メコンデルタ最大の都市「カントー」を観光!最大の名所は水上マーケット。それ以外もお楽しみスポット満載!
こんにちは、ベトナムナビです。数年前までは、ホーチミン市から参加できるメコンデルタツアーといえば、玄関口のミトーやベンチェー程度が主でした。しかし、昨今はさらに奥のチャウドック、ハーティエン、ソクチャン、ロンスエン行きの観光も人気が上がってきました。ベトナム政府もメコンデルタ地方の観光資源を重宝して、観光インフラを整えている様がうかがえます。カントーはメコンデルタの中心部にあたり、名所は水上マーケット。今回はカントー市の概要をご紹介したいと思います!
カントー基礎知識
<位置と面積>カントーはホーチミンから西へ約160km進んだところに位置するメコンデルタ最大の都市となります。およそ1400k㎡という広大な面積を持ち、気候は熱帯モンスーン。年間を通して典型的な雨季と乾季に区別されているのが特徴。ハイシーズンは乾季の12月から4月もしくは5月。国内外から多くの旅行者が訪れる、一大観光エリアとなっています。
<人口と言語>人口はおよそ120万人。言語はベトナム語。メコンデルタ地方のベトナム語はなまりがあり、都心部に住むベトナム人からしたら、「田舎」要素が強いのが特徴。カントーをはじめ、近隣の市や県は仕事があまりなく、高校生からホーチミンに移り住む人も多くいます。ホーチミンに住むほとんどの人は中部もしくはメコンデルタ出身という実情もあります。
<歴史>カントーは古くからお米の生産地として知られていて、ベトナム全土の約半分の生産高を占めていると言われています。また、果物はマンゴー、竜眼、ランブータン、ドリアンなどが特産。
ベトナム戦争時には激戦区にもなりましたが、現在は旅行でその面影を見ることはありません。
<名物料理と特産品>
カントーはメコン川の支流が流れるとあって、ここで獲れる川魚をはじめ、海の魚介も名物。また、上述したようにお米の生産地として知られていますので、特産品はベトナムの伝統料理であるライスペーパー。さらにベトナム人の国民食である米粉麺のブンやフーティウもカントーの名物となります。
ライスペーパーは手作りです
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米は米粉やライスペーパーに加工されます
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カントーに行こう
カントーまでのアクセスは主にバス。所要時間は約3時間半。数年前に高速道路が開通したため、大幅の時間短縮となりました(それまでは5時間以上かかっていました)。ホーチミン市内からはツアーも催行していて、「一泊二日で行く水上マーケット鑑賞」などが王道どころです。それ以外の観光スポットも歩きたい方は、個人旅行がおすすめとなります。個人で行く場合は、ミエンタイバスターミナルから毎日発着しています。
カントー中心部
お土産はここで ~カントー市場
カントーはホーチミン市やそのほかの観光エリアと比べると、まだ観光開発の途中。ですので、お土産が並ぶ通りや雑貨ストリートなどはまだありません。そこでおすすめしたいのが「カントー市場」。旅行客用に改築された屋内型市場で、チープ雑貨をはじめ服飾雑貨が充実しています。また、深夜まで営業しているのも旅行者にとっては心強いですね。
夜はライトアップ!
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海外旅行でお馴染みのポストカードもあります
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服飾はカントーをモチーフにしたものがおすすめ
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トートバッグも洒落ています
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観光スポット
カントー博物館カントーの歴史をはじめ、ベトナム戦争の様子や現地の文化を写真や模型で説明した博物館です。2世紀から6世紀まで栄えたオケオ(クメール人が樹立した国家)文化の出土品も展示されていますので、事前にオケオに関して予習しておくと、さらに興味深く見学することができるかと思います。
民族衣装の展示
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カントーに住む人々の文化、風習
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説明はなくともなんとなく分かります
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入館料は無料
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軍事博物館カントー博物館前の通り挟んだ向かいの敷地内にあるのが軍事博物館。ベトナム戦争中のプロパガンダの写真や絵画、ステンドグラスが展示されているほか、当時使われていた銃火器なども安置されています。カントー含むメコンデルタ地方もベトナム戦争時には多大な被害を被りました。当時を懸命に生きる女性や若者達の様子を生々しく伝えている貴重な博物館です。
ホーチミン博物館軍事博物館と同じ敷地内にあるホーチミン博物館。ホーチミンの生い立ちからベトナム戦争までの功績を写真付で収めています。当時ホーチミンが暮らしていた家のミニチュアや履物などが展示されています。規模、点数は少ないので、15分程度で全部見て回ることができます。
タンアン市場カントー市場から徒歩で南へ歩くと、次第に青空市場が見えてきます。さらにその先に進むとタンアン市場というローカル市場があります。お土産品は一切なく、現地人のための市場となるので、活気に満ちた売買の様子をうかがうことができます。新鮮な川魚をはじめ、数々の魚介、肉類、野菜、生活雑貨などがひしめく雑多な市場です。
タンアン市場外観
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乾燥させた小エビ。さまざまな料理に使われます
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青空市場は午前中がピーク
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人々の生活を垣間見ることができます
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カントー・クルージング・レストランハイバーチュン通りのニンキエウ公園横には、クルージング船が停泊しており、毎夜定時出航します。およそ1時間半から2時間のカントー川周遊をお楽しみいただくことができます。料理はシーフードのほか、生春巻きや麺料理、ご飯ものなどを用意。上階ステージではマジックやダンス、歌などを鑑賞することができます。
出航の時間に遅れないように
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雨が降ったときは2階フロアで食事できます
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さまざまなショーを催します
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夜景も絶景♪
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ニンキエウ公園ハイバーチュン通りとカントー川に挟まれて広がる緑豊かな公園。クルージング船付近からカントー市場まで続き、川沿いは遊歩道になっています。ベトナム人が川で泳ぐ姿や、ベンチに座って読書をする人々、愛を囁きあうカップルの様子などをうかがえます。散策に疲れたときや、のんびりとした時間を過ごしたい方におすすめです。
ブロンズのホーチミン像
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遊歩道は木陰も多くて涼しい
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緑に心癒されよう
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心が和みますね
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ナイトマーケット
カントー市場周辺は毎夜ナイトマーケットで賑わいを見せています。服飾エリアと屋台グルメエリアに分かれていますが、双方ともカントー市場の目の前の通りなので、どちらにも顔を出してみましょう。屋台グルメはホーチミンでも食べられる定番ものから、屋台独自の工夫が施されたB級グルメまで楽しめます。規模自体はそれほど大きくなく、周辺のレストランは閉店しているので、夕食は別の場所で食べて、その後ナイトマーケットに向かうのがおすすめです。
カントー市場周辺に位置します
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ベトナムで流行りの服は自分用のお土産にいいかも
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屋台通り。7時過ぎから序々に多くなります
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いろんなグルメが食べられるのが屋台のいいところですね
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主要の通り
ホアビン通りカントー市内中心を南北に走る目抜き通り。博物館をはじめ、ショッピングセンターや生活雑貨店、中級ホテルなどが建ち並びます。食堂街であるデタム通りや、ナイトマーケット及びカントー市場へ続く道へも接しているため、滞在中は何度も行き交うことになるでしょう。また、中心には大型スーパーがありますので、生活雑貨や夜食などはここで調達することをおすすめします。
現地人の暮らしも見れます
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タイの寺院
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大型スーパーです
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そのほかさまざまなショップが並んでいます
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屋台風景はベトナムの象徴ですね♪
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ホアビン通りから行けます。それほど大きくない通りなので見逃さないように
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食堂は夜に賑わいをみせます
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作りたてのパンはいかが?
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ハイバーチュン通りハイバーチュン通りはカントー市場目の前を走る通りで、南へ歩くとタンアン市場へ辿り着きます。また、ニンキエウ公園やカントー・クルージング・レストランなどもあり、レストランとカフェも並んでいるので、旅の散策にはもっともおすすめの通り。
カントーではタクシーを見つけるのが困難ですが、この通りは外国人観光客も多いことから、タクシーも多数止まっています。周辺にはゲストハウスやミニホテルも点在しているので、現地でホテルを見つける個人旅行者に支持されています。
観光に疲れたらカフェで一休み
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洒落たレストランもあります
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個人経営の雑貨店も並ぶ
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仏教寺院も観光できます
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郊外スポット
カイラン水上マーケットタクシーで南下すること約二十分。カントー市周辺で最も近場にある水上マーケットです。早朝から午前中にかけて何十という大小の船が行き交い、メコン川支流で売買を行われます。その様子を小船、もしくは客船にてうかがうことができます。タクシーで向かうポイントはいくつかありますので、気に入った船を見つけて、運転手と交渉しましょう。
日本では見られないエキゾチックな光景
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長い竿に商品をつけているのが卸売船
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売買が盛んに行われています
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水上で生活する人々も
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ミーカン・ツーリスト・ヴィレッジカントー郊外に位置する複合施設で、自然と動物との調和をテーマにした数々のアクティビティがあります。ピッグ&ドッグレースと猿回しは一日複数回定時にて開催されますので、最初に時間を確認してください。また、ホームステイやバンガローにて滞在することもできるので、滞在日数に余裕がある方は、こちらを経験してみるのもおすすめです。
馬車で敷地内を一周することができます
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果物は無断でとると罰金です
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緑豊かです
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猿回し。最後にチップをせがみにきます
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いかがでしたか。カントーはガイドブックにはしばしば掲載されているものの、実際どんな観光スポットがあるのか、どんな風景に巡り逢うことができるのかはよく分からないという方も多いかと思います。一泊二日から楽しむことができますが、どうせなら二泊、三泊してゆっくりと過ごしてみてはいかがでしょうか。
以上、ベトナムナビがお届けしました!