中部地方最大の都市ダナンを歩こう。博物館でダナンの歴史を学び、ビーチで海水浴を楽しもう。
こんにちは、ベトナムナビです。
ダナンは中部地方最大の都市として近年著しく発展を続けており、北部はハノイ、南部はホーチミン、そして中部はダナンと呼ばれるほど商業が盛んに行われています。
観光スポットも満載で、かつて繁栄していたチャンパ王国の聖域と言われているミーソン遺跡は世界遺産にも認定されています。その他にもビーチや博物館、名物料理など旅行に訪れた際には必ず足を運んでおきたいスポットが多々あります。
今回はダナンの主要観光スポットをご紹介したいと思います。
ダナン基礎知識
<位置と面積>ダナンは中部地方中央に位置し、面積は約1,250k㎡です。ダナンのシンボルである青色と白色で描かれた山と空は海、山、川、風、空、砂を表しています。
<人口と言語>人口は約90万人を誇り、年々右肩上がりで増加しております。
言語はベトナム語が公用語です。中部独特の発音があり、北部の人々からは田舎者とも言われることもしばしば。その訛りのある発音は少し聞いただけで、中部のどこの地域か分かるようです。
<歴史>ダナンは15世紀まで栄えたチャンパ王国が置かれていた場所でもあるとして、現在でもいたるところからかつて栄えていたチャンパ王国の遺産が出土されています。現在ではあまり見かけることも少なくなったチャム族も暮らしており、運がよければ民族衣装を身にまとった彼らを垣間見ることもできるでしょう。
<名物料理と特産品>
ダナン及び中部地方に伝わる名物は多々あり、現在ではベトナム全土で食べることができるものがほとんどです。しかし、ダナンでは他とは少し違った食べ方をするのが特徴です。
特産品は刺繍画と大理石です。特に大理石に関しては有名で、郊外にそびえたっている五行山は山そのものが大理石でできています。
ダナンに行こう
ダナンへのアクセスは列車、飛行機、バスとさまざまあります。
列車で行く場合はハノイ、ホーチミン共に15時間ほどかかります。
バスでい行く場合はハノイからだと約15時間、ホーチミンからだと20時間以上時間を要します。
これから分かる通り、ベトナムの道路事情、公共機関事情を考えるとダナンへの陸路でのアクセスは非常に時間がかかり、体力の消耗にもつながります。飛行機であればハノイ、ホーチミン共に1時間半ほどで行くことができますので、こちらをおすすめします。
まずはダナンの中心市街地をご紹介します。
ダナンはハン市場を中心として海沿いを縦に通るバクダン通り、コン市場まで続く市街地を横切るフンブオン通りがメイン構成となります。その付近には数々のスポットがありますので、カテゴリー別に紹介していきます。
買い物ならここで
ダナンの中心市街地には二つの大きな市場とショッピングセンターがあります。
どれもフンブオン通り沿いに位置しているのでアクセスにも便利で、宿泊先が中心市街地であれば徒歩圏内で行くことができます。
ハン市場
ダナンを代表する市場で、外国人観光客も大勢訪れます。
ダナンの特産品や名物も売っていて、歩いて見て回るだけでも楽しむことができます。
特にここで売られている魚介は獲れたてで鮮度が高いため地元の人々に人気があります。
コン市場
コン市場はダナン最大の市場と言われていて、市民の台所の役割を担っています。外国人観光客もまばらで、地元民の生活風景をのぞくことができるでしょう。また、奥の方は食堂になっていて、軽食を食べることができます。食材は不衛生ですので、おすすめはデザートのチェーです。
ビンチュンプラザ
大型ショッピングセンターで、コン市場の向かい側にあります。
中には日用品や食品を扱うフランス系スーパーの「ビッグシー」やシネマやゲームセンター、ケンタッキーやロッテリアも入っています。体を休めるには最適の空間です。
観光スポット
ダナンの観光スポットは中心部には博物館や教会、ビーチがあります。
ダナン博物館やホーチミン博物館も2011年にオープンしましたが、現在はまだ展示内容に乏しく、今後期待が集まります。
ミーケービーチ
ソンハン橋を渡った先に広がるビーチ。外国人経営のカフェもあり、癒されること間違いありません。
透明度も高く、パラソルの下で日焼けしている外国人や波と遊んでいる地元の人々で連日賑わいを見せています。
近くにはシーフードレストランも軒を連ねていますので、食事もおすすめです。
ダナン大聖堂
由緒正しいカトリック教会。毎日ミサの時間になると多くの信者が集まり、聖歌を合唱します。
教会内部のステンドグラスや外回りのイエスやマリアの石像も一見の価値があります。
チャム彫刻博物館
ダナンを中心に中部地方で栄えたチャンパ王国。出土された遺産がこの博物館には展示されています。
歴史の重さと深さが静寂の空間の中に漂っています。
中にはミーソン遺跡から発掘された出土品もありますので、ミーソン遺跡に行く前に立ち寄ることをおすすめします。
特産品ならここがおすすめ
ダナンには2つの特産品があります。
一つは刺繍画です。一見すると絵画のようでもありますが、実はミリ単位で刺繍が施されています。
もう一つは大理石です。大理石を削って象られた像は多種多様で、お土産に持って帰りたい一品です。
ダナンアーツアンドクラフツセンター
ここは刺繍の専門店で、ベトナム全土に支店を持つチェーン店です。1店舗20名以上のスタッフが日々刺繍の作業をしています。1枚1週間でできるものから数ヵ月かけて作り上げるものまであります。
時間が合えば刺繍作業の現場を見学することができます。
スッアン
スッアンは大理石像をはじめ、さまざまな土産物を取り扱っているショップです。
近くにはマーブルマウンテンと呼ばれる大理石でできた山がありますので、帰りに立ち寄ってみるのがいいでしょう。
また店の玄関先の庭には等身大の像がたくさん並んでいるので、記念撮影や散歩にも適しています。
スポット(道・橋)
ダナン中心部で押さえておきたいスポットが3つあります。
それはバクダン通り、フンブオン通り、そしてソンハン橋です。海沿いに縦に走るバクダン通りに市街地の中を横に走るフンブオン通り、そしてソンハン橋は近年建てられたダナンのシンボル的存在です。
バクダン通り
海と並行して走るバクダン通りは若者の絶好のデートスポットです。
夕暮れ時となると数多くのボートが停泊し、海に沈む夕日を眺めることができます。
また、大理石像もデコレーションされていて、撮影スポットとしても人気があります。
フンブオン通り
フンブオン通りはハン市場からコン市場までを繋いでいる横に長い通りです。地元の人たちの生活風景が垣間見えるほか、劇場やショッピングセンターなどの娯楽施設も充実しています。
ソンハン橋
ソンハン橋は近年できた橋で、現在はダナンのシンボル的存在となっています。ミーケービーチに行くときもこの橋を渡ります。また、夜のソンハン橋はイルミネーションで彩られ、非常に素敵な光景となっています。
橋の遊歩道にはポラロイドカメラで記念写真を撮ってくれる業者もいますので、旅の記念にもおすすめです。
ダナン郊外
ダナン郊外には五行山とビーチがあります。世界遺産ホイアンとの中間地点でもあるので、道中立ち寄ってみるのもいいかもしれません。
また、少し足を伸ばしてミーソン方面に行くと、世界遺産のミーソン遺跡があります。
五行山
別名「マーブルマウンテン」と呼ばれ、五つの大小の山からなる連山です。この山の特徴は、山全体が大理石でできているのです。山の入り口には多くの大理石を削った像の置物を売っている商店があります。
また、登山の道中洞穴がいくつかあります。
自然の織りなした洞穴は、天井から降り注ぐ光で白光して神々しく思えます。
また山頂から望む景色も絶景です。
ノンヌォックビーチ
このビーチは別名「チャイナビーチ」とも呼ばれています。五行山に行く道中に広がるビーチで、ミーケービーチと比べると人の気配がなく、プライベートビーチ感覚で泳ぐことができます。この海沿いにはリゾートホテルが建ち並んでいるため、その宿泊客がビーチバレーやパラソルの下で日焼けをしている光景などがうかがえます。
ミーソン遺跡
ミーソン聖域とも呼ばれており、かつてはチャンパ王国の聖地だったとされています。現在も発掘段階で、今後チャンパの歴史が明るみになってくるのを期待します。
祠堂が複数あり、中には周辺で出土された遺産が展示されています。チャンパ王国にどんな技術があり、何を崇拝していたのかなど、いまだ謎に包まれた部分が多いのが特徴です。
ミーソン遺跡に行く際は、事前にチャンパ王国の歴史を勉強しておくと、より歴史の深さを感じることができるでしょう。
いかがでしたか。中部ダナンはグルメ、ショッピング、観光と旅行客の欲求を満たしてくれるスポットが満載です。
ダナンを拠点に世界遺産巡りのツアーなども近年組まれるようになり、今後も中部地方は注目されてくるでしょう。
以上、ベトナムナビでした。