なぜホーチミンがプチパリと呼ばれるかが分かる!カメラ好きも必見の撮影スポット
こんにちは、ベトナムナビです。ベトナムは19世紀からおよそ100年もの間、フランスの保護下にありました。フランスが支配した東南アジアの国々はフランス領インドシナと呼ばれ、とりわけフランス支配の影響が強かったホーチミンでは現在もさまざまな遺産が残っています。それゆえ、ホーチミンはガイドブックでは「プチパリ」、「東洋のパリ」などとも呼ばれるようになり、当時建てられた建築物は名所となり観光客お馴染みの撮影スポットとなっています。今回は、フランス当時を思い起こさせるホーチミン市内の名所をご紹介します。
1、オペラハウス(市民劇場)
まずご紹介したいのは「オペラハウス」です。市民劇場とも呼ばれていて、ハノイにも同じ外観のオペラハウスがあります。このオペラハウスはイベント開催時以外は中に入ることはできなく、外観のみの見学が許されています。こちらはホーチミンで最もメジャーな撮影スポットかもしれませんね。アジア人欧米人関わらず、外国人はみなさん立ち止まってカメラを向けています。
白亜の彫刻は優美で西洋の香りたっぷり。このオペラハウスは19世紀後半に建てられたもの。北ベトナムと南ベトナムに分断されていた時代で、南ベトナムの議場としても当時は利用されていました。現在ではイベントホールとして利用され、アオショーやコンサートが開催されるときは観客のみ入場することができます。
外観
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夜はライトアップされる
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会場
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高い天井と随所に施された装飾は必見です
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2、人民委員会庁舎
人民委員会庁舎は市民劇場から歩いて1分。レックスホテルの傍に建つ豪華な建築物。こちらは日本でいう都庁?のようなもの。ホーチミン市の権力者たちが集まる場所で、建物前にはいつも警備員が監視しています。ちなみに、遠くからの写真撮影は問題ありませんが、近くに寄っての撮影はNG。警備員にかなり強く注意されますので、ルールは守りましょう。ちなみに、同庁舎の前にはホーチミン像も建ち2015年に新しくなっています。
3、ユニオンスクエア
ユニオンスクエアはオープン当初はビンコムセンターAと呼ばれていましたが、すぐに名称が変わっています。現在は長く続いている工事中で、グランドフロアと上階のみ利用可能。下層階は現在入ることができません。オメガなど高級ブランドショップがあり、上階はベトナムエアのオフィス窓口があります。外観は白亜のコロニアル建築で、四方を囲む回廊、大きなステンドグラスを模した窓など、フランスを感じさせる要素を多々見つけることができます。
4、ドンコイ通り周辺のレストラン
雑貨店が並ぶドンコイ通りの中心にもコロニアル建築をうかがわせるレストランがいくつかあります。その代表たるお店が「ベトナムハウス」と「レモングラス」です。いずれもコロニアル建築をイメージした歴史を感じられる外観と内装になっていて、レモングラス夜になると各テーブルにキャンドルが灯るインドシナロマンに浸かることができます。また、ベトナムハウス2017年に改修工事を終え、より深みのある内装へと変化しました。両レストランとも、毎夜伝統音楽の生演奏があります。
レモングラス
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ベトナムハウス
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気品ある店内
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ベトナムに乾杯
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5、コンチネンタルホテル
続いてはコロニアル建築のホテルを紹介。ベトナムでは最近は近代的なビル型のホテルが増えてきた印象です。そこで、「自分は古き良きが好きだ」、「古いのが趣があっていい」という方に泊まってほしいホテルがこちら、「ホテルコンチネンタルサイゴン」です。コンチネンタルは南ベトナムでは最初に建てられた4つ星ホテルで、フランス統治時代からある由緒正しきホテル。いまでも各国のVIPや著名人が5つ星ではなく、わざわざこのコンチネンタルに泊まるそうです。ホテル内併設の「リ・ブルジョワ」は高級フレンチ&スイーツが楽しめるカフェレストラン。屋外のオープンカフェはフランスらしいですし、屋内庭園風の席も人気があります。
6ホテルマジェスティック
続いてはこちら。コンチネンタルと同じドンコイ通りにありますが、同ホテルはサイゴン川沿いに建っています。日本の旅番組で芸能人が宿泊する定番のホテルであり、現在は単なるホテルではなく、撮影スポットの一つともなっているほど。数年前にはこのホテルを一新して近代的な外観にする案がありましたが、歴史を大切にしようという運動で却下されたほど。ちなみにこちらは表向きは民営ですが、実は最大手旅行会社のサイゴンツーリストの運営。国営ホテルとなります。また、同ホテル屋上で営業している「Mバー」は日本人に非常に人気。
7、グランドホテル
こちらはグランドホテル。ドンコイ通り沿いに建つ白亜の外観が印象的の5つ星ホテルです。コロニアル建築は外観だけではなく、内観にも随所に見て取れて、ロの字に繋がっている棟は回廊でつながっていて趣があります。中央はスイミングプールがあり、日差しが斜めに注ぐ美しい光景を見ることができます。
8、レックスホテル
こちらもコロニアル建築の代表ホテル。国営5つ星ホテルです。豪華爛漫なグランドフロアに屋外プール。各種イベントやカフェレストランとして利用されている屋外の中庭、そして屋上にあるルーフトップバーなど、西洋の雰囲気が満載。人民委員会庁舎前にあるため、外国人も多く行き交い、グランドフロア内に営業しているグランドピアノつきのカフェは一日中多くの人で賑わっています。
9、中央郵便局
こちらはホーチミンの名所にもなっている中央郵便局。19世紀後半に建てられたフランス統治時代の産物で、フランス人設計士ギュスターヴ・エッフェル(エッフェル塔の設計士)によってつくられました。当時はインドシナの国々との通信手段として利用されていましたが、現在は現地人には欠かせない郵便局として機能しています。外観当時駅舎だったフランスのオルセー美術館を元にしていて、内部は奥行のあるアーチ状の天井に、最奥部にはホーチミン氏の肖像画を見ることができます。
昔の外観
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現在は外観を塗装している
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内部
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お土産店も多い
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10、聖母マリア教会
最後はサイゴン大教会。他の教会よりも格式が高いバジリカに認定されているカトリック教会です。教会前には聖母マリア像があることから、聖母マリア教会とも呼ばれています。内部は入口まで入ることができ、奥はカトリック教徒以外入場禁止。ミサの時間は多くの現地人で門前まであふれ出ます。その様子はベトナムとは思えない風景。ただし、実際ベトナムの人口の2割はキリスト教と言われていて、彼らはみんな熱心な信者。胸には十字架のネックレスをつけ、財布には聖母マリアやキリストの写真を挟んでいて、食事をする前は胸の前で十字を切って合唱します。ちなみにサイゴン大教会の建築は当時フランスやヨーロッパ全体で流行っていたネオゴシック建築。二本の尖塔が目印です。
厳かな雰囲気満載です
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ステンドグラス
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ブライダルフォトの場所としても人気です
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教会内部の様子
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いかがでしたか。フランス統治時代の建築物は、21世紀のいまもなお不思議な時代の深みを見る者に与えてくれます。また、レックスホテルや市民劇場では旅行者向けのイベントも開催しています。是非そちらもご参加していってください。きっと忘れられない思い出となることでしょう。以上、ベトナムナビがお届けしました!
上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。
記事登録日:2017-11-30