中部旅行を楽しむための10個のツボ

こんにちは、ベトナムナビです。近年日本人旅行者の間に注目されているベトナム中部地方。ダナンを中心都市に置き、北にフエ、東南にホイアンがあり、いずれも世界遺産都市として人気があります。しかし、ビギナー旅行者にとっては、いささか中部地方の旅情報は十分ではありません。パンフレットを見てもビーチと世界遺産を打ち出しているだけで、他の楽しみ方がいまいちピンときませんね。そこで、今回はこれは押さえてほしい10個のツボをご紹介したいと思います。

中部旅行のツボ①:ダナンではバクダン通りを散歩

ダナン旅行者の多くはミーケービーチ沿いのホテルに滞在します。ダナンをビーチリゾートとして旅行会社がうりこんでいるからですが、そんな旅行者にも必ず足を運んでほしいのがバクダン通りです。中心市街地の川沿いを走る通りで、旧正月のフラワーロードの場所にもなっています。普段も幅広い遊歩道を散歩する観光客が多く、また道沿いには観光客向けのレストランやカフェも並んでいます。夜にはソンハン橋やドラゴン橋のイルミネーションショーをここから眺めよくみることができます。ダナンの名所の一つといってもいいので、必ず覚えておいてください。
のどかな通りです

のどかな通りです

特産の大理石像もたくさん見ることができます

特産の大理石像もたくさん見ることができます

中部旅行のツボ②:ノンヌォックビーチに行くべし

ダナンで最も有名なビーチはミーケービーチですが、実はダナンにはもう一つビーチがあり、「ノンヌォックビーチ(チャイナビーチ)」があります。こちらのビーチはまだ観光開発が進んでいないため、ミーケービーチと比べると驚くほど人気がなく穏やか。ここ数年で5つ星のリゾートホテルがいくつか並ぶようになりましたが、まだまだ人の手に荒らされていないため、プライベートビーチのように楽しむことができます。五行山の向かいにあるため、市街地からはタクシーで行くことになります。
最高のリゾートを満喫できる

最高のリゾートを満喫できる

まだまだ旅行者も少ない

まだまだ旅行者も少ない

中部旅行のツボ③:ドラゴン橋はダナン最大のビッグイベント

ホイアンやフエといった世界遺産都市と比べると、どうしてもダナンは目劣りしてしまいます。そのダナンの夜を満喫したいなら、是非向かってほしいのがドラゴン橋(ロン橋)。市街地のある本土とミーケービーチ側を繋ぐ橋ですが、毎週末の夜にはこの橋で龍が火と水を吹く盛大なショーが開催されます。15分から20分程度の短い時間ですが、そのために毎回大勢の現地人と観光客が集まり、イベント開催中は車両通行禁止となるほど。「ダナンで一番思い出に残った」という旅行者も多いほどインパクトのあるスポットです。
光とともに水も吹きます

光とともに水も吹きます

真下にいると熱風が伝わってきます

真下にいると熱風が伝わってきます

中部旅行のツボ④:ミーソン遺跡に行く前にチャム彫刻博物館へ立ち寄る

ホイアンとフエと並んで「ミーソン遺跡」も世界遺産の一つ。2世紀から19世紀まで栄えたチャンパ王国最大の聖域です。遺跡には複数の祠堂をみることができ、内部には発掘した遺産が展示されていますが、数は少なめ。また、チャンパ王国が何なのか、ミーソン遺跡が何なのかは事前に知っておくべきといえるでしょう。そこでおすすめなのが「チャム彫刻博物館」です。ダナンの中心市街地にあり、ダナン大聖堂やバクダン通りから徒歩で行くことができます。この博物館にはミーソン遺跡を含む各地で発掘されたチャンパ王国の遺産を展示しています。ミーソン遺跡へ行くまえに、当博物館で歴史の学習をしていってください。
シヴァ神

シヴァ神

ミーソン遺跡

ミーソン遺跡

中部旅行のツボ⑤:まだ日本人は知らない世界遺産を押さえておく

こちらはフォンニャケバン国立公園内の鍾乳洞。2003年にユネスコ世界遺産に登録されたベトナム第5の世界遺産です。アジア最長、最古の鍾乳洞があり、現在でもまだ未開拓地域となっていて発掘が進んでいます。毎年一般客への公開範囲も少しずつ広くなっていますが、まだまだビギナー旅行者が行けるようなところではないのが現状。もしこちらに行くのであれば、まずはフエに行き、そこから日帰りツアーに参加するのが近道となります。未開拓と聞くと何だかミステリアスですね。冒険気分で探索することができるので、楽しめることは間違いありません。
中はライトアップもあります

中はライトアップもあります

鍾乳洞へはボートでいきます

鍾乳洞へはボートでいきます

中部旅行のツボ⑥:バスに怖がらない

近年は快適になってきています

近年は快適になってきています

ベトナムでは強い味方です

ベトナムでは強い味方です

ダナンからホイアン、ホイアンからミーソン遺跡までは車のチャーターもしくはタクシーで行くことができます。一方、ダナン⇔フエ間は車で3時間ほどかかるため、タクシーで行くことは難しいです。そこで利用価値が大きいのが「バス」です。バスにはバスターミナルから発着しているローカルバスと、ツアーデスク発着のツアーバスがあります。ビギナー旅行者にはツアーバスが使いやすくておすすめ。料金も片道600円~800円程度と格安です。是非ダナンからフエに行く際はバスの利用を検討してみてください。

中部旅行のツボ⑦:シーフードは「貝」と「シャコ」を押さえる

北部ハノイや南部ホーチミンは都心のため海が遠いです。一方中部地方はどの観光エリアも海が目と鼻の先。そこで食べておきたいのが当然シーフードとなります。特にナビのおすすめは「貝」と「シャコ」。貝は日本では見ないようなさまざまな種類があり、レモングラスで蒸したり、ココナッツジュースやタマリンドで和えたりと調理方法もいろいろ。シャコは日本では寿司のネタでありますが一般的ではありませんね。しかしベトナムではフライにしたり蒸したりとよく食べられています。いずれも一押しなので、中部旅行の際は是非食べていってください。
たらいで選ぶのがベトナム流

たらいで選ぶのがベトナム流

貝は本当に種類が多いです

貝は本当に種類が多いです

中部旅行のツボ⑧:ホイアンは夜に行くべし

中部旅行最大の観光エリアと言っていいのがホイアン。1999年にユネスコ世界遺産に登録されました。歴史保護地区全体が世界遺産となり、日本とも歴史で交わっていた点があったことから、古き良き町並みとして日本人にも人気が高いです。そのホイアンは日中は非常に日差しが強いほか、カフェや博物館も冷房があるところはありません。そこでおすすめなのが夜のホイアンです。幻想的なランタンの明かりに彩られ、町はノスタルジー香る雰囲気に包まれます。雑貨ショッピングやナイトマーケット、灯篭流しなど夜のスポットも多々あるので、時間がない方もホイアンの夜は一度楽しんでいってほしいところです。
トゥボン川沿いには屋台が並ぶ

トゥボン川沿いには屋台が並ぶ

ホイアンの夜は異国情緒漂い幻想的に

ホイアンの夜は異国情緒漂い幻想的に

中部旅行のツボ⑨:一か所に留まるならホイアンが一押し

日本人旅行者の多くはダナン、ホイアン、フエを周遊しているようで、実際3都市周遊のツアーも多く出ています。しかし、中には「1都市にゆっくりとどまりたい」と思う人もいます。そんな方におすすめのエリアがホイアンです。長く留まればそれだけホイアンの歴史の深みを満喫することができます。時計を忘れてゆっくりとした時間を過ごすのはホイアンならでは。何をするわけでもなく、どこへ行くわけでもなくカフェで読書したり、手漕ぎボートに乗って対岸の木彫りの村に行ってみたりと、思い思いの滞在余暇を過ごしてください。
穏やかな時間を満喫していって

穏やかな時間を満喫していって

海もあります

海もあります

中部旅行のツボ⑩:ガイドブックにとらわれない観光プランを

多くの旅行者はベトナムに出かける前に、日本である程度の観光計画は立てていることかと思います。しかし、ガイドブックで簡単に収集できるようなお決まりの定番スポットに飽きた、という方は、自分だけの観光プランを立ててみてはいかがでしょうか。外国人が行かないようなローカル市場に足を運んだり、ケーブルカーに乗って霧がかった西洋風のホテルに泊まってみたり、現地の若者が行く人気カフェや小さな町サロンを楽しんだり、計画の幅は実に無限です。中部はハノイやホーチミンと比べるとまだまだ発展していなく、都市化や観光地化が進んでいるのは中心地のみ。ちょっとタクシーに乗って走れば、ガイドブックには載っていないようなローカルエリアにすぐに行くことができます。ベトナムの魅力を十分に堪能していってください。
ローカル市場

ローカル市場

ケーブルカーで上った先は……

ケーブルカーで上った先は……


いかがでしたか。中部エリアは観光の宝庫。十人十色の観光計画を考えることができます。もしまだ旅先を決めていない方は、こちらを一読していただき、中部旅行を検討してみてはいかがでしょうか。以上、ベトナムナビがお届けしました!
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-10-27

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