スペシャル記事

バンメトートの市内散策

バンメトートの市内観光を網羅。1日でも回ることができます！

こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムの中南部バンメトートは、主に郊外エリアが観光のメインとなります。ただ、時間に余裕がある人もない人も、半日程度は市街地を散策して、ゆっくりとした山岳地域の町並みを楽しんでほしいところです。そこで、今回はバンメトートの市内観光で押さえておきたい観光エリア・スポットをご紹介したいと思います。

ビクトリーモニュメントが市街地の中心

バンメトートはダクラック省の省都。中部中南部に広がるタイグエン（高原地帯の意味）の中では最大の町となります。そのバンメトート市街地の中心に立つのが、このビクトリーモニュメントとその下にある戦車。フランスからの独立を勝ち取り、ベトナム戦争で南北統一を果たしたベトナム。戦車はベトナム戦争を終わらせた重要なもの。ビクトリーモニュメント周辺はロータリーになっていて、南にダクラック博物館、西にバンメトート市場があります。地図を見るときや道に迷った場合は、まずはこのビクトリーモニュメントを拠点に確認するといいでしょう。

戦勝記念碑（塔）

戦車

バンメトート市場

まずご紹介するのは「バンメトート市場」。正式には「バンメトート中央市場」。2棟からなるビル型の屋内市場で、日用雑貨、服飾、食品、調味料といった風にエリア分けされています。大部分は服飾エリアが占めているようです。また食堂コーナーもあるので、ここでバンメトートの郷土料理を楽しむこともできます。

ハノイやホーチミンの市場と違うものといえば、こちらのナッツ。どこの市場でも売っているようですが、実は標高の高い高原地帯であるダクラック省が名物となります。特にマカダミアナッツは近年のベトナムのブームで、旅行者にも特産土産として人気があります。市場で買うものはサイズが不揃いなので、他人にあげるお土産には不向きですが、どれも殻つきなので高級感があります。

アパレルコーナー		いろいろ見ごたえがあります
厚着もたくさん扱っています		食堂エリア

市場周辺を歩こう

●イーユット(Y Jut)通り

市場から伸びている道沿いは市街地で最も開けているエリアとなります。数多くのお店が軒を連ねているので、歩いてウインドウショッピングをするだけでも楽しむことができます。イーユット通りは南北に走る長い通りで、ショッピングセンターから個人商店が並ぶほか、バイクタクシー、旅行代理店など観光客が重宝するものもあります。夜は遅くまで営業している屋台や食堂もあるので、夜の散歩にもおすすめです。

屋台もたくさんあります		コーヒー町に相応しいカフェ
個人商店が並びます		屋台は23時頃まで営業しています

●ノーチャンロン(No Trang Long)通り

バンメトート市場からビクトリーモニュメントまで伸びている道。最も旅行者向けのお店が揃っていて、旅行者向けのバックパックやお洒落なカフェ、郵便物を送れる郵便局などが充実しています。市場周辺は夜になると屋台が多く出没するほか、アパレル店も深夜営業しています。旅行者にとってのナイトスポットとなるので、この通りも押さえておきたいところです。

洋服店も多いです		バックパックを買えます
お洒落なカフェ		郵便局本店

レユアン(Le Duan)通り

レユアン通りはビクトリーモニュメントから南へ伸びている道で、ダクラック博物館があるのがこの通り。さらに一本道を逸れると昼間は露店市場、夜は屋台街となるエリアもあります。屋台ではバンメトートの郷土料理もありますので、夜に歩いてみるのもいいでしょう。昼の市場は買えるものはありませんが、バイクの部品や骨董など雑多な市場を見学することができます。

道幅広いレユアン通り		洋服はこのような店で調達しよう
路上カフェもあります		ちょっとした市場になっています

ダクラック博物館

ダクラック博物館は、バンメトート含むダクラック省の地質や歴史、ベトナム戦争の当時の様子、少数民族の暮らしなどをまとめた博物館。また1階奥にはベトナム人の女性の生きる様を大きな写真パネルで展示したコーナーがあり、ベトナム人、少数民族の女性がどれだけたくましいかを見て感じることができます。館内は清潔で空調も管理されているので、ゆっくりと時間かけて見学することができます。特に少数民族の紹介エリアでは、映像による解説もあるので、必ず立ち寄ってほしいです。

地質に興味がある方はいいかも		少数民族が使う農具
少数民族の写真パネル		墓標

カイドアン寺

カイドアン寺はフエの建築様式と、少数民族が暮らすロングハウスという家屋を融合させて作った仏教寺院。同市内では最大規模の寺院で、僧侶が住む大きな庫裡（くり）もあり、彼らの普段の生活風景ものぞくことができます。また、入口の3つの門は紫禁城をイメージし、本堂前に聳えたつ釈迦像は荘厳。

広い敷地		3つの正門
緻密な設計です		物語になっています

チュングエンコーヒービレッジ

市内観光の見どころとなりますが、ちょっと離れているのでタクシーで行くのがおすすめです。チュングエンとはベトナム最大のコーヒーチェーンで、一杯1000円以上のコーヒーも扱っている言わずと知れたカフェ。そのチュングエンが生まれたのがこのバンメトートです。敷地内には博物館、ツアーデスク、お土産店、カフェが併設していて、散歩道はのどかな自然風景で写真撮影にも適しています。是非本場コーヒーの町で、最高級のコーヒーを嗜んでみてください。

ロングハウス風の博物館		博物館内
一杯800円以上のコーヒー		オープンエアもあります

BMTストリートフード

バンメトートのナイトライフはホーチミンやハノイと比べるとちょっと味気ないです。現在では大規模といえるナイトマーケットはこのBMTストリートフードのみ。中部特産のランタンが頭上に点灯し、服飾、アクセサリー、食べ物の夜店が100以上並んでいます。大勢の地元の若者が集まる人気スポットなので、敷地前にはたくさんのバイクやタクシーが止まっていて、毎日がお祭り騒ぎ。是非旅行者も足を運んでみてください。

お洒落な雑貨が見つかるかも		雰囲気も抜群
手袋などもあります		おいしい屋台もたくさん

夜はバンメトート市場周辺を歩いてみよう

バンメトート市場周辺は数年前までは大規模なナイトマーケットがありました。しかし、交通渋滞がひどいため、政府が解散命令を出したため、現在ではぽつぽつと夜店が出ている程度。ただし、市場周りのアパレル店や雑貨店は深夜営業をしているので、夜の散歩にもおすすめできます。また、通常は午前の早い時間に撤収する青空市場も、ここバンメトートでは夜遅くまでやっています。こちらも雰囲気を味わうためだけでも訪れる価値があります。

屋台もいくつかあります		大型ショッピングセンターも
食堂も23時、24時までやっています		市場周辺の青空市場、夜まで営業しているのは非常に珍しいです

いかがでしたか。バンメトートの市内観光は、のどかな町並みを見物していってください。時間に追われるよりも、あてもなく散歩して、疲れたらカフェでゆっくりとコーヒーを嗜む。そんな時間を過ごしてみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました。