メコンデルタ観光で必須の水上マーケット。最も気軽に行ける近場の市場がカイラン。日が出始めた早朝に行くのがおすすめ
こんにちは、ベトナムナビです。カントー観光の象徴といえば、「水上マーケット(市場)」です。陸の市場とは異なり、メコン川の支流で物品の売買が行われます。異国情緒たっぷりですし、日本ではまずお目にかかれない光景は、東南アジアらしさ120%!今回はカイランというエリアで行われる水上マーケットをご紹介したいと思います。
観光はカイランエリアがおすすめ
今回ご紹介する場所はカントーから南下すること約20分~30分。「カイラン」と呼ばれるエリアにあるメコン川の支流です。水上マーケット自体は、ここだけではなく、メコンデルタ地方の随所に点在しています。ただし、観光客が最もスムーズに行けるのは、こちらのカイラン。カントーはメコンデルタ地方最大の都市であり、観光地化されているので、市内からツアーも多く催行しています。
おすすめの時間は早朝
水上マーケットの朝は早く、5時頃にはすでに多くの船が集まっています。ピークは5時~8時頃まで。マーケットは正午過ぎまで行われていますが、船の数は徐々に少なくなってきます。ですので、おすすめはピークの時間帯。かなり早いので、寝坊しないようにしましょう!
ツアーと個人両方おすすめ
水上マーケットを見学する方法ですが、こちらはツアーに参加する方法と個人で行く方法があります。ツアーであればホーチミン市内もしくはカントーのツアーデスクで申し込むことができます。個人旅行であれば、現地でタクシーを捕まえてカイラン水上マーケットの周辺まで連れて行ってもらいます。そののち、観光客向けのモーターボート(比較的大きい)に申し込むか、個人商売をしているベトナム人に連れて行ってもらうか選択します。料金は無論後者の方が安く、20万ドン程度で周遊してくれます。ただし船の質は保証されません。
●個人旅行の注意点①タクシーの手配カントー市内は、ホーチミンやハノイと異なりタクシーがそれほど多く走ってはいません。早朝の早い時間は特に、流しのタクシーを捕まえるのは容易ではありません。宿泊先のスタッフにタクシーを呼んでもらうことを強くおすすめします。
②ボートは早く決める現地で誘ってきたベトナム人に連れられたが、ボートが古い、小さい……などと不満が出てくるでしょう。しかし、時間は刻々と過ぎていき、それだけピークの時間に乗り遅れてしまう可能性が出てきます。ボートの選択はなるべく早期決断がおすすめ。ただし、明らかに老朽化しているボートや、ぼったくりの料金を提示するようなところは避けましょう。
ツアーは1泊~
ホーチミン市からツアーでカントーに行く場合ですが、これは一泊からとなります。カイラン水上マーケットは上記で説明したように、早朝なので、日帰りツアーはありません。カントーに来るほとんどの旅行者は水上マーケットが目当てなので、日帰りツアーはほとんどみないのが現状です。ホーチミンからツアーに参加する方は、帰国までの滞在日程をよく確認してから申し込みましょう。
水上マーケットには大型の船と小型の手漕ぎボートが行き交っています。前者は業者に対しての卸売船。後者は日用品を船や観光客に売る小売船となります。ボートで周遊していると、小さなボートが寄ってきて、日用品や軽食を売りつけてくるのが通常の光景。水上マーケットを楽しむ醍醐味となりますので、買い物したり、食べたり飲んだりと楽しんでください。
①飲み食いするときの注意点水上マーケットでは、ココナッツジュースやスイカやパイナップルといったフルーツ、ブンやフォー、バインミーといった軽食を食べることができます。ただし、衛生は悪く、例えばメコン川の水で食器を洗ったりしていますので、お腹を壊す危険もあります。心配な方は飲料水程度にとどめておくのが無難でしょう。
②飲み物はボートの運転手にも買ってあげよう個人旅行で行く場合は、客は自分たちだけのプライベートボートとなります。飲料水を買うときは、運転手であるボートのご主人の分も買ってあげるのがマナーとなります。食べ物の場合は、無理に奢る必要はありません。
お互いが気持ちのいい観光となるように、気配りしてあげる心も大切です♪
●見所小売船は小さなボートの中にコンロを置いていて、限りなく狭いスペースの中で飲み物や料理を作ったりします。もちろん波でボートは揺れますが、みなさん手なれた様子ですぐに作ってくれます。また、小売船同士がお互い寄って、物々交換をする場面も。限られた物資の中で取引する水上マーケットならではの光景です。
人々の暮らしを垣間見る
水上マーケットでは、周辺に暮らす人々の生活風景も垣間見ることができます。水上の上に建てられた高床式の家々や、船で生活をする人々など……。水上生活者の人たちは大きく分けて二パターンあり、一つは生活が貧しいため、陸の土地を購入できない人。もう一つは漁業を主な商売にしているので、生活をあえて水上に置いている人々です。もちろん所得は一般と比べると低いことには変わりありませんが……。そんな彼らの生活風景は観光客にとっては非常に貴重な一コマなので、しっかりと目に焼き付けておきましょう。
卸売船は大型な船を持ち、スイカやパイナップルといった果物類から、白菜、ニンジン、玉ねぎといった野菜類の二種がほとんど。卸売船の特徴は、長い竿に自分たちの取り扱っている商品を吊るして旗(目印)を立てていることです。スイカならスイカの旗を、白菜なら白菜の旗を立てています。船には大量の商品を積んでいて、業者船が卸売船につけて売買を行います。
朝霧が残る早朝が特に多く出現します
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船の数は数百隻
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大型の卸売船
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船上生活の一コマ
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小売船が扱う商品は、生活品や飲料、軽食だけではありません。個人や小型船(卸売船以外)向けに果物や食品を売る船も多くあります。観光客が乗る船を見つけたら、静かに寄ってきて、ボートの横につけます。果物は購入したらその場で切ってもらうこともできますので、試食してもいいかもしれませんね。
手漕ぎボートで商売をする船も
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船上にハンモックをつけてゆったり生活をおくっています
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同業者相手にも商売です
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船は9時以降から徐々に少なくなります
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いかがでしたか。カイラン水上マーケットは毎朝賑わっています。朝霧も明けないうちに行くのがベストの時間帯。一生の思い出に残ることは間違いありません。ベトナム旅行の際は、是非名物水上マーケットをお楽しみください。以上、ベトナムナビがお届けしました!