7&8月のベトナム 【2016年】

前月に引き続き中部旅行がおすすめ。ただし8月後半から雨に注意が必要


こんにちは、ベトナムナビです。5月から北部首都ハノイ、そして南部ホーチミンの観光2大都市はともに雨季に入ったことをお知らせしました。しかし、中部の雨季は時間差でやってくるため、7月と8月もまだまだ乾季の季節が続きます。引き続きこの両月のベトナム旅行は中部が一押しとなりそうです! それでは、7月と8月のベトナムを解説したいと思います!

カレンダー編


8月17日 中元節(祭日)

旧暦7月15日で祝うベトナムのお盆。日本でもお中元文化が残っていますが、こちらはれっきとした中国文化の名残り。ベトナムはまだ中国の習慣が色濃く浸透していますので、中元節では寺院に参拝するベトナム人が後を絶ちません。日本のお盆に似た風習はどことなく親近感を感じます。

天気・気候編


北部で300mm、南部で250mmを超す大雨が続きます。一方中部地方は100mmに届かない降水量で、基本は晴れる日が続くと思っていいでしょう。

<北部>
平均気温 33度 降水量 300mm
<中部>
平均気温 33度 降水量 100mm
<南部>
平均気温 33度 降水量 250mm

7月&8月はホイアンを歩こう!


中部地方全体がこの時期は乾季の気候ですが、その中でもナビの一押しは『ホイアン』。ホイアンは1999年に世界遺産に登録され、かつては16世紀から17世紀にかけて栄えた交易の港町です。当時は中国、日本、オランダといった第三国の船が往来して、日本からは徳川家康公が朱印船を派遣していたことでも知られています。ホイアンの歴史保護地区は建築状態を当時のまま保存した旧家が並び、古き良き雰囲気が漂っています。メインストリートはチャンフー通りで、日本橋と呼ばれる屋根付き橋があります。そこからホイアン市場を越えたさらに奥まで伸びていき、道中には旧家と博物館、中華系の集会所が並んでいます。グエンタイホック通りはチャンフー通りと並行して走る道ですが、こちらは比較的閑静な通りで、人影の少ない静かな時間が流れています。トゥボン川沿いを走るバクダン通りは、ホイアン料理を食べられるレストランや屋台街があるエリア。夜はチャンフー通りと並ぶにぎやかな通りに変わります。
ホイアンの象徴日本橋

ホイアンの象徴日本橋

古き良き時間が流れる

古き良き時間が流れる

名物ホワイトローズ

名物ホワイトローズ

中華系寺院や集会所が多い

中華系寺院や集会所が多い

観光名所もこの通りに並ぶ

観光名所もこの通りに並ぶ

陶磁器博物館

陶磁器博物館

沈没船から引き揚げられた品々

沈没船から引き揚げられた品々

ランタンはホイアンの名物。オーダーメイドも可能

ランタンはホイアンの名物。オーダーメイドも可能

トゥボン川の歴史を垣間見る


バクダン通りの横に広がるトゥボン川は、交易町として栄えていた当時は、何十という船が往来していました。日本の朱印船がトゥボン川近海で沈没したこともあり、その後沈没船は引き上げられて、日本人とホイアンの民との交流の証拠が次々と発見されました。現在でもバイクを乗せて対岸へ移動する船がのらりくらりと往来し、素朴な町並みに歴史の色を付けてくれています。夜になると灯篭流しが行われ、黒い河川に無数の灯篭がゆらり、ゆらりと流れていく様子は非常に幻想的です。
ホイアンの民の足となる船

ホイアンの民の足となる船

川沿いを走るバクダン通り

川沿いを走るバクダン通り

ホイアンらしいゆっくりした時間

ホイアンらしいゆっくりした時間

夜になると幻想的な時間が訪れる

夜になると幻想的な時間が訪れる

道端で食べるベトナム飯はまたおいしい

道端で食べるベトナム飯はまたおいしい

灯篭流しはマストで体験しよう

灯篭流しはマストで体験しよう

旧暦の14日はランタン祭り


毎月旧暦の14日はホイアン歴史保護地区でランタン祭りが開催されます。夜の7時を回るころになると、店や家々から蛍光灯など人工的な光は消え、ランタンやろうそくといった淡い光が町をぼんやりと照らします。広場ではイベントが開催され、どこからともなく民謡が聴こえ、ライトアップされた日本橋の下には灯篭が流れ、まるで昭和の懐かしい時代にタイムスリップしたかのようです。チャンフー通り、グエンタイホック通り、グエンティミンカイ通り、バクダン通りといった要所は多くの人が行き交い、縁日のようなちょっとしたにぎわいです。心行くまで異国に浸ってください。
日本橋

日本橋

夜のトゥボン川

夜のトゥボン川

夜の美しき時間が流れる

夜の美しき時間が流れる

ランタンの明かりのみで店は照らされる

ランタンの明かりのみで店は照らされる

道端で買い物も

道端で買い物も

涼しいので買い物もこの時間がおすすめ

涼しいので買い物もこの時間がおすすめ

屋台飯はベトナムの醍醐味

屋台飯はベトナムの醍醐味

イベントもさまざま

イベントもさまざま

ホイアンおすすめ旅プラン

北部&南部旅行の過ごし方


7月及び8月に北部および南部に旅行される方は、以下のことに気を付けて旅行プランを立ててみることをおすすめします。

①スコールが降ってきたときに雨宿りする店(カフェやスパなど)を決めておく
②メコンデルタやサパ、ニャチャンといったアウトドア観光は雨だと楽しめないことを覚悟しておく
③ハノイはこの時期は特に降水量が多い
④ハノイやホーチミンといった都心であっても、道によっては冠水しているので注意が必要
⑤雨宿りでカフェとショッピングセンターは非常に心強い味方となる

●ハノイ

ベトナムの首都ハノイは、政治と芸術の町。政府施設が多く、ベトナムの象徴であるホーチミン氏の功績を称えた博物館施設が多々あります。ホアンキエム湖やタイ湖といった広い湖の畔で散歩したり、のどかな旧市街を歩いたりと、大都会のホーチミンと比べると穏やかな旅が期待できそうです。また、市街地にタンロン遺跡やホーチミン廟といった世界遺産や名所などもあるので、名所巡りとショッピング双方楽しむことができます。
ホーチミン氏の遺体が眠る廟

ホーチミン氏の遺体が眠る廟

タンロン遺跡

タンロン遺跡

旧市街

旧市街

ホアンキエム湖

ホアンキエム湖

本場の水上人形劇は必ずみたい

本場の水上人形劇は必ずみたい

郊外のバッチャン村

郊外のバッチャン村

●ホーチミン

南部ホーチミンは最大の商業都市。活気に満ちた市場や近代的なビル、プチパリを感じるカフェなどが市内のいたるところに点在しています。また、サバナ気候という南国の風を感じることができるため、東南アジアらしい気候の中旅したいのであれば、ホーチミン含む南部地方がおすすめです。郊外へ行くためにはツアーに参加するのがおすすめとなります。ツアーデスクはホーチミン市内のいたるところに見受けられますし、ホテルでも申し込みが可能となっています。基本は食べる(レストラン)、買う(雑貨店)、癒される(スパ)が旅の醍醐味となります。
統一会堂

統一会堂

ベンタイン市場

ベンタイン市場

ショッピングセンターにも足を運んでみよう

ショッピングセンターにも足を運んでみよう

スパで心行くまで癒されて

スパで心行くまで癒されて

雑貨通りといえばドンコイエリア

雑貨通りといえばドンコイエリア

2区には西洋の町並みのタオディエン地区があります

2区には西洋の町並みのタオディエン地区があります

7月&8月のピックアップグルメ


こちらはアヒルの丸焼き。じっくり火で時間をかけて炙っているので、とてもジューシー。道端の屋台でも売っています。値段は一羽で約20万ドン程度。二人ないし三人程度で分けて食べることができます。購入すると、お店の人が一口サイズにカットしてくれるのでご安心を。基本は一羽買い。1/2羽に対応してくれるかどうかは店との交渉次第です。


いかがでしたか。7月8月は中部旅行がおすすめとなりますが、とりわけ人気があるエリアがホイアン。今回はホイアンの魅力をクローズアップしてみました。写真だけではなく、是非直接行って、その眼と肌で確かめてください。以上、ベトナムナビがお届けしました!
関連タグ:7月8月

上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2016-06-27

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