ヌクマムの一大生産地は外国人リピーター多しのリゾートエリア!ムイネー砂丘にシーフード、プライベートビーチと現実離れした時間をエンジョイ!
こんにちは、ベトナムナビです。ベトナム中南部のムイネーはビントゥアン省の省都であるファンティエットの中にある小さな町。日本人にはそこまで知られていませんが、欧米人の間では一昔前から人気のリゾート地となっていて、ロシア人やオーストラリア人を中心に外国人観光客のメッカともなっています。今回は、そのファンティエット・ムイネーの概要を紹介したいと思います。
ファンティエット/ムイネーの基礎知識
<位置と面積>ファンティエットはベトナム中南部。ホーチミンと同じくリゾート地のニャチャンのちょうど中間地点。ホーチミンから寝台バスで行くのが普通で、現時点では最寄りに空港はありません。面積は206平方キロメートル。南シナ海に面した港町で、リゾート開発されたのは1995年頃からとなります。
<人口と言語>人口は20万人強。言語はベトナム語ですが、少数民族のチャム族が少数ながら暮らしています。彼らは独自の文化と習慣、言語を持ち、主要言語はチャム語。ただし、旅行者が交流できるチャム族の人たちはベトナム語を流暢に話す方が多くいます。普通の道端で会うことはなく、ムイネーでは観光名所のチャム塔にて定期的に民芸品を売りに姿を現します。
<歴史>港町のムイネーが観光開発されたのは1995年頃。ロシア人の人気リゾート地として人気を博し、その後徐々に欧米各国に広まり、現在では人気のエリアとなっています。また、ベトナム政府自体も観光資源を重要視し、ムイネー以外のファンティエットでは、観光客ににらみをつけたナイトマーケットを開催するなど、自治体も積極的な動きを見せています。また、徐々に日本人の間でも知名度が広がり、特にホーチミンに住む日本人の中では連休に行く定番の観光地ともなっています。
<名物>ファンティエットもムイネーもいずれも南シナ海に面しているため、名物といえば同海で水揚げされる魚介がまず挙げられます。カニ、エビ、魚、貝など豊富に取れ、日本では見たことのない種類の魚介も多く見つけることができます。また、それ以外では多国籍料理にも目を向けたいところ。ロシア人経営のロシア料理店もいくつかありますし、ホテル併設のレストランも王道ベトナム料理からアジア、西洋料理まで堪能することができます。
ファンティエット/ムイネーへ行こう
ファンティエット/ムイネーまではホーチミンから行くのがオーソドックス。ホーチミンからバスで約6時間。デタム通りから毎日ツアーバスが定期運行しています。バスはシートと寝台の2タイプがありますが、所要時間が6時間と長いので、迷わず寝台を選びましょう。ツアーバスはファンティエットの市街地に停まって、その後ムイネーへ行きます。ファンティエットからムイネーまではさらに20分ほどかかります。ミエンドンバスターミナルからも地場企業の長距離バスが発着していますが、居心地が悪いのと、値段はそれほど変わらないため、外国人がよく利用するデタム界隈のツアーバスを利用するといいでしょう。
ファンティエットはビントゥアン省の省都でありながらも、素朴な町の風景が広がっています。中心市街地はムイネーに訪れる外国人が立ち寄ることも多いため、ゲストハウスがたくさん並んでいます。ファンティエットには特に名所らしきスポットはありませんが、人々の生活風景や屋台グルメなどを楽しむことができます。ひとしきり歩いたあとは、タクシーを拾ってムイネーまで向かうといいでしょう。およそ30分ほどで到着します。
ムイネーのポイント!2つのメインストリートを覚えておく
●グエンディンチウ通りムイネーはそれほど大きな町ではありませんし、外国人が訪れる場所、ルートというのはほぼ決まっています。まずはムイネー観光のポイントとなる2つのメインストリートを覚えておいてください。旅行者の9割以上が宿泊するのは、ここグエンディンチウ通り沿いとなります。リゾート地として開発された大通りで、ホテル、マッサージ店、コンビニ、レストランが並んでいるので、滞在中はここを拠点とすることになりそうです。また、ツアーデスクも多々あるので、オプショナルツアーに申し込むのもいいでしょう。
●ヒュエントゥックカン通りグエンディンチウ通りをひたすら直進すると、このヒュエントゥックカン通りへ繋がります。徐々に道に田舎っぽさが出てきて、ホテルやレストランは消えて、地元民が足を運ぶ小さな食堂や民宿のような安宿などに風景はとってかわります。海沿いの道路をバイクをレンタルして走るのはとても爽快ですし、タクシーの場合も、途中で少し停まってもらって、南シナ海の風景を目に焼き付けるのもいいでしょう。ちなみに、この通りをさらに直進すると、名所であるイエローサデューンが傍らに見えてきます。
●ホワイトサデューンムイネーを象徴する観光スポットが「砂丘」です。黄砂のイエローサデューンに白砂のホワイトサデューンがあり、どちらも違った雰囲気を楽しめます。ホワイトサデューンはまさに清潔と言う言葉がぴったりと当てはまる美しい光景を目の当たりにすることができます。グエンディンチウ通りから車で20~40分ほど走ったところにあり、まだここを訪れる観光客は少なめ。砂丘ではジープやバギーにのって砂の丘を滑り走ることができます。
●イエローサデューンイエローサデューンはグエンディンチウ通りから車で15分ほど走ったところにある近場の砂丘。年中観光客でにぎわい、傾斜の急な丘からそり滑りができるのが楽しいです。ホワイトサデューンと比べると子供向けで、またベトナム人の姿も多いのが特徴。2つの砂丘はまったくといっていいほど雰囲気や空間が異なります。できれば片方ではなく、両方行ってほしいところです。また、ムイネー旅行者の中にはバイクをレンタルして自力で行く人もいますが、ホワイトサデューンまでは道のりが長く、また途中ガソリンスタンドもないため、最初にガソリンを満タンにしてから臨むと安心です。
道路を走っていると、傍らに突然広がる砂丘が見えます
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もちろん入場は無料です
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子供たちがそりを貸してくれます。心ばかりのチップをわたしましょう
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そり滑り
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●フェアリーストリーム妖精の渓流と呼ばれるこちらは、ムイネーの中心地にある人気の観光名所。自然が造り上げた小川の両側には石灰岩が溶けて美しいマーブル模様が描かれています。小川は足のくるぶしくらいの水位ですので、小さなお子さんも楽しめます。靴を脱いで裸足で歩けば足湯気分を楽しめます。最後は行き止まりになっていますが、小さな滝を見ることができます。
●チャム塔ベトナムで19世紀まで中部および中南部に勢力を築いていた海洋国家「チャンパ王国」。まだ謎が多い王国ですが、当時彼らは勢力を築いた場所に自分たちの聖域となる祠堂を作っていました。このチャム塔もその内の1つ。チャム塔傍には彼らの直接の子孫と言われている少数民族のチャム族が、観光客相手に民芸品を売っています。彼らの作る民芸品は全国の雑貨店でも取り扱いがありますが、偽物も多いため、もし手に入れたいなら直接買うのがいいでしょう。またチャム塔よりさらに奥にはフランス解放の記念碑が建っています。そこから見る眺めも絶景。
●ワインキャッスルワインキャッスルは、5つ星ホテルのシーリンクスビーチリゾート&ゴルフの広大な敷地内にある観光スポットです。入場券にワインの試飲チケットもついていて、館内でワインを飲むことができます。宮殿のような内部は中世を彷彿とさせる非現実的空間。気に入ったワインは買うこともできます。また、隣には世界のゴルファーから注目されているゴルフ場もありますので、こちらもいかがでしょうか。
いかがでしたか。中南部ムイネーはホーチミン旅行と併せて行きたいリゾート地。バス移動が少々長いので、できれば2泊以上してほしいところです。バスは毎日運行しているので、その日思い立って行くこともできます。是非一度ムイネーの砂丘をその目で確かめてください。以上、ベトナムナビがお届けしました。