ベトナムのクリスマス2016年度

1年の締めくくり。2016年もクリスマスは大賑わい

こんにちは、ベトナムナビです。2016年も無事終わり、2017年もベトナムナビはリアルタイムのベトナム現地情報をみなさまにお伝えしたいと思います。今回紹介するのは、2016年のクリスマス。今回も盛大に盛り上がったので、どんな様子かをみなさまにお届けします!

クリスマスはショッピングセンターが大盛り上がり

クリスマスにベトナム人はどこへ行くのか。まず挙げられるのが「ショッピングセンター」です。ホーチミンには市内にイオンモール、ビンコムセンター、パークソン、ビボシティ、クレセントモールといった大型ショッピングセンターが点在しています。そのすべてが24日、25日は超満員。どこのテナントも大安売りをしていて、大胆に50%割引、70%割引なども見られます。
しかし、なぜショッピングセンターがとりわけ賑わっているかというと、理由は2つ。1つは日本では考えられませんが、12月のホーチミンは非常に蒸し暑い気温。日中は屋内で過ごすのがベトナム人の習慣であります。そしてもう1つは、ベトナムにはあまり娯楽施設がないので、ショッピングセンターのレストラン街やシネマ、ボーリング場、ゲームコーナー、キッズ広場などで1日を費やす家庭が多いようです。また、2016年は24日と25日が土日ということもありますね。

ベトナムのサンタクロース事情

みなさんは子供のころ、サンタクロースの存在を信じていたのではないでしょうか。朝起きたら枕元にプレゼントが置いてあるのは毎年の楽しみ。では、ベトナムでも同様の行事が存在するのでしょうか。実は、ベトナムではそのようなサプライズはまだありません。ベトナムの場合は町中を歩いていると、そこら中にサンタの衣装をした人が歩いていて、子供たちに飴玉などを配っています。また、サンタクロースの派遣会社もあり、依頼して希望の日時に自宅に来てもらい、指定のプレゼントを渡しもらうこともできます。どちらが子供にとって嬉しいのでしょうかね(笑)

クリスマスグッズも販売中!

クリスマスまで一週間を切ると、クリスマスグッズの販売店も大盛況。24日当日まで多くの人で賑わいます。ちなみにこれらのグッズの販売店は、普段は文房具屋や日用雑貨店を営んでいる普通のお店。普段よりも5培以上の売り上げがたつお店もあるのだとか。また、クリスマスグッズの販売店が多いのは、1区ではグエンティミンカイ通り、5区ではチョロンのビンタイ市場周辺に販売店が毎年並びます。

ベトナムのクリスマスは夜が本番

夜の帳が下りたころ、ホーチミンの1区中心に向かうバイクで溢れはじめます。通りの頭上にはフラワーアーチの電飾が飾られ、いつもとは違った雰囲気が漂っています。このフラワーアーチも毎年恒例で、テト正月まで続きます。まず歩いてみたのはレーユアン通り。傍を南北に走るナムキーコイキア通りとハイバーチュン通りはすでに渋滞中でした。レーユアン通りは聖母マリア教会と裏手のダイヤモンドプラザの間を通る道で、トンドゥックタン通りを越えて動植物公園まで通っています。反対方向はナムキーコイキア通りとの交差点にぶつかり、正面には観光名所の統一会堂の姿が見えます。

ホーチミンでベストのライトアップ

ショッピングセンターのダイヤモンドプラザ、聖母マリア教会、中央郵便局の3か所は今年も派手にライトアップ。ダイヤモンドプラザ前には大道芸やサンタクロース、クリスマスグッズを売る行商などが出現し、子供たちで大賑わい。一方聖母マリア教会は控えめのライトアップですが、中世フランスのネオゴシック建築が厳かに存在感を放っていて、プチパリを感じることができます。中央郵便局は建物全体が白光して美観。聖母マリア教会と光の強さがコントラストとなっているので幻想的な空間が広がっています。
教会前のマリア像周辺は円形の芝生になっていて、ここに腰かけて恋人や友人たちと話に花を咲かせる現地人が大勢います。一方郵便局周りはバイクに跨って寄り添う恋人たちで賑わっています。また、自転車に屋台を載せた行商もいます。アイスや串焼き、バンチャンヌンといったお馴染みの屋台グルメを楽しむことができます。ロマンティックというよりは、みんなでワイワイするお祭り感覚に近いのがベトナムのクリスマスの特徴です。

ホーチミンで最も賑わう場所

●グエンフエ通り(Nguyen Hue)

ドンコイ通りと並行して通るグエンフエ通り。ホーチミン像からサイゴン川まで走っていて、中央歩道は歩行者天国。両側には中級から高級ホテル、レストラン、スパなどが所狭しと並んでいます。そのグエンフエ通りはご覧のような賑わい。この日は自治体主催のイベントも用意されていて、5歳の少年の天才ピアニスト(ベトナム系アメリカ人)も来越。ここグエンフエ通りを舞台に美しい音色を響かせていました。高層ビルのサンワタワーからトンタッティエップ通り、トンタッダム通りにかけてもオープンエアのカフェが並び、多くのベトナム人や外国人旅行者で埋め尽くされていました。
●ブイビエン通り(Bui Vien)

ブイビエン通りはバックパッカー街ファングーラオの目抜き通り。夜になるとツアーから帰ってきた外国人と現地のベトナム人の若者でビールを飲み交わし、路上カフェが並びます。ドンコイエリアにあるような小奇麗なレストランはありませんが、ベトナムらしい食堂が並んでいて、一部はクリスマス特別メニューも用意しています。サンタの衣装を纏ったベトナム人美女が笑顔で迎えてくれます。ちなみに、ブイビエン通りはビッグイベントの度に若者が集まる聖地となっていて、年間イベントの中ではハロウィーン、クリスマス、新暦のお正月に大変多くの人で混雑します。

贅沢なクリスマスディナーを堪能

ベトナム人と一緒にメリークリスマスも捨てがたいですが、せっかくの海外旅行。しかも物価の安いベトナムだからこそ実現できる最高級のディナーで大切な人と素敵な時間を過ごしたい。そう考えている旅行者も多いことでしょう。ドンコイエリア周辺のレストランやホテル内併設の飲食店は、どこもクリスマスメニューを用意しています。予約者限定のところもあるので注意も必要。写真のこちらは5つ星ホテルのソフィテルサイゴンプラザ。一人前200万ドン程度フレンチのコース料理がありました。もし予算があるなら、別途シャンパンを注文するのもいいでしょう。他にもカラベル、シェラトン、マジェスティックと、ほぼすべての5つ星ホテルのレストランに特別コースがあります。
ただし、レストランによっては24日と25日はクリスマスコースのみの扱いの店もあります。行ってみたらほかのメニューは扱っていなく、「他のアラカルト料理が人気なのに……」と残念がる旅行者の姿も少なくありません。予約する前に事前チェックが必要です。また、高級ホテルや高層ビルの屋上で営業する高級スカイバーも、恋人たちで夜遅くまで賑わいます。このスカイバーはどこの店も規模はそれほど大きくないので、「1グループ100万ドン以上の注文」といった条件付きの入場制限を設けているところもあります。レライ通りにある日本人に人気の4つ星ホテルシルバーランドの屋上にあるOMGバーは似たような入場制限がありますので注意が必要。※条件は当日確認してください。

いかがでしたか。今回の記事を読んで、「じゃあ2017年のクリスマスはベトナムで過ごしてみようか」と思う方がいれば、大変うれしい限りです。ベトナムのクリスマスは日本とは気候も雰囲気もまるで異なりますが、一度は体験してほしいと思います。以上、ベトナムナビがお届けしました。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2017-01-06

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