒にランチをとるときも通常は割り勘です。ただし、恋仲を意識する男女の間で割り勘はないですね。ベトナム人の女性は「男性とは3回までデートをして、その後付き合うか決める」と言われていますが、もしレストランで女性にお金を出させるような真似をしたら、即アウト。「その場はお金払うけど、もう会わない」というベトナム女性の手厳しい意見が見受けられました。ただし、日本文化を知っているベトナム女性の中には割り勘を支持する人も多いですし、「お金を大切にしている証拠」として好意的に受け止める女性もいました。

7、常に起業を考える

これはナビが感じた日本人との一番大きな考えの違いかもしれません。ベトナム人は男性も女性もいつまでも企業で働く終身雇用にはまったく関心はなく、常に起業の機会をうかがっています。これには経済的背景が強く、第一にベトナムの地場企業は給料が安く十分な福利厚生を受けられないことが挙げられます。また、高度経済成長期に入っているベトナム。誰もが旗を掲げて一攫千金を狙っています。一方でそれが原因で技術者が育たないこともデメリットに。日本のような、この道何十年の技術者もいなければ、起業してしまうと自分よりもスキルの高い先輩たちもいないので、自身のスキルが止まってしまうデメリットもあります。ただ、20代という若さで企業している若者もたくさんいて、それは非常に積極的に映ります。

8、人一倍見栄を張る

「ベトナム人は中国の子供」と揶揄する人がいるように、両か国の性格は似通っている点が多々あります。その一つが「見栄」。自分には不釣り合いの言動をしたり、虚言をしたりする傾向にあります。例えばベトナムではiPhoneを持つことが一種のステータス。そのため、自分の給料では到底買えないにも関わらず、数年前の型落ちの中古を買ったりします。レストランバーでは「そんなにあげなくてもいいのに」と思うようなチップを渡したり、また、近所付き合いや会社、友人間でも見栄を張る人は多く、在住日本人も彼らの性格を知れば知るほど「ベトナム人は見栄を張る人たちだ」と納得します。

9、自分の故郷を愛する

故郷を愛するのは日本人であっても同じですし、自分の故郷を褒められたらうれしいのは変わりません。ただ、ベトナム人は人一倍は故郷に対して愛着を持っている様子です。ベトナム人と親しくなりたければ、まずは相手の故郷を聞くことからはじまると言っていいでしょう。ナビも同様に、知り合ったばかりのベトナム人には、必ず相手の故郷について関心を持つようにします。すると、彼らは喜々と語ってくれます。ホーチミンにはメコンデルタ地方出身者が多いので、都会に住んでいる日本人にはちょっと想像できないような生活習慣を教えてくれることでしょう。
メコンデルタ地方カイベーの町

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メコンデルタ地方カントーの水上市場

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10、女性が積極的に社会進出

最後はこちら。ベトナムでは一家の大黒柱は女性。市場やお店、行商人を見てみても、いつだって働くのは女性です。もちろんそこに育児も加わるのですから大変ですね。ビジネス社会においても女性の起業は目立ちますし、大手企業のトップに女性がいることもしばしば。レディファーストの習慣があることはお伝えしたものの、それとこれとは別腹。女性自身積極的に社会に進出し、お金をより多く稼ぐことに熱心の様子。「ベトナム人男性は怠け者で女性は勤勉」という在住日本人も多く、職場のスタッフは真面目なベトナム女性で固める日系企業も少なくないようです。
乳飲み子を抱きこれからどこへ行くのか……

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市場のおばちゃんたち。やはりここでも女性の売り子が目立つ

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いかがでしたか。ベトナム人と日本人の違いを10個紹介しました。日本人がベトナムに長く住めば、それだけ多くの違いと共通点を発見することができます。そういった違いは、時には腹が立ち、時には興味深く感じるもの。ただ、それも国際交流の一端。ナビも含めて、ベトナム在住日本人は今日もベトナムの目まぐるしくも、のほほんとした社会をバイクで走らせます♪
以上、ベトナムナビがお届けしました。

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-06-12

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