最近ホーチミンで多発している犯罪は?旅行中パスポートをなくしたらどうすればいい?
シンチャオ、ベトナムナビです。旅行中に起こりうるいろいろなハプニング。慣れない国で起こってしまうことだから慌ててしまうのは仕方がないとは分かりつつ、そんな時こそ落ち着いて対処したいものですよね。今日は最近ホーチミンでよく日本人が巻き込まれてしまう「トランプ詐欺」についてと、もしもホーチミン旅行中にパスポートを紛失してしまった時に行う手続き方法について、在ホーチミン日本国総領事館でお話を伺ってきました。
領事館はここにあります!
当領事館は2012年に1区サイゴン川付近から3区の閑静な道路沿いに移転を致しました。
Dien Bien Phu (ディエン ビエン フー)通りに位置するこの場所は、統一会堂の通るナムキーゴイキア通りとチャンクオックタオ通りに挟まれていて、外国人観光客の足も遠いのどかな風景が広がっています。1区を北上した3区にありますが、中心地からもタクシーですぐなので困ったときは頼ってください。
ディエンビエンフー通りとチャンクオックタオ通りの交差点に面しています。
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ローカルな風景漂う中一際目立つモダンな建物なのですぐに分かるかと思います。
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タクシーで行くときは一方通行が多いので迂回する必要もあります。
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門前はセキュリティーが厳しいため、日本人であってもパスポートなしには入ることができません。
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最近多発している犯罪はトランプ詐欺!
さっそく領事から最近多発している「トランプ詐欺」についてのお話を伺わせてもらうことに。「トランプ詐欺」っていうのは何やら賭けごとに誘われてついて行くのが悪いんじゃ?なんて安易な発想をしていたナビ。ところが領事からお話を聞かせてもらってビックリ!その巧妙な手口は誰が騙されたって不思議じゃない、とても手の込んだ悪質なものだったんです。
−きっかけはとても自然に
まず最初に声を掛けてくる言葉はとても自然です。「あら、そのバック素敵ですね。どちらで購入されたんですか?」とか「まぁ、髪型がお似合いね。どこの美容室でカットされたのか教えてくれませんか?」など、少し親切な人ならば「ええ…これは日本で買ったものなのでホーチミンでは売っていませんよ。」なんてついつい答えてあげたくなるような雰囲気なんだそう。この一言に答えてしまうと次は「私の叔母が、来月日本の横浜に行く予定なんですよ。だけど横浜ってどんな所かよく分からなくて家族のものがみな心配してるんです。横浜ってどんな所か知ってますか?」なんてこれまた親切心に付け込んで質問は続きます。それから「もしもお時間があったらちょっとウチへ来て、叔母に直接横浜の話をして下さらないかしら。」なんてきちんとした身なりをした女性などが日本語や英語でお願いしてくるそう。
−NO!を言えるタイミングがないらしい!
そうして家までついて行ってしまうと、横浜の話を聞かせて欲しいはずの叔母さんは不在。突然「昨日ここでトランプの賭けをしていたんだけど、負けた人がこれからまた賭けをしに来るからあなたはしないでいいから、ちょっとここで待っていてちょうだい!」なんて怪しい話を聞かせられたと同時に間髪入れずその男たちが登場。向こうは大人数でグルになっていて、なんとなくNO!を言えない身の危険を感じてそのままずるずる賭けに巻き込まれていってしまうんだそうです。
−平均被害額は3000ドル!
言葉巧みに騙されてしまい、トランプに加わると前半は勝ったりもするらしいのですが、相手はグルなので必ず負けてしまいます。途中から掛け金も強制的に高くさせられていくんだそう。そして旅行者がクレジットカードを持っていることを知っている犯人グループは数名で被害者をキャッシングができるキャッシュディスペンサーまで連れて行き、お金を巻き上げるんだそう。
-若い人がよく狙われます!
いろいろな年代の人が狙われるそうなんですが、やはり純粋で世間ずれしていない若い人がよく狙われ、ひっ掛ってしまうそう。「みなさん親切で心の優しい人が騙されてしまうんですよ。」とのこと。若くもない、歳相応のンパワー炸裂のナビは今のところこの手口で声を掛けられたことがまだない・・・のですが、やはり旅行者の方の身なりというものはこちらに住んでいるナビから見ても小綺麗に見えたりするので、日本人観光客というのは自分たちが思っているよりも目立っているんだという意識を持った方がいいと思います。服装に気をつけるのもそうですが、まずは声を掛けられても安易について行かないこと!「旅行中は気をつけても気をつけても気をつけ足りない!」ぐらいのケアをしておいてちょうどいいのかも。
領事館では安全のしおりをもらうことができます。
もしも旅行中にパスポートを失くしてしまったら!
−その1
自分が滞在しているホテルのエリアを管轄している警察署に行き、警察の証明書を発行してもらう必要があります。ほとんどのホテルで相談すれば警察署の手続きができる場所まで連れていってもらえるそう。
−その2
警察の証明書と写真2枚(たて4.5×よこ3.5cm)と航空券、もしくは航空券予約証明書を持って日本国総領事館へ行きます。
−その3
帰国のための渡航書代に35万ドン。それプラスビザ代として25ドルがかかるそうです。
ホーチミンからの帰国便はほとんどが深夜便なので、その日の夕方くらいまでに領事館に駆け込めれば帰国の手続きをしてもらえるそうです。落ち着けと言う方が無理かもしれませんが、こういういざという時こそ冷静に行動したいものですよね。
以上、とてもためになるお話を日本国総領事館で聞かせていただきました。ベトナムナビでした。