ベトナム&カンボジアの周遊旅行。注意点を押さえよう

一度の旅行で2か国周遊できるのもベトナムの魅力♪

こんにちは、ベトナムナビです。数年前まで、ベトナム旅行のガイドブックはカンボジアと併用でしたね。最近はベトナムとカンボジアそれぞれ観光エリアが増えてきたので、独立してきていますが、まだまだ両か国の周遊旅行を計画している旅行者は、ビギナー、旅慣れた方問わず多いです。そこで、今回はベトナムとカンボジアの2か国をいっぺんに回ろうと考えている方に向けて、旅の注意点をご紹介します。

① 通貨はベトナムはドン、カンボジアはドル

ベトナムとカンボジア、双方現地通貨があり、ベトナムはドン、カンボジアはリエルが単位となります。ただ、ベトナムはドンが普通に流通していますが、カンボジアは基本はアメリカドルでのやり取りとなるので、ベトナムドンからカンボジアリエルの両替は不要。余ったベトナムドンは、ベトナムにてドルに交換するといいでしょう。また、カンボジアの両替所でベトナムドンからドル、ベトナムの両替所でベトナムドンからドルに交換する際は、レートが悪くなります。一番いいのは、日本にいるうちから、カンボジアで使う分のドルを手に入れておくことです。
シェムリアップでは両替所はパブストリートに多い

シェムリアップでは両替所はパブストリートに多い

ATMで国際キャッシュカードが使えるかは微妙

ATMで国際キャッシュカードが使えるかは微妙

② プノンペンはホーチミンから陸路で入国可能

カンボジアには北部シェムリアップと南部プノンペンが観光エリアとして人気。ちなみに世界遺産のアンコール遺跡があるのはシェムリアップで、プノンペンは首都となります。そのプノンペンへ行かれる方は、ホーチミンから陸路で行くことができるのはご存知でしょうか。最も王道のルートは、ホーチミン市内から出ている路線バスに乗って、モクバイ国境まで行く方法です。長距離バスではプノンペン市街まで行くこともできるので、そちらも便利。ただし国境ではビザの取得が必要となります。
大型車が毎日国境を越えていきます

大型車が毎日国境を越えていきます

町並みも打って変わります

町並みも打って変わります

③ ハノイからカンボジアへの入国はいばらの道

一方ハノイからシェムリアップへ直接行く方法はなく、タイのバンコク経由となるので、丸2日かかってしまうのが現状。シェムリアップへ陸路で行く場合も、現状ホーチミンからプノンペンを経由し、シェムリアップに渡るのが最短となるでしょう。ホーチミンからプノンペンまでが5時間程度、プノンペンからシェムリアップまでが6時間程度となります。個人で自力で行く場合は、プノンペンで1泊か2泊すれば、体力の回復にもなりますし、プノンペン市内の観光もできますので一石二鳥です。ただ、シェムリアップからホーチミンへ帰る場合も同じルートなので、体力が残っていないという方は、遠慮なく飛行機で帰るようにしましょう。
シェムリアップの公道にある露店商

シェムリアップの公道にある露店商

市街地

市街地

④ ベトナムとカンボジアでは移動手段がまったく違う

こちらも注意が必要。ベトナムではバイクタクシーと四輪タクシーがメインとなる市内観光の移動手段でした。カンボジアでもそのつもりでタクシーを探していると、「タクシーがまったくいない」、「どのタクシーも乗客がいる」といったトラブルに陥ります。カンボジアではタクシーは基本呼び寄せるもので、流しのタクシーを捕まえることはありません。バイクタクシーはいることはいますが、それよりも融通が利く便利な乗り物が「トゥクトゥク」です。インドやタイ、インドネシアではお馴染みですね。プノンペンもシェムリアップもトゥクトゥクがメインの移動手段となることは覚えておきましょう。
トゥクトゥクも幾つか形態があります

トゥクトゥクも幾つか形態があります

ベトナムのメコンデルタと少し風景が似ています

ベトナムのメコンデルタと少し風景が似ています

⑤ ベトナムへ再入国する際は要注意

ベトナムで観光を終えて、カンボジアに渡り、再びベトナムに再入国する際は、ちょっと注意が必要。ベトナムへ30日以内に再入国する際は、ベトナムのビザがないと、入国できません。ビザは空港でアライバルビザを取得するか、事前に大使館、領事館でとっておくかのいずれかとなります。アライバルビザは賄賂を要求されたり、3~4時間待たされたりとトラブルもつきもののようです。ただ、乗り継ぎだけならビザは必要ないので、ベトナム→シェムリアップ→ベトナム(乗り継ぎのみ)→日本といったルートであれば、ビザ取得は不要です。常に最新の法律を確認しておきましょう。
シェムリアップの空港内部

シェムリアップの空港内部

旅行は満足できましたか?

旅行は満足できましたか?

⑥ ベトナム語=読める。カンボジア語=読めない

ベトナムとカンボジアは隣国同士ですが、言語はまったく異なります。旅行者にとっては難解なのはカンボジア語の方。ベトナム語はアルファベットにベトナム特有の発音記号が付与された言語で、まったくベトナム語を知らなくとも、発音記号を無視してスペルの綴りを読むことは可能。一方、カンボジア語は表記そのものが独特なので、カンボジア語に触れていない限り、読むのは不可能となります。
ベトナム語。綴りを読むことはできますね

ベトナム語。綴りを読むことはできますね

カンボジア語。もう何が何だかさっぱり……

カンボジア語。もう何が何だかさっぱり……

⑦ カンボジア人にベトナムを褒める会話は禁物

カンボジアはポルポト政権時代、カンボジア解放という大義名目でベトナムが侵攻した経緯があります。それをよく思っていないカンボジア人は非常に多いので、カンボジアで知り合った彼らに、「昨日までベトナム行ってきたんだけど、すごい楽しかったよ」、「ベトナム人って本当に良い人ばかりだったよ」といった話は好ましくありません。日本人の皆さんが思っている以上に、ベトナムとカンボジアはセンシティブな関係であることを覚えておきましょう。

ベトナムの町の様子。カンボジアと似通っているが……

ベトナムの町の様子。カンボジアと似通っているが……

バイクが庶民の足であるのは共通している

バイクが庶民の足であるのは共通している


いかがでしたか。今回はベトナムからカンボジアに渡航する際に気を付けてほしい注意事項を紹介しました。ベトナムとカンボジアは隣国同士で共通点も多いですが、似て異なる点も多く、それが引き金に思わぬトラブルに陥ることもあるかもしれません。両国を旅行される方は、ここで紹介した7つの注意事項を一読していくことをおすすめします。以上、ベトナムナビがお届けしました。
関連タグ:周遊旅行カンボジア

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2018-06-28

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