ホーチミンのアートなものを探して

今と昔、アジアとフランス文化、いろいろなものが混じり合っているベトナム。どこか懐かしくて、面白い。ここだからある、ちょっとアートなもの探しに行きませんか。

こんにちは。ベトナムナビです。今回は、ホーチミンの街で見つけたちょっとアートなものを紹介します。ここは、フランスの影響を受けた建物が沢山ありますよね。ガイドブックでもおなじみの『市民劇場(Nha Hat Thanh Pho)』『中央郵便局(Buu Dien Thanh Pho)』など、大きくて素敵な建物が目を引きます。誰かが、「東洋のパリ」と言っていたことを思い出しました。ここホーチミンは意外とアートな街なんですよ。たとえば、ギャラリーの数。1区だけでも10カ所近くあるんです。また、ベトナムといえばおしゃれなカフェですよね。最近は地元も建築大学の学生が設計したカフェや、音響にこだわったカフェが人気のようです。でも、目線を変えて街を歩くともっと面白いアートなものに出会えますよ。

ホテル・マジェステックホテルのロビー

さてさて、早速カメラを持って街へ行ってみましょう。
まず、はじめは創業1925年の老舗ホテル・マジェステックホテルのロビー。サイゴン川と平行に走るトンドクタン通り(Ton Duc Thang St.)とドンコイ通り(Dong Khoi St.)の角にあるホテルです。泊まらないとなかなか入る機会がない高級ホテルです。ナビも入ったのは今回が初めて!やっぱり、年月の重さはすばらしいです。置いてあるものの一つ一つが、品が良くてうっとりしちゃいます。クラシカルな雰囲気の美術館のようです。ここに泊まらなくても、ちょっとコーヒーを飲みに来るものいいですよ。
ナビが座った席から見えた風景です。 ナビが座った席から見えた風景です。

ナビが座った席から見えた風景です。

笑顔と泣き顔

マジェステックホテルを出て、それから、グエンフエ通り(Nguyen Hue St.)をあるいてみると、かわいい笑顔を発見!
何でしょうか?

何でしょうか?

近づいてみましょう。

近づいてみましょう。

かわいいでしょ?見つけた瞬間ナビも思わず笑顔になってしまいました。
ところが、近づいてみると・・・
人生は嬉しいこともあれば、悲しいこともあります。違う面をみると、そこには泣き顔。泣き顔を見た時、ドキッとしてしましました。近づいてみないと本当のことはわからないものですよね。いつもニコニコ笑顔、でも、それだけも人なんていないと思うから。みなさんも探してみてくださいね。

空にドア?

その近くで、もう一つ面白いものを見つけました。
これはホーチミンのシンボルともいえるタワーの横にありました。
ベトナム人の友達に聞いたら、意味は「一番気持ちいい体験をする」だそうです。
空に浮いているドア。どこに行けるドアなんだろう?

空に浮いているドア。どこに行けるドアなんだろう?

ギャラリー

そこから、またぶらぶら歩くと、赤い窓が目を引くギャラリーを見つけました。『Phng Tranh TU DO』というギャラリーです。さっきも言ったように、歩いていると何軒かのギャラリーに出会えるんです。
ちょっと、入ってみましょう。
中に入ると、自然光が反射した白い壁に、落ち着いた色合いの絵がありました。そして、またその奥に、小さなアーチ型の入り口があって、奥にはオーナー夫婦がいらっしゃいました。奥の部屋から上を見上げると、明かり取りの窓があります。オーナーの話によると、若いベトナム人アーティストの作品をよく展示しているそうです。定期的に作品の入れ替えをしているそうなので、何度も足を運びたくなるギャラリーですね。しかも、オーナー夫婦も気さくに話かけてくれますよ。
帰りぎわ、ナビが開けた扉から一匹の猫が入って来ました。中に入っちゃダメだよ、と思っていたら、オーナー婦人が「その子はここに来た猫なの。もう、18歳なのよ。」と笑って教えてくれました。その笑顔からは、飼い猫なのか遊びにきた野良猫なのかは分からなかったけど、猫もここが、居心地が良くて好きなんだということは、確かですね。

これは何?

突然ですが、ここで問題です。
歩道にあるこれは、一体何でしょうか?
ミシンもボビンのような形ですね。
正解は、電線を巻くものです。今、ホーチミンは道路工事や建設ラッシュなので、電線の整理をしているところが多いです。実際これに電線が巻き付いているところを見たい方は、ぜひ、ベトナムへ!こんな物が歩道をふさいでいるなんて、これもアートと呼べるのかな?

面白い壁

カメラを持って歩くと、この街ではどんなものでもアートを感じてしまいます。もちろん、日々の生活の中でアートを見つけるのは楽しいことだけど、いつもと違う街に来たら、それは2倍にも3倍にも感じられるんですよね。不思議。
よく見ると、この壁だって面白いでしょう?バイク1台がギリギリ通れるくらいの幅で、長く続く路地。何度も、何度も塗り替えられたペンキの後や、時間をかけて色あせていった壁。水のシミや風の後。1つとして同じものはないし、これからも変わっていく壁。自分の好きな壁を探すのも面白そうですね。


今回はホーチミンで、ちょっとアートなものを紹介してみました。面白いアートは、もっともっとあるはず。ナビはこれからも探すつもりです。以上、ベトナムナビでした。

ギャラリー『Phng Tranh TU DO』
53 Ho Tung Mau D1
Tel: 84-8 93821 0966
http://tudogallery.com
毎日9:00〜19:00

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2011-06-29

ページTOPへ▲