ベトナム最後のリゾート地フーコック島。近年開発も進み、外国人も旅行客も多く訪れるビーチリゾートへ。
こんにちは、ベトナムナビです。
ベトナムの最南端に位置するフーコック島はバイクで1日あれば一周できるほどの小さな小島です。一昔前はベトナム人の観光スポットとしてあまり外国人には知れ渡っていませんでしたが、近年は『ベトナム最後のリゾート地』として開発が進み、外国人も多く訪れるビーチスポットとなっています。
ここではそんなフーコック島の基本情報をご紹介します。
概要
フーコック島は人口9万人足らずで、タイランド湾に位置する小島です。北の方角にはカンボジアとの国境が見え、ツアーも組まれています。島内北部エリアは軍事施設のため立ち入り禁止区域が広がっています。
平均気温は28度前後で、日中もホーチミンほど蒸し暑くはなく年間を通して過ごしやすい気候です。
島の中心は『Duong Dong(ユーンドン)町』で、観光の拠点となり、海沿いに広がるロングビーチ(チュオンビーチ)で海水浴ができます。
交通アクセス
フーコック島までの主要交通手段は空路。
ホーチミンからは約1時間、ハノイからだと約2時間10分の旅となります。
また、ホーチミン南西部のハーティエンからスピードボートが出ていますが、ハーティエンまで行くのが非常に大変なので、無理せずホーチミンから空路を利用することをおすすめします。
特産品
ヌクマムベトナムを代表する調味料の一つ。フーコック産のヌクマムは良質とされて、わざわざ買い付けにくる富裕層もいるほどです。欧米圏をはじめ諸外国にも輸出されています。
コショウ
2012年ベトナムはコショウの輸出高が世界1位となりました。フーコック産のオーガニックコショウは非常に人気で、コショウ畑は観光スポットとしても一般開放されているので是非見学したいところです。
真珠パールアイランドとも呼ばれるフーコック島では真珠の養殖が盛んに行われています。日越共同のため日本人向けのツアーでは養殖場見学が組み込まれているのが常となっています。
交通手段
フーコック島内ではセーオム(バイクタクシー)、タクシー、レンタバイクの三つの交通手段があります。
しかし、各観光スポットまでが非常に距離があるので、タクシーを利用すると、かなり出費してしまいます。
またバイクタクシーもおすすめできません。遠方のためかなりぼったくられますし、何より道がまだ舗装されていない赤土の道路がほとんどなので乗り心地は最悪です。
1日15万ドンから20万ドン程度でバイクをレンタルできるので、こちらがおすすめです。ホーチミンのように混雑することはないので、外国初心者の方でも気軽に乗りこなせることでしょう。
ホテル事情
フーコック島でホテルを探す場合は中心ユーンドン町の『Tran hung dao Street(チャンフンダオ通り)』がおすすめです。
道沿いにホテルが建ち並んでいます。リゾートホテルからゲストハウス、バンガローなどさまざまな種類のホテルがありますので、ご予算に応じてグレードを検討することができます。
ただし、日本のGWにあたる週はベトナムでも連休なので、空き部屋が少ないため事前に予約して行くことを強くおすすめします。
レンタバイクがあれば多少中心地まで距離があっても困りませんので、チャンフンダオ通りを走り続けていれば必ず理想のホテルが見つかるでしょう。また、道中小道にそれて走るとバンガローが多々ありますので覚えておいてください。
フーコック島の歩き方
滞在中多くの時間を過ごすのは中心のユーンドン町です。
ビーチリゾートでもありますが、正直言うと海水浴客の姿はあまり見受けられません。
港町なので、基本となる楽しみ方は、「朝は市場の散策を楽しみ、夜はナイトマーケットでシーフードを食べる」です。
観光スポットへ足を伸ばすのであれば、北部、中央、南部エリアに分けることができますが、どちらも非常に距離があるため徒歩で行くことはできません。
北部エリア
「ダバン渓流」中心地から北東部に位置する渓流がダバン渓流です。チャン渓流と同じく山岳地帯から流れる川を源流としてゆるやかな小川が流れています。溜まりが湖のように深くなっていて、そこで泳いでいる現地人の姿も。
ダバン渓流までの道中は赤土でぬかるんでいるためバイクの際は注意してください。
また、目立った標識もないため、道に不安になったときは通りかかりの人に訊ねるようにしてください。
レストランもありますが、電気が通ってないので炭火です。
|
|
吊り橋。意外に安定しています。
|
「レバット村」北部エリアの見どころです。人里離れた小さな村で、とてものどかな風景が広がっています。
男性は漁業、女性は自宅で編み物をしている。そんな優しい光景をうかがうことができます。こちらの村はポストカードにもなっているほどなので、是非生で見てほしいところです。
日本では滅多に見ることのできない光景では?
|
|
舗装されていない赤土の道がまた情緒があります。
|
中央エリア
「ユーンドン市場」フーコック島中心にある大規模の市場です。
おすすめは午前中でも朝の時間帯。獲れたての魚介が並んでいます。フーコック島にはスーパーがないため、現地の人は毎朝市場で買い物をしています。そのため午前中はすごい人込みです!
ただし、これも午後になると店は閉め、閑散となりますので早い時間に訪れてください。
「ナイトマーケット」ユーンドン町中心で毎夜開かれるナイトマーケットはフーコック滞在中は毎日訪れるべきスポットです。
シーフード料理を堪能し、お土産もここで選びましょう。
カキやウニもあり、生で食べても大丈夫です。1個100円しないで食べられますので、ナビはウニを毎日5個はぺろりと食べていました。
その他にも新鮮な魚介料理がたくさんあるので、思う存分食べてください。
お客はどこもいっぱいです。
|
|
お土産に置き物をいかがですか。
|
「コショウ畑」フーコック島のコショウはヨーロッパの各地に輸出されて人気があります。
コショウ畑の見学は自由で、コショウの実から乾燥させて出来上がる工程を見学することができます。
また、コショウの直売も行っているので、新鮮なコショウを日本に持ち帰ってみてはいかがでしょうか。
コショウにもいくつか種類があり、試食をさせてもらってから決めましょう。
コショウの実を見たことない人も多いのではないでしょうか。
|
|
このように乾燥させます。
|
「カインホア」ここはヌクマムの直売店です。ベトナムで最も有名で、最も美味しいヌクマムメーカーと言われています。
裏側に回るとヌクマムを製造している工程を見学できるので、こちらも是非おすすめ。
ただし、ヌクマムはここで買うことはできません。飛行機に持ち込むことができないからです。
もし本当に購入したい場合は船便を手配するしかありませんので、見学だけに留めておきましょう。
ユーンドン町はどこを歩いていてもほんのりヌクマムの香りがします。港町という気配が辺りを包んでいて、海育ちの方は懐かしく感じることでしょう。
南部エリア
「チャン渓流」中心から南東へ走った先にある小川の景勝地です。
ハイキング気分で散策すれば森林浴を楽しめます。もう一つ北側ダバン渓流がありますので、訪れるときは併せて足を運びましょう。
野鳥のさえずりやピクニックに来ている現地の方々と出会うことができ、ダバン渓流よりもほのぼのとした雰囲気が特徴です。
森林に入る前にはお土産屋さんが並んでいます。
|
|
雑貨が豊富ですが、なるべく持ち物は軽くしたいところです。
|
「真珠養殖場資料館」
南部では真珠の養殖が盛んに行われています。
こちらは観光客向けに開放されていて、スタッフの方がカキから真珠を取り出す様子を見せてくれます。
また館内では真珠のネックレスを手作業で作っている光景や養殖場の歴史資料が展示されています。
もちろん真珠を購入することもできるので、女性の方ならば一度は訪れたいところではないでしょうか。
ここに来るまでは赤土の道をひたすら進む過酷な道のりでした。
|
|
カキの養殖を再現しています。
|
2013年以降、政府承認によりフーコック島はさらに開発を進める計画があります。
現在は市街地以外は道路も舗装されていなく、インフラ整備もまだまだですが、来年以降は観光年となるかもしれませんね。素朴な港町のフーコック島に訪れてみてはいかがでしょうか。ホーチミンからだとすぐですよ。
以上、ベトナムナビがおおくりしました。