中心部に位置するダラット最大の市場。旅の拠点はここに置こう。地元民と並んで土産物選び。ダラットの誇る特産品も数多く揃っているので、買い物はここですべて済ませることができる。
こんにちは、ベトナムナビです。
ベトナム中南部の高原地帯「ダラット」。ダラット市にはホーチミンで見られるようなショッピングセンターはもとより、ローカルなスーパーすら見かけることはありません。
現地の人々はいまもなお市場を貴重な台所として日々足を運んでいます。
今回ご紹介する「ダラット市場」はその現地の台所を牽引する存在であり、また観光名所の一つともなっています。
場所とアクセス
場所はダラット市の中心市街地です。
観光客はこのダラット市場の外周に軒を連ねているホテルの一角に滞在するかと思われますので、どのホテルからも徒歩圏内に位置しています。
ダラットの中心ロータリーから階段を下りてグエンティミンカイ通りにさしかかると、中央ロータリーが見えてきます。
その目と鼻の先にダラット市場が建っています。
ダラット市場
ダラット市場は非常に大きな建物で、その規模だけならホーチミンのベンタイン市場以上です。
1Fから3Fで構成されていて、1Fは食品売り場、2Fは食堂、3Fは服飾雑貨となっています。観光客向けの市場にあるような、お土産用のベトナム雑貨はほとんど見かけなく、生活用品、食料品が主に並んでいます。
しかし、所狭しと並んでいるお店は見て回るだけでも楽しめますし、お菓子やダラットの特産品、洋服などをお手頃価格で購入することができますので、滞在中は毎日でも通いたくなります。
◇市場外回り
ダラット市場を囲む外周からすでに露店は溢れています。
サンダルやジーンズなどの服飾系から果物、花、パンなどさまざまな露店が混沌としています。小奇麗なショッピングセンターでは決して味わえないざわめきと雰囲気に包まれています。
また、市場外周は夜になってもナイトマーケットとして引き続き営業しています。つまり早朝から深夜までお店が開いているので、いつ行っても人で溢れています。
市場の玄関付近に隣接しているお店
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市場外回り。大勢の人で夜遅くまで溢れています
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ダラットの特産品であるアーティチョークはお茶にして飲んだり、鍋に入れて食したりします。健康にいいヘルシー食材としてダラットの人々には親しまれています。
また、ダラット歩けば花屋にぶつかる、と言うほど花売りがたくさんいます。ベトナムでも高原地帯の気候のおかげでさまざまな品種が育ちますので、その種類は豊富です。記念日でなくとも、男性が女性に花を贈るのは特別な光景ではありません。日本人女性には少しうらやましいかもしれませんね。
◇市場内部へ
さて、いよいよダラット市場内部へ入っていきます。
1Fは食品フロアとなっていて、玄関先から中央部まで調味料やお菓子屋が並んでいます。
お菓子は乾燥果物やグミが主で、特にグミはホーチミンやハノイではなかなか買えない美味しいものです。試食もさせてくれるので、是非お土産に大量購入しましょう。
ダラットジャムダラットではジャムも特産品です。
イチゴやぶどう、日本ではあまりお目にかかれない果物までジャムに加工して瓶詰めで売られています。
とても甘く、フルーツの芳醇な香りがして、ついつい買いたくなってしまいます。日持ちもしますので、お土産にも最適です。どれも日本人の口に合うので、知人、友人へのちょっと洒落たお土産としておすすめです。
ドライフルーツ
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ダラットワイン。ベトナム産では一番有名です。
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特産品 イチゴ
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イチゴは日本と比べると小さいのですが、ベトナムでイチゴが採れる数少ない場所です。ホーチミンなどで見かけるイチゴのほとんどはダラットから仕入れています。 |
1Fの最奥部では肉類が売られています。包丁を叩く「タンッタンッ」という音がリズムよく聴こえてきます。
ベトナム人は食べ物を無駄なく調理します。日本のスーパーのように肉だけが売っているのではなく、骨もそのままついてきます。しかしベトナム人は、肉を剥がした骨からダシをとってスープにし、その骨を甘煮してしゃぶります。
ここは活気で溢れています
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ダラットではさまざまな肉が売られています。「豚」「鶏」「牛」「アヒル」「鹿」「猪」「ウサギ」など。是非レストランで試してください。 |
2F食堂へ
2F食堂はベトナムのローカル料理を食べることができます。
ベトナム観光に訪れたなら、ベトナム料理は余すことなく食べたいところです。
レストランで食べられるのは「フォー」や「バインセオ」「ブンボーフエ」「生春巻き」などベトナム料理を代表するものばかりです。しかし、ベトナム人は毎日それらを食べているわけではありません。
基本はお肉や野菜炒め、豆腐などシンプル料理を1~2品頼んでご飯とスープと併せて食べます。
ダラット市場で現地の人々と混じって、是非、本当のベトナムローカル料理を堪能していってください。
このガラスケースに入っている数種類の料理から1~2品選びます
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現地の人々と食卓を囲みましょう
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みなさん写真撮影にも気軽に応えてくれます
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ベトナム語でご飯は「com(コム)」です。お肉は「thit(ティッ)」、では豆腐はというと、「dau phu(ト―フー)」です。多少の発音の違いはあるものの、日本語と同じなのです。 |
3F 服飾フロア
最後の3Fは服飾品で構成されています。
常夏のホーチミンもここダラットは標高の高い高原地帯です。半そでの薄着よりかはコート、ジャケット類が目立つ様子です。日本でも秋から冬にかけて活躍しますので、一着買って行ってもいいかと思います。
ミシン屋もいます。ほつれややぶれを直してくれるほか、生地を持っていけばオーダーメイドも可能です
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ベトナムにはやはり欠かせないのはアオザイです。もちろんダラットでも売っています
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洋服の他にもサンダルや靴、ブーツ、バッグなどの服飾品が揃っています。
多くの店がひしめきあっていますので、スリには注意して財布は肌身離さず持っておきましょう。
観光客ではフランス人とロシア人がもっとも多いため、スタッフの中にはフランス語やロシア語を話す人もいるから驚きです。もちろん日本語は通じませんので、英語とジェスチャーで!
いかがでしたか。ダラットを象徴する観光スポット「ダラット市場」。
中心市街地でホテルからも気軽に行けるので、滞在中は何度もお世話になることでしょう。
無理にお土産を購入しなくとも、歩くだけで十分満喫できます。
以上、ベトナムナビでした。