ハノイ民族学博物館

バオタン・ザントックホックBao Tang Dan Toc Hoc

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ベトナムに住む50以上の民族の生活をまるっと知ろう!飲食施設も完備した、学びの施設。

こんにちは、ベトナムナビです!ベトナムに来ていろんなお店を見ていると、やっぱり目につくのが鮮やかな色糸で刺繍を施された小物たち。売り子さんに聞けば「これは少数民族の○○族が~」とよく言われますが、そう聞いてもいまいちピンとこないんです。興味がないわけじゃないけど、少数民族の住む村は遠かったりアクセスが不便だったり、行くのが難しい・・・そこでナビが提案!ハノイから1歩も出ずにベトナム全国の少数民族をまるっと知ることができる、こちら「民族学博物館」です!
ベトナム全土には合わせて54の民族が住んでおり、その内約9割を占めるのがキン族(ベト族とも)。わたしたちが接することの多いのはこのキン族の人たち。そして、残る53の民族が少数民族として定義されています。さて、では彼らはどんな生活を送っているのか?見てみるために、いざ、入館! ・・・の前に、門の外の右手にあるチケット売り場でチケットを購入します。料金は1人25,000ドン。館内での撮影を行う場合、別途50,000ドンが必要です(*2011年10月現在)。
こちらが入場チケット

こちらが入場チケット

カメラ撮影用に別途5万ドンを支払うと、チケットとシールがもらえます。

カメラ撮影用に別途5万ドンを支払うと、チケットとシールがもらえます。

いざ、入館!

さっそくハノイ民族学博物館に入館します。建物は2階建て、入口に入るとこんな吹き抜けになっています。全体的にゆったりした作り。外国人団体客だけでなく、ベトナム人グループも多いので、じっくり見て回りたい場合はランチタイムを狙うといいかも。
チケットを係員に見せて、自国語のパンフレットをゲット。館内ガイドは英語、フランス語、ベトナム語のみですが、パンフレットについては日本語・中国語・韓国語も用意されています。

1階展示エリアへレッツ・ゴー!

車いす用のスロープもある安心設計。

車いす用のスロープもある安心設計。

まずは左手にあるイントロダクションから。こちらは言語系統民族を紹介するパネル。
使用する言語の系統ごとに各民族を紹介されています。 使用する言語の系統ごとに各民族を紹介されています。

使用する言語の系統ごとに各民族を紹介されています。

入ってすぐはキン族の生活を紹介するゾーン。祭事に使用される華やかな衣装もさることながら、来館者の目を引くのが自転車に載せられた大量のかご・かご・かご!こちらはフンイエン省に住む、かごの卸売業者の、かご売りに行く際の様子を再現したもの。なるほど、バイクに一家全員乗って走ったり、大型の家具ですら躊躇なくバイクで運んでしまうベトナム人の源流はここにあったのか・・・!
通路を抜けると、ここからがいわゆる少数民族の紹介ゾーン。まずはベトナム北西部に住むムオン族、トー族、チュット族の生活を見て行きます。何より興味深いのが、ムオン族のお葬式の様子を再現した人形。ちょっと夢に出てきそうで怖い感じもしますが、紹介パネルに加えて、葬儀の模様をビデオで流しているので、ぜひ見てみてください。
2階へ上がります(エレベーターもあります)。この階段のところに何気なく置かれている柱も、実際の家屋で使われているものです。これ、何に使われているかわかりますか?

さらに豊富な資料の揃う2階へ。街で見かけるあの模様も。

さらに豊富な資料の揃う2階へ。街で見かけるあの模様も。2階展示エリアではさらに多くの少数民族の生活を知ることができます。ベトナムで少数民族に会いに行くと言えばサパ、そしてそのサパで多くみられるタイ族やモン族、ザオ族の風俗も紹介されています。サパに行かれる場合は、一度こちらで予習して行ってもいいかも。
ターイ族の伝統家屋。ターイ族の中にもグループがあり、その詳細を展示。

ターイ族の伝統家屋。ターイ族の中にもグループがあり、その詳細を展示。

ターイ族は織物の民。機織りは今も生活に根付いている。

ターイ族は織物の民。機織りは今も生活に根付いている。

モン族の衣装。この模様の入ったバッグ、街中で見かけませんか?

モン族の衣装。この模様の入ったバッグ、街中で見かけませんか?

さらに進むと中部高原に居住するモン・クメール語族の紹介。家屋の模型や背負いかごを含む生活用品、さらに彼らが嗜む楽器などが展示されています。この奥にも展示スペースがあるのですが、残念ながら取材時(2011年10月)は工事中でした。

まだまだ続く、異文化体験の世界。

その高さ19m!バーナー族の集会場。

その高さ19m!バーナー族の集会場。

まだまだ続く異文化体験の世界。これだけでは終わりません!実はこの民族学博物館、屋外展示も充実してます。毎週末には水上人形劇の上演が行われるほか、ベトナム各地の民族伝統家屋が移築されており、実際に中に入ることも可能です。緑も多く、川も流れて、そこは庭というよりひとつの庭。結婚前の前撮り写真の撮影場所としても人気です。春と秋の婚礼シーズンにはドレスやアオザイに身を包んだベトナム美人が見れるかも・・・。
水上人形劇の上演は毎週土日

水上人形劇の上演は毎週土日

キン族の伝統家屋

キン族の伝統家屋

広い敷地に歩き疲れたら、ちょっと一息。

見学が終わったら、屋外展示の手前にあるカフェで一休み。こちらはフランスのNGO団体の支援を受けて、貧しい家庭環境で育った学生たちが訓練も兼ねて働くカフェ・レストラン。ちなみに、民族学博物館自体がフランスからの援助を受けて建てられています。

忘れちゃいけない、ショッピング。

お土産ももちろん買えます!こちらのお店「クラフト・リンク」は、少数民族の生活と手工芸を支援するNGOが経営するショップ。テーブルウェアにアクセサリー、クッション、ストールなどなど、その品ぞろえは実に豊富。亀の編みぐるみに包まれたメジャーなんて変わりダネも。商品に施された刺繍を見て、「はっこれはあの××族の・・・」なんてあててみるのも面白いかも。

いかがでしたか?ここで紹介したのは数ある展示物の中のほんの一部。特に屋外展示は一見の価値あり、入ってみる価値ありです。ちょっと中心から遠く、タクシーを利用するしかないのが難ではありますが(バスでも行けますが、ナビ的にはオススメしません)、もっともっとベトナムを知りたいなら、是非一度訪れてみてくださいね!以上、「民族学博物館」からベトナムナビでした。
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記事登録日:2011-11-01

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スポット登録日:2011-11-01

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