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ベトナム中南部に位置する高原地帯ダラット。フランス人によって開発された現在は欧米人をはじめとするベトナムの主要観光エリアに。



こんにちは、ベトナムナビです。
ベトナム中南部に位置するダラットは近年ではその知名度も上がり、欧米人観光客をはじめとして世界中の国から注目されています。
日本でもここ数年でじわじわと注目が集まってきて、ベトナムの主要観光エリアとして話題となっています。

ここではそのダラットの基本情報をご紹介したいと思います。

歴史と現在


ダラットはフランス統治下時代にフランス人の高級貴族、および軍人たちの手によって避暑地として開発されました。よって、現在でも外国人観光客の多くはフランス人です。また、ベトナムをいち早くメジャーな海外旅行先としたロシア人も多く訪れます。
いままでベトナムと言えばホーチミンやハノイが印象深かった日本人ですが、ここ数年になってダラットの認知度がが上がってきて、年間を通して日本人も訪れます。しかし、まだまだ日本人には馴染み深いとは言えないため、「どんな町なんだろう」という不安が拭いきれていないのも現状です。

気候


常夏の気候として知られるホーチミンは平均気温30度を下回ることのない、まさしく東南アジア特有の気候です。
しかし、ここダラットは標高の高い高原地帯のため、年間を通しても平均気温は18度から23度と低いため、ベトナム人も避暑地としてダラットを訪れます。

特産品


ダラットの特産品はベトナム全土のスーパーなどにも卸されています。それだけダラット特産は価値が高く、人々に人気があるのです。
アーティチョーク…欧米では主流な健康食品ですが、日本ではまだ馴染み薄いものです。お茶や鍋に入れて食します。
イチゴ…ダラットイチゴはベトナム随一の甘さを誇ると言われています。ジャムやワインなどに加工もされています。
ワイン…ダラットワインと呼ばれているブランドワインです。ワイン好きならば試飲してみてはいかがでしょうか。
花…ダラットは温暖の差があり、30度を超えることがないため、さまざまな種類の花を育てることができます。

旅の必需品


ダラット観光をする前に揃えておきたい旅の必需品をご紹介します。
・虫よけスプレー…ホテルの中でも蚊は発生しますし、高原地帯の蚊はウィルスを持っている場合があります。デング熱などの心配もありますので、必ず持参するようにしましょう。
・長袖、厚着…ダラットの町は日が暮れ始めると、途端に冷え込みます。半そでではとてもではありませんが外を歩けませんので、長袖やジャケット、セーターなどを着込むようにしましょう。また、肌を露出しないのは虫よけの対策にもなります
・写真付きのガイドブック、もしくは地図…英語を話す人も少なく、まだまだ外国人に慣れていない現地の人と会話するのに必需品となります。

交通アクセス


ダラットまでの交通手段は飛行機とバスとなります。電車は現在は開通されていません。

飛行機
ホーチミンからは約1時間のフライトとなります。毎日3便出ていますので、スケジューリングする必要はないかと思います。
バス
ホーチミンのミエンドン・バスターミナルから発車し、約6時間の移動となります。ただし、こちらはローカルバスのため、座り心地等は悪く、おすすめできません。
ホーチミン市街地の随所にツアー代理店がありますので、そちらで予約するのがおすすめです。寝台バスとなっているため寝心地も良く、また途中にトイレや食事休憩もあります。

ホテル事情


ダラットはホーチミンやハノイのような高級ホテルはほとんどありません。
滞在ホテルは中級ホテルかヴィラ風の個人経営のホテルとなります。
ホーチミンや日本から予約する場合は前者となりますが、バックパッカー気分で現地で宿探しをしてみるのもいいかもしれません。
ダラット市場付近を中心市街地として、この周辺にはコンドミニアムからゲストハウス、中級ホテルがひしめきあっていて、ハイシーズンであっても歩きまわればどこかしらに部屋を見つけることができます。

ダラットの歩き方


ダラットは高原地帯に属していることから、いたるところに坂道があり、起伏も激しくなっています。近い距離であっても徒歩ではかなりの体力が必要になることもあります。
タクシーは町中をたくさん走っていますが、すべての観光地を回るのにタクシーを使っていてはお金もかかってしまいます。
そこでおすすめなのがバイクか自転車をレンタルすることです。レンタル屋はどこにでもあるため見つけるのは容易く、値段もバイクを1日レンタルしたとしても500円程度です。
旅を満喫するためにも、できればバイクをレンタルしてください。

西洋風の建物が見どころ


ダラットは先にもご説明したように、フランスの統治下にあり、フランス人が開発したエリアです。
その名残は現在でも色濃く残り、西洋のヴィラ風の建物をいたるところで見ることができるでしょう。
おすすめは「カフェ歩き」です。建ち並ぶお洒落なカフェを巡る旅行というのもほのぼのとして楽しいかと思います。
カフェはダラット市街地の随所にありますので、一日何件でも行きたくなってしまいます。 カフェはダラット市街地の随所にありますので、一日何件でも行きたくなってしまいます。

カフェはダラット市街地の随所にありますので、一日何件でも行きたくなってしまいます。


また、カフェだけではなく普通の民家もヴィラ風の建物が多いため、歩いているとフランスのどこかに迷い込んでしまったかのような錯覚にとらわれます。
「東洋のパリ」と称されるベトナム。その中でも存分にヨーロッパの気分を味わえるのがダラットです。
東南アジアに居ながらにして西洋の雰囲気に浸れるのはここだけです。

◇観光情報


ダラットの観光スポットを巡る際には、大きく三つにエリアを区切りましょう。
ダラットの中心市街地を拠点にして「中央部」、「北部方面」、「南部方面」とします。
ダラットは観光スポットがたくさんあるため、トラベルガイドブックや現地で購入した地図をもとに効率の良い周り方を心がけましょう。

中央エリア


「ダラット市場」

中央部にはダラットを象徴する三っつの観光スポットがあります。
ダラット市場は中心部にあり、名実ともにダラット最大規模の市場です。夜はこの界隈でナイトマーケットも開かれるため、滞在中幾度もお世話になるスポットでしょう。
東南アジアでお馴染みの光景ですね

東南アジアでお馴染みの光景ですね

市場の外周も露店が広がっています

市場の外周も露店が広がっています

ドライフルーツも豊富な品ぞろえです

ドライフルーツも豊富な品ぞろえです

服飾類が揃っています。半そでしかない方は、ここで上着を買ってみても

服飾類が揃っています。半そでしかない方は、ここで上着を買ってみても

肉類はダラットは特産となっています。おすすめは「ウサギ肉」です。

肉類はダラットは特産となっています。おすすめは「ウサギ肉」です。

ダラット市場は早朝から日暮れまでやっています。1Fの一部店舗はナイトマーケットの時間帯も営業しています。


「スアンフーン湖」

スアンフーン湖は大湖と呼ばれているほど大きな湖です。湖畔の芝生には現地の若いカップルがラブラブしている光景をよく見ます。
また、湖沿いはサイクリングロードとしても人気があり、早朝に行くと朝霧の中ジョギングをしているベトナム人や欧米人の姿を見ることができます。
湖のほとりでゆっくりとした時間をすごすのもいいかもしれませんね。
ベンチで愛を語り合っているのでしょう

ベンチで愛を語り合っているのでしょう

お馴染みのアヒルボートも貸出しています。

お馴染みのアヒルボートも貸出しています。

スアンフーン湖に沿って、お洒落なカフェや花屋、アイス屋なども並んでいるので、散歩してみましょう。 スアンフーン湖に沿って、お洒落なカフェや花屋、アイス屋なども並んでいるので、散歩してみましょう。 スアンフーン湖に沿って、お洒落なカフェや花屋、アイス屋なども並んでいるので、散歩してみましょう。

スアンフーン湖に沿って、お洒落なカフェや花屋、アイス屋なども並んでいるので、散歩してみましょう。


「ダラット市ガーデン」

ダラット市ガーデンはスアンフーン湖に沿って歩くと見えてくる大規模なフラワーセンターです。
たくさんの品種の花々を観賞できるほか、西洋風の建物も見どころの一つです。
このアヒルは無数の小さな花で造られています

このアヒルは無数の小さな花で造られています

腰を下ろしたくなる可愛らしい休憩スポットです

腰を下ろしたくなる可愛らしい休憩スポットです

観賞用の花々です

観賞用の花々です

風車。西洋や北欧を思い浮かべます

風車。西洋や北欧を思い浮かべます

お土産コーナーもしっかりとあります

お土産コーナーもしっかりとあります

南部エリア


スアンフーン湖より南下する観光スポットを訪れるときは、徒歩で行くのは困難です。バイクか自転車をレンタルしてサイクリング気分で行きましょう。

「ダラット大教会」

南部方面で最初に訪れるべきところはここ「ダラット大教会」です。
ミサ以外でも敷地内には気軽に入れることから現地の人たちの待ち合わせの場所としても親しまれています。
また、内部は清潔感があり、前方にはイエス・キリストの像があります。
見どころは壁面に嵌め込まれたステンドグラスです。一つ一つ異なる絵が施されているので順に見て回りましょう。
高い天井で解放感があります

高い天井で解放感があります

イエスの像

イエスの像

聖母マリア像

聖母マリア像

ステンドグラス。どれも美観です

ステンドグラス。どれも美観です

ミサの時間になると、大勢の人がお祈りを捧げます

ミサの時間になると、大勢の人がお祈りを捧げます


「ダラット駅」

ダラット駅は現在は単線でダラット駅からチャイマット村間を観光用に運航しています。
昭和を感じさせる蒸気機関車はその年代の人や電車通の人には堪らないはず。車輪の動く音と警笛の音がノスタルジーを感じさせてくれます。
ダラット駅自体も観光用で、内部には小さなお土産コーナーもあります。
列車に乗りたい方は駅の係員に次の発車時刻を尋ねましょう。
切符売り場

切符売り場

待合室

待合室

プラットホーム

プラットホーム

蒸気機関車

蒸気機関車

実際に乗ることができるのはこちらの列車

実際に乗ることができるのはこちらの列車


「クレイジーハウス」

クレイジーハウスはロシア人が建てたホテルです、現在は観光スポットとなっていますが、その特徴は外観と内装にあります。おとぎ話の迷いの森に迷い込んでしまったかのように入り組んだ道、地面から生えたようなテーブルとチェア。オーナーのユニークな思想が設計に表れています。
チケット売り場からしてユニークです

チケット売り場からしてユニークです

クレイジーハウスの歴史です

クレイジーハウスの歴史です

こんな通路がいたるところにあります

こんな通路がいたるところにあります

まるで魔女が住んでそうな…

まるで魔女が住んでそうな…

こんなところで泊ってみたいですね

こんなところで泊ってみたいですね


「プレン滝とダタンラ滝」

南部方面最大の見どころは二つの滝巡りです。双方とも観光スポットとして連日賑わっていて、プレン滝は滝の真下まで行くことができます。
ダタンラ滝は滝までの道中コースターに乗ることができます。オートマティックなので操縦も必要なく、遊園地のアトラクションのようです。
プレン滝

プレン滝

ダタンラ滝

ダタンラ滝

プレン滝では滝の真下に行くことができます

プレン滝では滝の真下に行くことができます

ダタンラ滝名物のコースターです。とても楽ちんですよ

ダタンラ滝名物のコースターです。とても楽ちんですよ

北部エリア


北部エリアはまだまだローカル色が色濃く残っている地域で、今後さらなる発展が期待できます。
どこのスポットへ行くにも徒歩や自転車ではきついので、バイクをレンタルしましょう。
タクシーでもいいのですが、タクシー料金も馬鹿にならなく、待っていてもらうだけでも料金が発生しますので、できればバイクをレンタルしてください。やむを得ずタクシーの場合は、1日チャーターしましょう。
北部のおすすめスポットは「ランビアン山」です。ランとビアンの恋物語伝説がある山で、ベトナム人はみんな知っています。

ダティエン湖/愛の盆地


ダティエン湖は小高い丘を下った先にあります。丘には愛にゆかりのある石造やハートを象ったモニュメント、石畳とまさにカップル向けの観光スポットとなっています。そして丘を下ると目前に広がっているのがダティエン湖です。周囲ではアヒルボートや馬の乗馬体験、カップル用の二人乗り自転車などで楽しむことができます。別名「愛の盆地」とも呼ばれていて、若いカップルの憩いの場所として愛されています。
大きくLOVEと書いてあります。なんだか気恥かしい感じもしますね

大きくLOVEと書いてあります。なんだか気恥かしい感じもしますね

愛のモニュメント

愛のモニュメント

アヒルボート

アヒルボート

馬車で湖周辺を散策できます

馬車で湖周辺を散策できます

二人でペダルを漕ぐ自転車

二人でペダルを漕ぐ自転車


「XQ刺繍センター」

ここはベトナム全土に支店を持つ刺繍カンパニーの本店です。
刺繍はベトナムの特産の一つでもあり、機械は一切使わず、女性が一つ一つ丁寧に刺繍を施しています。
刺繍は大小問わず高価な品物となりますが、大切な人へのお土産や、自分の部屋のインテリアなどに買っていく人が多いようです。
見るだけならタダですので、是非見学していってください。
敷地内は庭園のように和風テイストです

敷地内は庭園のように和風テイストです

店内は刺繍絵画一色

店内は刺繍絵画一色

刺繍は遠目から見るとただの絵画ですが、じっとみると、一つ一つ細かく刺繍が施されています。まさに匠の業です。 刺繍は遠目から見るとただの絵画ですが、じっとみると、一つ一つ細かく刺繍が施されています。まさに匠の業です。 刺繍は遠目から見るとただの絵画ですが、じっとみると、一つ一つ細かく刺繍が施されています。まさに匠の業です。

刺繍は遠目から見るとただの絵画ですが、じっとみると、一つ一つ細かく刺繍が施されています。まさに匠の業です。


「ランビアン山」

ランとビアンの恋物語伝説の発祥の山としてベトナム人に愛され続けているのがランビアン山です。
ランビアン像がある山の麓まではジープで行くことができますが、それ以降、山頂を目指す方は徒歩となります。登山家曰くかなりきついとのことですので、体力に自信のない方は麓で戻ってきましょう。
また、この周辺には少数民族のコホ族が住んでいるため、麓でコホ族の作る民芸品を購入することもできます。
ランビアン像。素敵な恋物語です

ランビアン像。素敵な恋物語です

コホ族の民芸品

コホ族の民芸品



ダラットへはホーチミンから半日で行けるため、ホーチミン観光のついでに立ち寄る方も多くなっています。
東洋のパリの町並みを感じたい方は、是非ダラットに足を運んでみてください。
以上、ベトナムナビでした。

記事登録日:2012-08-02

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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

スポット登録日:2012-08-02

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