ホイアンの伝統と文化

ホイアンに伝わる伝統、文化、歴史を辿ってみよう


こんにちは、ベトナムナビです。今回はベトナム中南部、ホイアンを紹介していきたいと思います。
ホイアンは1999年に世界遺産に登録された、古き良き町並みが印象的かと思いますが、今回はそのホイアンの中身を探っていきたいと思います。
その中身は主に伝統と文化、そして歴史です。ホイアンには随所に民俗や文化、歴史を知ることができる博物館があります。歴史的背景を踏まえてご紹介できればと考えています!また、最後はホイアンの伝統舞踊も紹介しますので、お楽しみください!

サーフィン博物館


まず最初はサーフィン博物館です。サーフィン文化の歴史は古く、遡れば紀元前数世紀から2世紀の間に発達した文化と言われています。サーフィン文化を形成したのはベトナム中部に住む原住民と言われております。中部のワンアイ(ダナンから車で3時間ほど走った田舎町)で出土したのをきっかけに、中南部一帯で続々と出土されています。この博物館では出土品の一部が展示されています。もちろんホイアンで出土されたものもありますので、じっくりと見学していってください。
博物館内部です。

博物館内部です。

出土品はショーケースに収められています。

出土品はショーケースに収められています。

意外と広く、じっくりと見学することができます。

意外と広く、じっくりと見学することができます。


サーフィン文化の特徴は、まず稲作が発達した金属文化ということです。この博物館では主に土器などの日用生活用品が中心に展示されていますが、その他にもガラス細工なども出土したことから、研究はさらに盛り上げを見せます。
出土品のほとんどはマレー、フィリピン、台湾系から輸入したものだろうとはじめは考えられていました。つまり、その当時から国際的に交易をしていたということになります。しかし、近年研究者により見解が分かれ、すでに当時の中部ベトナム人にはこれらを製造する技術があり、輸入はしていないのではという疑問符がついています。
今後も発掘調査によって、ホイアン、及び中部の当時の歴史が浮き彫りになってくることでしょう。
土器や生活品が次々と出土され、ホイアンだけでも50箇所以上の場所で発掘されています。 土器や生活品が次々と出土され、ホイアンだけでも50箇所以上の場所で発掘されています。 土器や生活品が次々と出土され、ホイアンだけでも50箇所以上の場所で発掘されています。

土器や生活品が次々と出土され、ホイアンだけでも50箇所以上の場所で発掘されています。

発掘現場の写真です。中部のいたるところで発掘され、紀元前の歴史が徐々に明るみになってきます。 発掘現場の写真です。中部のいたるところで発掘され、紀元前の歴史が徐々に明るみになってきます。 発掘現場の写真です。中部のいたるところで発掘され、紀元前の歴史が徐々に明るみになってきます。

発掘現場の写真です。中部のいたるところで発掘され、紀元前の歴史が徐々に明るみになってきます。

貿易陶磁博物館


貿易陶磁博物館は15世紀から17世紀にかけて発見された陶磁器を展示しています。別名「海のシルクロード博物館」と呼ばれています。この博物館で展示されている陶磁器は主に、当時栄えていたとされる中国人街及び日本人街があったと伝えられている場所から出土されたものです。また、チャム島沖の南シナ海で深海から釣りあげた沈没船から発見されたものも展示しています。
陶磁器の中には、ヨーロッパの王宮貴族に人気があったとされる日本の古伊万里焼や肥前焼もあり、当時、日本とホイアンとの間に交易関係があったことを表しています。
発見された陶磁器は数多く、当時の交易をうかがうことができます。

発見された陶磁器は数多く、当時の交易をうかがうことができます。

中にはペルシャ製品もあります。

中にはペルシャ製品もあります。

皿や器などが展示されています。

皿や器などが展示されています。

さまざまな絵画の中には当時の日本人町の絵も。

さまざまな絵画の中には当時の日本人町の絵も。

ホイアンのガイドブックが販売されています。

ホイアンのガイドブックが販売されています。

ホイアンの伝統と文化 伝統文化
平屋を改築した博物館ですので2階にも多少の展示スペースがあります。また、テラスからは世界遺産のチャンフー通りを眺めることができます。 平屋を改築した博物館ですので2階にも多少の展示スペースがあります。また、テラスからは世界遺産のチャンフー通りを眺めることができます。 平屋を改築した博物館ですので2階にも多少の展示スペースがあります。また、テラスからは世界遺産のチャンフー通りを眺めることができます。

平屋を改築した博物館ですので2階にも多少の展示スペースがあります。また、テラスからは世界遺産のチャンフー通りを眺めることができます。

ホイアン民俗博物館


ホイアン民俗博物館ではホイアンに住む人々の昔の生活様式や文化を学ぶことができます。
当時のホイアンの人々が着ていた衣装から日用品、稲作などの農作業の道具などが展示されています。2階建ての建物で、1階では機織機があり、蚕の繭から絹を取りだしている光景をみることができます。
シルクの生地が並んでいます。

シルクの生地が並んでいます。

機織機です。

機織機です。

蚕の繭から丁寧に抽出しています。

蚕の繭から丁寧に抽出しています。


さあ、2階に上がってみましょう。ここではホイアンにまつわるさまざまな文化、伝統、歴史を垣間見ることができます。
弦楽器や旧正月の時に見ることができる龍、人々の当時の衣装に農作業道具、小舟、小さな石像と、昔のホイアンの人々がどんな暮らしをしていたのかが目に浮かびます。

リアルな等身大の人形は最初見たときは、はっと驚きます。しかし、よくできていて、当時の装いを忠実に再現されているようです。

毎夜開催されている「ホイアンシアター」ではホイアンの民族音楽と伝統舞踊を見学することができます。
場所はグエンタイホックのプールバー「チャンパ」の2階フロアです。夜の9時から10時までの1時間開催され、写真撮影もOKです。チケットは入場前に購入することができます。前列を陣取りたい方は少しお早めに足を運ぶことをおすすめします。

ホイアンシアター


最初は弦楽器、打楽器の演奏です。ホイアンに伝わる民謡から民族音楽、チャム族の間で歌い継がれているものなど、どれもホイアンの古の歴史を映した曲目となっています。
龍や不死鳥など伝説上の動物に似せた四人。

龍や不死鳥など伝説上の動物に似せた四人。

独特な踊りを見せてくれます。

独特な踊りを見せてくれます。

迫力のある装いで舞台を舞います。

迫力のある装いで舞台を舞います。


民族衣装に着替えた女性の踊り子たちが華麗に踊りを披露してくれます。扇や壺を使った舞いに惜しみのない拍手をしてあげましょう。
演目はさらに続きます。中でもセクシーなチャム族の衣装を着た踊り子たちの舞いには目を見張ります。 演目はさらに続きます。中でもセクシーなチャム族の衣装を着た踊り子たちの舞いには目を見張ります。 演目はさらに続きます。中でもセクシーなチャム族の衣装を着た踊り子たちの舞いには目を見張ります。

演目はさらに続きます。中でもセクシーなチャム族の衣装を着た踊り子たちの舞いには目を見張ります。



いかがでしたか?ホイアンの文化と伝統そして歴史は、いまもあらゆる形となって受け継がれています。ホイアンを周っていると、人々の昔の暮らしや、何を慮っていたのか、どんな歴史があるのか、などが少し見えてくるかと思います。そうなると、一層世界遺産のホイアンを満喫することができるようになるかと思います。
以上、ベトナムナビでした。
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上記の記事は取材時点の情報を元に作成しています。スポット(お店)の都合や現地事情により、現在とは記事の内容が異なる可能性がありますので、ご了承ください。

記事登録日:2012-04-12

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